消せない過去に苦しみ、復讐を誓う主人公を熱演する志田彩良にインタビュー「復讐のシーンは楽しみながら演じています」2024/03/01
毎週金曜深夜に日本テレビで放送中の金曜ドラマDEEP「消せない『私』-復讐の連鎖-」。本作で連続ドラマ初主演にして、高校時代に同級生たちの悪意によって決して消えないデジタルタトゥーを刻まれ、復讐(ふくしゅう)を誓う主人公・灰原硝子を熱演しているのが志田彩良さんだ。
黒田しのぶ氏による人気漫画を原作に、数年間に及ぶ過激で濃密な復讐劇が展開していく本作。人気美容系配信者・徳道仁(本郷奏多)との出会いを機にネット上で人気者となった硝子をねたみ、わなにはめて暴行させた動画を拡散した主犯格の元同級生・海崎藍里(吉本実憂)、暴行事件の実行犯・大桃武(芳村宗治郎)、暴行動画を撮影し炎上させた青島みちる(小日向ゆか)への復讐を遂げた硝子。だが、硝子の思いとは裏腹に、大切な人を巻き込み、歯車が大きく狂い始める――。
今夜3月1日放送の第9話では、ついに復讐も終わり、硝子と徳道にも穏やかな日々が…と思いきや、息もつかせぬ怒濤(どとう)展開が待ち受けているクライマックスに突入! TVガイドwebでは、そんな終盤戦を前に硝子役の志田彩良さんを直撃。写真撮影で捉えたさまざまな表情と愛らしい性格が垣間見えるインタビューをお届け。
――ドラマも終盤に差し掛かり、周囲の反響などは届いていますか?
「身近な方々に面白いって言っていただけることが多いです。ファンの方々からは、SNSのコメントやダイレクトメッセージで『すごく面白いです!』などの声をたくさんいただきますし、私の家族や事務所の方々からも『ドラマ、めちゃくちゃ面白いよ』って言ってもらえて。それが私的にはうれしいです」
――本作は初主演作であると同時に、復讐のために何人もの人物に扮装(ふんそう)する難しい役どころなのではと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか?
「硝子は今までにないくらい難しい役柄なのですが、本当に演じがいがあります。復讐する時はメークでいろんな容姿に変わっていくので、声もその役柄に合わせて変えてみたり。例えば、藍里に復讐する時に扮装した明日奈という役では、ちょっと高めの声にしてみたんですけど、そういうところを考えながら演じるのがすごく今回は楽しくて。周りの方からよく『演じ分けるの大変でしょ?』って言っていただくんですけど、今回は大変さよりも楽しさの方が勝っています。もちろん苦しいシーンもたくさんあります。そういうシーンは『どう演じたらいいんだろう』ってすごく悩んで、考えながら演じているのですが、その考える時間も含めて本当にやりがいのある役柄で、楽しく演じさせていただいています」
――序盤には見ているだけでも苦しいシーンがたくさんありました。
「デジタルタトゥーに苦しめられたり、暴行されてしまうシーンだったりもそうですが、実際にそういう経験をされている方々がすごくたくさんいらっしゃると思うので、生半可な気持ちではできないなっていうのは、演じさせていただく前に原作を読んだ時から感じていました。なので、そこはしっかりと自分の中で考えて、そういう方々に少しでも寄り添いながら演じられたらと思って演じています」
――本作の見どころはやはり“復讐”だと思いますが、復讐していくシーンはどのように演じているのでしょうか?
「復讐のシーンはとにかく楽しみながら…って本当は楽しんじゃいけないのかもしれないんですけど(笑)、監督やカメラマンさんと『どう演じたら怖いか』『どうしたら見てくださる方がただ怖いだけでなく、楽しんで、復讐を応援していただけるような見え方になるだろう』と話し合って、スタッフの皆さんの力も借りながら復讐シーンを撮っています。そういう部分もとても楽しいです」
――藍里、武、みちると次々と復讐を遂げていく硝子ですが、一番印象に残っているシーンはどのシーンでしょうか?
「藍里の結婚式のシーンはすごく印象に残っています。武やみちるに復讐する時は、私が直接手を下すわけではなくて、協力者を得て一緒に復讐をしていくのですが、1人目の復讐相手の藍里に関しては、自分1人の力で復讐をしていくので、個人的にも印象深いシーンが多かったです。その中でも特に結婚式のシーンは、初めての復讐というのもあり、本当に衝撃的で。式場には“明日奈”として硝子もいるので、どういったたたずまいでその場にいたらいいんだろうと考えていました。その復讐の瞬間というのは硝子が唯一幸せを感じられる瞬間なので、すごく美しく映ったらいいなと。そこで、復讐の映像が流れた瞬間はただ見ているだけではちょっとつまらないなと思って、私が監督に『この場面、結婚式で用意されているご飯を食べていてもいいですか?』と提案したら、『それ、すごく面白いね』って言ってくださって。藍里が復讐されて苦しんでいる姿を見ながら、丁寧に食べる硝子が硝子らしいというか、やっと硝子が報われた瞬間なのかなと感じましたし、カメラマンさんにも『面白いね』って言っていただけてうれしかったです」
――強い意志を持って復讐を遂げた硝子ですが、少し感情が揺れ動くような瞬間もあったように感じました。
「復讐をしている時は復讐に燃えているので、家族や子どもの存在は関係なく復讐していきます。復讐に巻き込まれてしまったという部分では硝子の過去と重なるところもあるので、巻き込まれてしまった方に少しだけ寄り添うような描写もありますね」
――藍里への復讐を終えた硝子は、かつての恩人である徳道仁と再会し、徳道も復讐に協力することになります。硝子にとって、徳道はどんな存在だと感じていますか?
