⽊⼾⼤聖、⼭下幸輝、⻄垣匠、豊⽥裕⼤が幼なじみを熱演! 「この4人で演じられるというのが楽しみだなと思いました」――第35回フジテレビヤングシナリオ大賞「高額当選しちゃいました」インタビュー2024/03/20
3月23日にフジテレビにて放送される第35回ヤングシナリオ大賞「高額当選しちゃいました」。本作は「第35回フジテレビヤングシナリオ大賞」で大賞に選ばれた阿部凌大さんによる作品「高額当選しちゃいました」をドラマ化したのもで、7億円の当たりくじを巡って“金”か“友情”か究極の選択を迫られる幼なじみ4人を、⽊⼾⼤聖、⼭下幸輝、⻄垣匠、豊⽥裕⼤が演じる。
幼い頃から同じ児童養護施設で育ち、24歳となった今でもシェアハウスに暮らす新条彰(木戸)、川上潤(山下)、今川優人(西垣)、春日司(豊田)の幼なじみ4人は、毎年年末に宝くじを共同購入している。買った宝くじの1枚が賞金7億円の1等に当選して大喜びする4人だったが、一夜明けると当たりくじがこつぜんと姿を消し、4人は互いに疑心暗鬼に。行方不明の宝くじを巡って試される幼なじみたちの友情を、人間味たっぷりに描くワンシチュエーションエンターテインメントだ。本作で大金を目の当たりにしてだまし合いを繰り広げる⽊⼾⼤聖、⼭下幸輝、⻄垣匠、豊⽥裕⼤が取材会に出席し、幼なじみの雰囲気そのままに、和気あいあいと見どころを語った。
──台本を読んだ時の感想を教えてください。
木戸 「宝くじに当たるということは非現実的なことに感じるんですけど、誰にでも当たる可能性はあるという意味では現実的な話だなと思いました。話の着眼点としてとても面白いなと思って読んでいました。会話劇なのでいろいろな感情がこのストーリーの中にあるんですけど、それをこの4人で演じられるというのが楽しみだなと思いました」
山下 「とにかく面白い台本でした。かめばかむほど…じゃないですけど、読めば読むほど面白くて。早く撮影に入りたいって気持ちで、読み合わせの時点から撮影が楽しみでした」
西垣 「4人ともすごく個性的なキャラクターで、目立つ部分があって、夢を追いかけてっていう感じです。しかも会話劇だから、すごくセリフ量も多いですし、これは大変そうだなと思って読んでいました。でも頑張りますっていう気持ちもあります」
豊田 「僕は最初に台本を読んだ時に『自分が7億円当たったら何しようかな?』というのを一番最初に考えました(笑)。そして、本当にここまで(宝くじを)取り合うのだろうか?とも思いました。何より、小さい頃から一緒に生活をしてきた4人だからこそのストーリーが描かれていて、そこをどう表現できるのかなと考えました」
――皆さんが演じられた役への印象や、ご自身との共通点があれば教えてください。
木戸 「彰という僕が演じる役は、4人の中でもリーダー的存在なんです。想像ですけど、シェアハウスをしようと誘ったのも彰なんじゃないかなと思うところもあって。ほかの3人とお芝居をするのは今回が初めてだったんですけど、この中で僕が一番年上ということもあって、そこは生かせたんじゃないかなと思います。現場に入る前は(率先して)会話しなきゃみたいなのがあったんですけど、撮影に入っちゃえばそんなことは必要なくて、本当に一緒に暮らしているんじゃないかなって思うほど和気あいあいとして、身構えなくても彰として現場にいることができましたね」
山下 「僕が演じた潤はテンションが高めのムードメーカーで、思ったことや感じたことを口に出すし、体でも表現するタイプです。今までそういうタイプの役を演じたことがなかったので、僕的には挑戦的な役でしたね。僕自身は思ったことは一旦内に秘めるタイプで、ギャップがあったんですけど、それがすごく楽しかったです」
西垣 「優人はその場にいるだけで場が和む、柔らかい雰囲気を持っている人です。潤とは違って、自分から何か話すというよりも、人の話を聞いている方が楽しいと思うタイプなのかなって思います。僕自身も自ら話すタイプではなくて、4人でいる時も1人で本を読んでいたりとかして。でも、それが苦じゃなくて、そういう空気感の中でお芝居ができたと思います」
豊田 「最初台本を読んだ時は、司はすごく怒っているという印象でした。でも、その裏側には冷静な部分があって、(問題があったとしても)この4人の中で一番考えて、最後に決断を下すのは司だと思っています。仲間思いで、頭がいいけれど叱る時はしっかり叱ることができる人です。僕自身、最近イライラすることが多くて(笑)。監督との打ち合わせの時も『このイライラが司とリンクするところがあるので、そこは共感できてうれしいです』と話しました」
――皆さんの中で宝くじに当たりそうなのは誰だと思いますか?
