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痛快略奪エンターテインメント「あなたの恋人、強奪します。」、今夜スタート! 渡邊圭祐&渡邉美穂が主演・武田玲奈の“変装ぶり”を語る2024/04/13

痛快略奪エンターテインメント「あなたの恋人、強奪します。」、今夜スタート! 渡邊圭祐&渡邉美穂が主演・武田玲奈の“変装ぶり”を語る

 根強い人気を誇る「泥棒猫ヒナコの事件簿」シリーズ(徳間文庫)を実写ドラマ化した「あなたの恋人、強奪します。」(テレビ朝日ほか)。もつれきった男女関係に悩める女性だけが見つけることのできる謎の探偵社・オフィスCATを舞台に、強奪率100%の“泥棒猫”が男女のもつれを解決していく痛快略奪エンターテインメントが、今夜4月13日にスタートします。

  本作で主人公のヒナコこと皆実雛子を演じるのは武田玲奈さん。オフィスCATの社長でありながら、ターゲットとなった男性をほれさせるために容姿から人柄までを変幻自在に操り、あらゆる手段を使って男女仲を引き裂く恋愛トラブルバスターを演じます。さらに、そんなヒナコを支える相棒・浅沼陽介には渡邊圭祐さん、第1話で彼氏のDVに悩みながらヒナコと陽介にすがる依頼主・早川梨沙には渡邉美穂さんが顔をそろえ、作品を盛り上げます。

 今夜の放送を前に、TVガイドwebでは3人にインタビューを敢行。新感覚の略奪エンターテインメント作品に、3人はどんな思いを抱いていたのでしょうか。撮影を振り返り、ほっこりエピソードからお互いの印象までたっぷり伺いました。

痛快略奪エンターテインメント「あなたの恋人、強奪します。」、今夜スタート! 渡邊圭祐&渡邉美穂が主演・武田玲奈の“変装ぶり”を語る

――原作、脚本を読まれた印象を教えてください。

武田 「3、4年前ぐらいにファンの方から送ってもらった原作をたまたま読んでいたので、『あ、この本がドラマになるんだ』と思いながら『絶対に面白くなる!』と確信しました。『恋人を強奪する』という、ありそうでなさそうな設定も話の内容もすごく面白くて、何より主人公のヒナコという女性の考え方が私はすごく好きで。常識やルールにとらわれない感じがすごく好きだったので『絶対にやりたい』と思いましたね」

渡邊圭祐(以下:圭祐) 「僕は台本を読ませてもらって、率直に『面白いな』と思いました。依頼人が来て話が進んでいく中でそれぞれが完結していく形が、すごく爽快感もありながら見ていてスッキリする方も多いと思います。そこに人間の汚いさまもちゃんと描かれていて、一口で何回もおいしいといいますか。満足感はすごく高いんじゃないかと思いました」

渡邉美穂(以下:美穂) 「最初に原作を読んだ時は、『梨沙ちゃんは依頼人なのか!』ということにびっくりしました。最初は依頼人として『恋人を強奪してほしい』という立場だったので、脚本をいただいた時は、言葉を選ばずにいうと『あ、梨沙ってこんなクズな彼氏がいるんだ!』と衝撃的で(笑)。そこから2人に助けてもらってオフィスCATで働くことになるのですが、梨沙ちゃんは『恋人を強奪してほしい』という依頼人側の気持ちも、探偵として働く側の気持ちも分かるからこそ、依頼人に寄り添えるすてきな人なのではないかとすごく感じました。あと、原作ですごく面白いなと思ったのが、細かく描かれた人間の心理描写。ドラマでも描かれているのですが、依頼人が『自分の恋人を強奪してほしい!』と言ったとしても、本来別れたくて仕方がないようなクズ男だったのに、その相手がヒナコさんに奪われて別れることになっても『スッキリ!』とはならずジェラシーのようなものを感じてしまったり、『離れたくて別れたいはずだったのに、簡単にほかの女性に取られてしまう私ってなんだったんだろう…』と嫉妬してしまう部分は、現実でもあることなのかなと思いました。そういう細かい描写の描き方から、原作の永嶋恵美先生は細かな人間の心理が本当によく分かっている方なんだなと感動しました」

――撮影で印象に残っているエピソードや出来事はありますか?

