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祝! 結成25年のオクラホマ、初の冠ゴールデンは「感謝の気持ちでいっぱい」【インタビュー】2024/03/12

路線バスでのオクラホマの藤尾仁志&河野真也/HTB「オクラホマを旅する!!タイムトラベル路線バス」

 HTB北海道テレビでは3月20日に、お笑いコンビ・オクラホマ藤尾仁志河野真也)の結成25年を記念した「オクラホマを旅する!!タイムトラベル路線バス」(午後7:00、北海道ローカル)を放送する。北海道を愛し、気付けば四半世紀を北海道と共に歩んできたオクラホマが、路線バスで旅しながら笑いで感謝を伝える。意外にも「冠テレビ番組は初めて」というオクラホマの魅力が詰まった特別番組だ。

 オクラホマが初めてテレビに登場したのは、1999年のこと。素人参加企画から始まった彼らは、今やCMやドラマ、舞台、動画配信と多方面で活躍し、道民なら一度は見たことがある顔にまで成長。番組では、紆余曲折(うよきょくせつ)ありながらもコンビ結成25年を迎えたオクラホマの軌跡を、2人の思い出のグルメとともにひもとく。意気込むオクラホマが乗ったのは、「タイムトラベル路線バス」。初めて出会った場所や行きつけだった店、苦楽を共にした仲間が待つ場所などを巡る2人を待つものは?

オクラホマと路線バス/HTB「オクラホマを旅する!!タイムトラベル路線バス」

 感動の再会もある中、2人が特に驚いたのが、CM共演をきっかけに親交を深めたTOKIO松岡昌宏のサプライズ登場だ。

TOKIO・松岡昌宏/HTB「オクラホマを旅する!!タイムトラベル路線バス」

 出演に当たり、松岡は「オクラホマのお二人が25周年! おめでとうございます!! あんな時もこんな時も切磋琢磨(せっさたくま)してきた2人が25周年ですよ。オファーが来た時、オクラホマがゴールデンの冠番組をやってなかったってことが、僕の中で意外で。もちろん出させてもらいますと返事させていただき、久々に北海道に帰ってきました」とコメント。3人は絶品グルメを堪能しながら、ここだけのトークで大盛り上がり。笑いあり、涙あり、グルメあり。北海道でしか見られない“時をかける”ドタバタ珍道中になりそうだ。

 今回は、収録を終えたばかりのオクラホマにインタビュー。25年間を振り返り、番組への思いなどを語ってもらった。

── 25年前、オクラホマを結成されるきっかけは?

藤尾 「北海道大学でオクラホマミキサーというフォークダンスを踊って、曲が終わって目の前いたのが彼だったんです。で、ドキッとして、オクラホマっていう名前にしたっていう…うそなんですけど」

河野 「時間ないから! 北大で出会ったのは本当で、僕は1年、藤尾くんが2年でした。僕は中古のママチャリで通ってたんですけど、サイズがちょっと小さくて、小さい自転車に乗った太ったアフロヘアの僕を藤尾くんが見て」

藤尾 「サーカスの三輪車にのるクマみたいに見えまして(笑)、“なんだこいつ! 面白いなー”って。ドキッじゃなくて、ハッとなったんです」

オクラホマの藤尾仁志&河野真也/HTB「オクラホマを旅する!!タイムトラベル路線バス」

河野 「あるサークルで一緒になって友達になり、コンビを組むに至るんですけど…少し経緯を話すと、僕が1年の秋、彼は水産学部だったので函館に行っちゃうんです。でも、毎週札幌に戻って来ては、僕の家に泊まってました(笑)。ちょうどその冬、HTBで友達がアルバイトしてまして、正月番組に藤尾くんを誘って出演したんです。彼はテレビに出た自分を見て、テレビの仕事をしてみたくなった。だけど1人ではできないので、僕を誘うのに手紙をくれたんですね。『北海道には面白いバラエティーがない。俺はお前と作りたいんだ』と、これが誤字脱字ばかりで(笑)。それが発端です」

── 当時、この未来を想像していましたか?

藤尾 「番組の始まりが、まさに僕がママチャリの河野を見かけた場所だったんですが、そこでこの企画を祝福してもらえるなんて想像もしてなかったです。成果を挙げたわけでもないのに手を振ってもらって、本当に感謝の25年でしたね…。質問、何でしたっけ?」

河野 「(笑)。僕も同感で、未来なんて全く想像できていませんでした。ライブやお笑いのネタなど、ただただその時楽しいことをやっていただけ。うまくいかないことの連続で」

藤尾 「活動を始めたのが、お笑いの賞レースが始まった頃で、優勝したら東京でスターになれるのでは?みたいな気持ちもあったんです。でもチャレンジして、駄目だって気付かされました。だから未来なんて(河野に)ないよね? そんな中、情報番組などに出演する機会をいただき、今まで続けられてる感じで…質問、何でしたっけ?(笑)」

河野 「僕はとにかく、いただいたものを一生懸命やってきた感じです。“未来でこうなりたいから今こうしよう!”は、なかった」

藤尾 「でも、2人の冠番組を持ちたいね、は言ってたよね」

河野 「ずっと言ってた」

藤尾 「自分たちが何者かは分かってないんですけど、コンビを続けているんだから冠番組は持ちたい。そういうゴールがないと意味ないよね、とは、漠然と感じてました。とはいえ、25年たった今、それぞれいろんなことを感じる中でようやく冠番組をやらせてもらい、2人を応援してくれてる人がいることをあらためて気付かせてもらいました」

