板尾創路が愛人の作り方How Toドラマ「フリンジマン」をかわいらしくアピール!? 「女性の皆さんに『男ってバカだな』とツッコミながら見てほしいです(笑)」2017/09/30
“不倫”に対して風当たりが強い昨今。にもかかわらず、愛人の作り方を指南するドラマが始まっちゃいます! その名も「フリンジマン~愛人の作り方教えます~」。板尾創路演じる愛人教授・井伏真澄が、愛人が欲しい男たちへあらゆるテクニックを伝授していくという、なんとも不謹慎すぎるラブストーリーです。
その思い切りすぎた内容に驚きを隠せない記者は、思わず主役の板尾さんを直撃! 気になるドラマの内容や、撮影現場の雰囲気、役作りについてお伺いしました。
── テレビ東京初主演ということですが、テレビ東京に対してどのようなイメージをお持ちですか?
「他局と比べて、感覚や作風を選ばない印象があります(笑)。テレ東のドラマは、目線や着眼点が独特で良いドラマが多いなと思いますね。そんなテレ東のドラマで主演させてもらって、うれしいです」
── なかなか、愛人の作り方を指南するというドラマは、他局では…(笑)
「まず、企画が通らないですよね。みんなやらないですよ(笑)」
── 今、このタイミングでこういうドラマが放送されることについてどう思いますか?
「芸能界でも政界でも著名人が不倫でスキャンダルになってメディアを騒がせている時に、『フリンジマン』のように真面目にふざけたドラマがあるのは、いいタイミングなんじゃないかなと思います。ちょっとはやくても違うだろうし、もうちょっと遅かったらさすがにドラマ化は無理だったかもしれない(笑)。ちょうどいいタイミングだったんではないですかね」
── バカバカしい話だからこそ、井伏という役柄を真剣に演じたいと言われていましたが、役作りはどのようにされているのですか?
「なかなかお手本がいないので、漫画のイメージで演じていますね(笑)。クールで落ち着きがあって、喜怒哀楽も激しくなく淡々とした“教授感”を出しています。作品自体は、バカバカしさがより強調されて、おもしろいドラマになりそうだと改めて感じましたね」
── 撮影中、印象に残っていることはありますか?
「井伏と愛人同盟が集う諜報室の中の雰囲気がとても印象に残っています。男は、ちょっとワクワクするような自分だけの趣味の部屋みたいなものが好きですもんね。実際に撮影する時は、狭くて大変なんですけど(笑)」
── 本日は、下着姿のセクシーな女性たちに囲まれての撮影でしたが。
「シュールな画でしたけど、『カレンダーとかにしたらいいのに』と思いましたね(笑)。剣道や、水泳などいろんなスポーツ姿の女性に井伏が囲まれているそんなカレンダーが欲しいなと。テレ東さん、作ってくれへんかな(笑)」
── 愛人同盟として共演されている大東駿介さん、淵上泰史さん、森田甘路さんの印象はいかがですか?
「みんなすごくそれぞれのキャラクターにあっていて、すんなり入れているように感じます。シリアスなお芝居もやっていただける空気感は、とてもやりやすいですね」
── 撮影中も、4人で楽しそうにお話しされていましたね。
「そんなに変わった話はしていないんですけど(笑)。ドラマの台詞に『○○の映画の~~のシーンみたいじゃないか!』というような、映画に例えた台詞が結構出てくるので、そういう映画の話をしていましたね。『その映画見た?見てなかったら一応見た方がいいんちゃう?』みたいな(笑)」
── ドラマでは、井伏が愛人同盟に愛人の作り方を指南しますが、彼のテクニックについてどう思いますか?
「井伏はデータに基づいて指南していますが、実際はそうはいかないんじゃないかと思います(笑)。こちらが既婚者だということを分かっていて、なおかつ付き合ってもらうというのは、かなりハードルが高いと思うんですよね。だから、真面目なことを言いますけど、そういうテクニックよりも、自分をもっと磨く方がはやいような気がしますけどね(笑)」
── おっしゃる通りですね(笑)。
「男性目線なので、実際のところは分からないですよ! でも、最終的には女性が主導権を握っていて、その女性に選ばれるかどうかだと思うので。だから『結婚していて妻子がいてとても幸せそうな人だけど、私のものにしたい』と思わせるぐらい自分自身に魅力がないとだめなんでしょうね」
── 最後に、視聴者の方へメッセージをお願いします!
「皆さんに楽しんでいただけるように、現場ではキャスト・スタッフ一同で頑張っています。まあ、ドラマの内容をそのまま真に受ける人はいないと思うんですけど(笑)。でも、女性が見る方が面白いんじゃないかな。『そんなわけないでしょ! かわいいな、バカだな』とちょっとクスッとしてもらえればありがたいですね。男ってバカですから(笑)。カップルでは…見にくいか。カップルは別々で見てもらって(笑)!」
シュッとした教授の黒い衣装に身を包み、自らの思いを丁寧に語ってくれました。もちろん、真顔で冗談を言われるなどいつもの板尾節も全開! かと思えば、撮影の時には「かわいらしく壁から顔を出してもらえませんか?」との無茶なお願いにも快く対応してくれるなど、とても素敵な板尾さんでした。バカバカしい話だからこそ、熱意をもって演じられている井伏。そんな井伏と愛人同盟たちの行く末を、ツッコミながら楽しんでみませんか?
【プロフィール】
板尾創路(いたお いつじ)
1963年7月18日生まれ。大阪府出身。 バラエティー番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」(日本テレビ系)、「タモリ倶楽部」(テレビ朝日ほか)はもちろん、ドラマ「僕たちがやりました」(フジテレビ系)、「雲霧仁左衛門3」(NHK、NHK BSプレミアム)、「営業部長 吉良奈津子」(フジテレビ系)、映画「デルシネ『エル・シュリケンvs新昆虫デスキート』」、「手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~」、アニメ「オトナの一休さん」(NHK Eテレ・声の出演)などの話題作に出演し、多方面で活躍。
【番組情報】
土曜ドラマ24「フリンジマン~愛人の作り方教えます~」
テレビ東京系
土曜 深夜0:20~0:50
取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当)
撮影/蓮尾美智子
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