武田 「雰囲気は良かったですよね。和気あいあいとしていました」

圭祐 「締めるところはちゃんと締めて、というのはしっかりあったね。あとは、それぞれがちゃんとかんでNGを出す(笑)。ドラマの撮影って、完成された映像で見た時はもちろんカメラが向いている方向に切り取られているから映っていない瞬間もあるじゃないですか。カメラの後ろに立って相手役をやるという場面も結構あるのですが、その時に僕のおなかが鳴りすぎてしまって(笑)。立っていられなくて部屋から出されることはありました」

美穂 「とても寒い日の撮影だったので、カメラが回っていない時はコートを着たり、首に温かいものを巻いたりと対策していました。そしてやっとOKが出て撮影が終わったのですが、首の防寒具を外し忘れた方がいたままだったことに気が付いて、もう一度撮り直したことを覚えています(笑)」

圭祐 「それでいうと、(武田が)自分のアイコンともいうべき眼鏡を1回忘れてたよね」

武田 「ありましたね(笑)。『絶対に忘れない!』と思って基本的にはずっと眼鏡をかけていたのですが、かけ続けていると疲れてしまうので一瞬とっていたら、1回だけ控室に置き忘れたこともありました」

圭祐 「びっくりなのが、これに誰も気付かない(笑)。キャッチーな赤い縁の眼鏡をかけているのに、ないことに気付かなかったですね」

――皆さんは今回が初共演になりますね。お互いにどんな印象を持たれていましたか?

武田 「現場で初めて会った時に2人ともすごく明るくて、『いっぱいしゃべってくれるタイプだ!』と思いました。やっぱり、明るい人がたくさんいる方が盛り上がるので、私はすごく助かりました」

圭祐 「それでいうと、僕は武田さんは(印象が)割と変わったというか、心を開いてくれた印象があります。3人の空気感のようなものは変わらなかったですけど、ちょっとずつ許してくれた気がしています(笑)。べみほさん(渡邉美穂)は、いい意味で変わらないですね。明るくて元気なところが本当に梨沙っぽいんですよ。梨沙を見ていたら『あ、べみほさんだ』となると思います」 

美穂 「私は最初は圭祐さんのことをすごくスッとしたお兄さんだと思っていて、お話もあまりできなかったりするのかなと思っていたんです。私も年下なので、急にこっちからフレンドリーに行くのも申し訳ないなと思っていたのですが、逆に圭祐さんからお話を広げてくださったので、こちらとしてはすごくありがたかったです。玲奈さんはボブくらいのショートカットのイメージがすごく強かったので、現場に行った時にエクステをつけてロングヘアになっていたのが『あ、新鮮だな』と思っていました。でも、これはこれでまた違う美しさがあるなという、見た目のインパクトが最初は強かったですね」 

――武田さんは座長としての立場もあったかと思いますが、何か意識されていたことはありましたか?

武田 「私の性格的に、そんなに座長に向いている方ではないなとは思っているのですが、この作品は原作を読んでいてすごく好きな作品だったので、主演を絶対にやりたいという思いは強かったです。でも、現場でのあり方というのはなかなか難しかったですね。だからこそ、気合を入れて何かをしようとして作品やお芝居に影響が出たら嫌だなとも思ったので、そこまで気負うことはせずにやろうとしていました」

痛快略奪エンターテインメント「あなたの恋人、強奪します。」、今夜スタート! 渡邊圭祐&渡邉美穂が主演・武田玲奈の“変装ぶり”を語る

――今回演じられた役にはどんな印象を持たれましたか?