── 念願の冠番組の収録を終えたご感想を。

河野 「実はこのお話をいただいた時、“いいんですか? 責任重いわ!”と思いまして。オクラホマが題材でゴールデン…皆そんなに興味ないで…と。だから、(スペシャルゲストの)松岡さんを見た時、感動の涙とともに、ホッとした涙が出ました。松岡さん出てくれるなら大丈夫!と」

路線バスでのオクラホマ・藤尾仁志&河野真也、TOKIO・松岡昌宏/HTB「オクラホマを旅する!!タイムトラベル路線バス」

藤尾 「嫌なタレントですよね(笑)。どの面下げて言ってんのって」

河野 「この面だから言ってんのよ! 逆に、藤尾くんの『ラッキー♪』みたいな能天気さがびっくり」

藤尾 「それは、そこを考える部署があるわけやんか!」

河野 「冠番組をやらせていただけることはすごくうれしいです。でも、僕らのためというより、プロデューサーやディレクター、編成、営業、広報…どの部署も、この企画を止めなかったわけですよね? それが奇跡だと思ってます、僕は。そんな皆さんのために、ぜひ見てほしいです」

藤尾 「お前、タレントやめて事務方いけ。考えがもう、裏方さんやもん」

河野 「本当にね、皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです!」

── 25年間コンビを続けられた理由は?

河野 「辞める勇気がなかったんだと思います。どんな形でも、続ける方が楽だった。プラス、ネタは駄目だけど、ありがたいことにテレビのお仕事はいただけた。実は僕ら、そこに劣等感があるのですが。いただいたものを全力でやるというのは、ずっとありました」

藤尾 「『ばかだから続けてきました』と今まではライトに言ってましたが…ちゃんと、人生に向き合っていなかったんだと思います。向き合ってたら、良し悪しを判断してやり直そうとしたかもしれないんですけど、向き合うのが怖くて、逃げていたんだと思います。だから続いていたんじゃないかと」

河野 「僕は3回くらいコンビを辞めようかと思ったこともあります。ただ立ち返って、大好きな北海道に住み続けたかった」

藤尾 「3回も辞めようと思ってたんや…。その隣で『向き合ってなかったんだと思います』と格好よく言ってた、俺(笑)」

河野 「昔だったら腹が立ってたと思うけど、ある程度大人になって個々としてもやってきているので、何があっても大丈夫というかね」

── 藤尾さんは解散しようと思うことは?

藤尾 「1カ月前くらいに思いましたよ(笑)。でも、ネガティブな理由ではなく、コンビと考えず、好きにやった方がお互いいいのでは、と。25年のタイミングだからかもしれませんが」

河野 「オンエア日までに解散しない? 大丈夫?」

藤尾 「それは…あかんな(笑)」

── お二人にとって、北海道とは?

藤尾 「めっちゃうらやましい! 北海道生まれという称号が欲しい! 北海道を好きになっていろいろやっているけれど、関西生まれでよそ者感が若干あるので」

河野 「僕も生粋の道産子ではないんですけど、生粋の道民ではあると思っています。どこにいても、北海道に住んでるってだけで会話に困りません。東京でも、北海道の話題で永遠に持つ(笑)。北海道の力ってすごいなってあらためて思います。皆大好きだし、ここに住めているのは間違いなく幸せなこと」

撮影風景:オクラホマ・藤尾仁志&河野真也、TOKIO・松岡昌宏/HTB「オクラホマを旅する!!タイムトラベル路線バス」

── 番組の見どころは?

河野 「ゲストが松岡さんというところも大きいですが、藤尾くんの勝手な記憶と現実の違いの連続(笑)。ここで感動の対面かな…と思うところで、そうはならない現実(笑)。藤尾くんのばかばかしさ、面白さを楽しんでもらいたいです」

藤尾 「びっくりするほど、僕企画にハマってないんですよ!」

河野 「ここ泣きどころかな?っていうところが、ことごとく泣けない」

藤尾 「あらためて“駄目だな~”って、それが最後の感想かな…。ご覧いただいて面白かったら、HTBスタッフの能力の高さだと思います!」

河野 「よく自信満々にそんなこと言えるな…」

藤尾 「ただ、ハマってないけど、確実にオクラホマの人間性は染み出ているはずなので、そこが伝わればありがたい。一つの実験だと思って、検証してみてください(笑)」

オクラホマ・藤尾仁志/HTB「オクラホマを旅する!!タイムトラベル路線バス」
オクラホマ・河野真也/HTB「オクラホマを旅する!!タイムトラベル路線バス」

【プロフィール】

藤尾仁志(ふじお ひとし) 
1979年1月6日生まれ。兵庫県姫路市出身。B型。オクラホマとしてバラエティーや情報番組に出演する傍ら、個人では絵画に造形が深く、クレヨンやボールペンなどを使用したさまざまな作品を制作。2020年にYouTubeチャンネル「いろひろい」を開設し、北海道各地の魅力を発信している。


河野真也(かわの しんや) 
1980年3月9日生まれ。大阪府出身。A型。オクラホマの活動の一方、イベント司会や講演会出演など個人活動も積極的に展開。北海道の林業に対する関心も強く、2022年からは「オクラホマ河野の『なかがわスタイル』の小屋プロジェクト」を始動し、北海道各地の魅力を発信している。

【番組情報】

「オクラホマを旅する!!タイムトラベル路線バス」 
HTB 
3月20日 午後7:00~8:00 



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