木戸 「幸輝ですかね? なんか『当たっちゃいました』とサラッと言いそう(笑)」
山下 「僕? でも、僕も自分が当たりそうですね(笑)」
西垣 「僕は裕大かなと…宝くじを買っていそう」
豊田 「(宝くじを買う)権利を得た的な? 僕はやっぱり幸輝が当たりそうだなと思います」
――普段の皆さんの印象はどんな感じですか?
木戸 「みんな役のままだなという印象です。幸輝は、さっき自分は役と違うって言っていましたけど、何かのスイッチが入った瞬間に潤みたいなひょうきんなところが出ているし、匠は自分でも言っていましたけど、1人で本を読んでいましたね。裕大は、もうベタベタベタベタしてきて…(笑)」
――撮影以外でも仲が良いですね。
山下 「僕は裕大くんとの共演が5回目だったのでため口で話していたんですが、大聖くんと匠くんのお二人にはずっと敬語でしたね(笑)」
西垣 「裕大くんと僕は同い年なのに、僕に対してずっと敬語だった(笑)。でも、本当にどのペアになってもいい意味で遠慮をしなくてよくて、無理に話さなきゃということがなくて過ごしやすかったですね。裕大と大聖はずっとイチャイチャしていたり、壁ドンしたりしてましたけど」
豊田 「大聖が僕がくすぐると過剰に反応してくるので、やってほしいんだと思ってやっていました」
一同 「(笑)」
豊田 「でも、全員がお芝居に熱いって印象がありますね。読み合わせをスタッフさんの皆さんとした後に、大聖が『また読み合わせやらないか?』と言うと、みんなが『やろうよ、やろうよ』って嫌な顔せず集まるというのがすごく心地良かったですね」
――最後に、見どころを教えてください。
木戸 「冒頭になるんですが、当選して大喜びする場面が酸欠になるくらいばか喜びするシーンだったんです。だから、みんなヘロヘロになってやっていたので、そのシーンは酸欠するくらい大変だったんだなと思って見ていただきたいです」
山下 「潤のオーバーリアクションが面白さにつながるといいなと思って演技をしたので、そこを見てほしいです。僕自身、舞台に立ったことはまだないんですけど、舞台で演技しているかのような身振り手振りを意識して、それが4人のリズム感とか空気感に影響していたらいいなと思っています」
西垣 「みんなが秘密を抱えているので、セリフや表情の感じはちょっとした違和感を残すような演技をしました。なので、そういうところを見てもらえると楽しんでもらえるんじゃないかなと思います」
豊田 「僕も同じことを言おうと思っていたんですけど(笑)」
西垣 「ごめん」
豊田 「いや、全然、全然(笑)。本当に会話が多いドラマなので、そのテンポ感とかを見てもらいたいのと、割とカット多めに撮ったので、僕たちもどのように編集されているか楽しみです」
――ありがとうございました。それぞれの役に合った部屋造りになっているということなので、そこも見どころですね。
【番組情報】
第35回ヤングシナリオ大賞 「高額当選しちゃいました」
フジテレビほか
3月23日 午後3:30~4:30
取材・文・撮影/五條 亜唯(フジテレビ・関西テレビ担当)
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