武田 「ヒナコはすごく器用で、いろいろなジャンルの姿に変装できることは特技だと思うのですが、固定観念を持たないセリフや考え方がすごく好きで。原作にもたくさんあるのですが、このドラマでもたくさんそういったセリフが散りばめられているので、ハッとさせられるようなセリフは、見ている方に刺さってもらえたらうれしいなと思います」

圭祐 「役柄的にはヒナコのサポートというか、右腕のような感覚でやらせてもらったのですが、ヒナコが依頼人に対してストレートな言い方をするので、それをカバーしうる情の厚さをちゃんと持っているのが陽介というキャラクターの魅力だと思っています。個人的にはドライな役として作ったつもりではあったのですが、(ドラマの)終盤になってくると人間らしい部分もすごく見えてきて、『あ、意外とこいつ熱いんだな』と映ったらうれしいです」 

美穂 「梨沙ちゃんは、ヒナコさんとは真逆といいますか、ちょっと不器用で効率の悪い働き方をするようなタイプの子ではあるんですけど(笑)、すごくけなげで一生懸命。目の前のことに対して全力で挑む姿勢は、すごくピュアですてきな子だと思います。毎話依頼人が来るたびに、その人の言っていること一つ一つに対して共感して、抱えている痛みも依頼人の時の自分の過去と重なって共感してあげられる優しさは、彼女のすてきな部分だと思っています。ある意味、人間味もすごくあふれている子なので、彼女の明るさに私はすごく救われた気がします」

――演じる上で気を付けていたこと、意識していたことを教えてください。

美穂 「梨沙ちゃんはどちらかというとすごくハッピーで明るいタイプではあるのですが、ただ明るくてジタバタしているだけの子でとどまりたくないと思っていました。依頼主としてオフィスCATにやってきた過去も踏まえて、人に共感できる子、人に寄り添える子でありたいという気持ちが私の中ではあったので、依頼人が来るたびに、その人の話を聞く時は真面目な表情を見せて『すごくその気持ちが分かる、共感できるな』という感じを出すことは意識していました。そうすることでフワっとした浮ついたキャラクターでは終わらない、ある意味、ちゃんと人間らしい部分も出せるキャラクターになったかなと思っています」

――圭祐さんから「本人っぽい」というお話もありましたが、そういう意味では演じやすさもありましたか?

美穂 「役作りでは特に苦労はしなかったんです。基本的に、普段からしゃべっていたらベラベラしゃべりますし、ずっとヘラヘラしているので(笑)。自分とはあまり違わなかったからこそスッと入ることができたので、いい意味ですごく楽でした」

圭祐 「陽介という役自体、(脚本を)読んでいる段階ではいろいろな方向の感情に触れると思っていたので、オフィスCATのメンバーとして、社長のヒナコさんと共に時間を過ごしてきたという点では、割と(空気感が)似てくるのかなと感じていました。武田さんが演じるヒナコが現場でどういう空気感でやられているのかを見て、それを見た上で擦り合わせて、似たような空気感でやろうということは決めていました」

――まさに相棒としての空気を大事にされていたんですね。では、美穂さんから見て、圭祐さんが「陽介っぽいな」と感じる部分はありましたか?

美穂 「一歩引いて物事を捉えている感じは、陽介も圭祐さんも同じだなと思っていました。もちろん、ちゃんと自分の言葉で思ったことを伝える方だと思うのですが、より視野を広げて周りを見ているところは役にも通じているのかなと感じていましたね」

――そして、武田さんはさまざまな女性を演じる役だったかと思います。演じる中で難しさはありましたか?

武田 「七変化するのはそれぞれのキャラクターに合わせてやっていこうと思っていたのですが、ヒナコ本人としては、ドラマ的なキャッチーなキャラクターだとクールで冷たい感じに見られなくもないと思いました。キャッチーにする部分と依頼人に寄り添う温かい部分のバランスは気を付けましたね」

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