「復讐相手の前ではずっと演じている硝子ですが、徳道さんの前だけでは唯一、硝子自身の本音や抱えていることを話せる。徳道さんは硝子にとって心の支えというか、唯一本音を言える相手、本音でぶつかることができる相手なんだろうなと思います」
――放送を拝見していて、徳道にとっても硝子は本当に大切な存在なんだろうなと感じます。終盤にかけて、徳道とのシーンで見てほしいポイントはありますか?
「復讐ももちろん楽しんでいただきたいですが、徳道さんとのシーンは、撮影していても硝子だけじゃなく私自身の心も動かされる瞬間というのが何回もあって。それは本当に本郷さんが演じられている徳道だからこそだと思います。心と心で会話しているような気持ちで毎回撮影しているので、そこはぜひ注目して見ていただきたいです」
――本郷さんとご一緒するシーンが多かったと思います。本郷さんとの現場はいかがでしたか?
「本当に毎回引き出していただいています。本郷さんが全力でぶつかってきてくださるからこそ、大先輩に向かって失礼かもしれないですが、とても演じやすくて。そういう環境を作ってくださるので、本当に感謝していますし、徳道さんが本郷さんで本当によかったと心から思います」
――本作は硝子の“復讐劇”ですが、ご自身はジャンルとして“復讐劇”はお好きですか?
「私自身は復讐系はあまり見たことがなかったんです。でも、サスペンスのようなスリリングなものはすごく好きでした。お話をいただく前からずっと、猟奇的な役柄も演じてみたいなと思っていたので、今回お話をいただいた時は、これまでになかった役柄を演じられるんだと、すごくうれしかったです!」
――では、もしまた硝子のような役柄がきたら、挑戦してみたいですか?
「挑戦してみたいです。今回の現場が楽しいということもあるんですが、演じていて本当に楽しいなと思える瞬間があるんです。もちろん、つらいシーンの時はすごく苦しいなって感じる瞬間もありますけど、基本的にはすごく楽しく復讐をしているので(笑)。よりサイコパスな役も演じてみたいです」
――(笑)。役柄的には疲れたり、ストレスが溜まったりしそうですが、本当に現場が和やかなんですね。役のオン・オフは特に意識していないですか?
「私はカットがかかった瞬間にオフになります。今回の現場はスタッフの皆さんも明るい方々で和気あいあいとしていて、段取りの前も必ず誰かしらがひとボケして、みんな笑ってから『そろそろ始めましょうか』って切り替わるんです。その切り替えも1回ホッとできる瞬間なので、すごくありがたいです」
――終盤では、柄本時生さん演じる綿貫健も大きく物語に関わっていきますが、ネタバレにならない程度に今後の展開をお伺いできますか?
「硝子の両親が亡くなってしまった火事のシーンの時にすれ違っている謎の男性が、柄本さん演じる綿貫なんですけど、その男性は一体なんだったのか。そこが伏線になっているので、皆さんにもまた第1話から見返していただきたいなと思います。もちろん最後まで見て、また第1話から見ていただいても、『あ、ここにこういう伏線が張られていたんだ』っていう見方ができて面白いと思いますが、綿貫が本格的に出てくる前に第1話から見ていただくとより面白いかなと思うので、ぜひ皆さんに見返していただきたいですね」
――クライマックスを前に一気見するのも楽しそうですね。最後まで楽しみにしています!
3月1日放送 第9話
3人目の復讐相手・みちるを借金まみれにさせた挙げ句、最後の希望だったソラ(阿佐辰美)も奪い去り、みちるの人生を破滅させた。復讐をすべて終えた硝子だったが、鏡に映る硝子の顔からタトゥーは消えなかった。今まで協力してくれた徳道に深々と頭を下げ、「いろいろあったけど、10年前、出会えて良かった」と感謝する硝子に、徳道はこの先も硝子の幸せのために力を貸したいと話す。一方、刑事で硝子の元同級生の砂川より子(片山友希)は、立て続けに起こっている藍里、武、みちるの事件に硝子が関与しているのではないかと疑い始める。間違いであってほしいと不安に駆られながらも、より子は病床の藍里を訪ねると…。
【プロフィール】
志田彩良(しだ さら)
1999年7月28日生まれ。神奈川県出身。A型。初オーディションで初主演となった短編映画「サルビア」で女優デビュー。主な出演作にドラマ「ゆるキャン△」シリーズ(テレビ東京ほか)、日曜劇場「ドラゴン桜」、「君の花になる」(ともにTBS系)、「アオハライド」(WOWOW)、「大奥Season2『幕末編』」(NHK総合)など。現在、中京テレビで放送中のドラマ「こんなところで裏切り飯」では、伊武雅刀と共にダブル主演を務めている。出演する映画「からかい上手の高木さん」が5月31日に公開予定。
【番組情報】
金曜ドラマDEEP「消せない『私』-復讐の連鎖-」
日本テレビほか
金曜 深夜0:30~0:59 ※3月1日は深夜0:50~1:19
※TVer、Huluで配信中
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【締切】2024年3月28日(木)正午
【注意事項】
※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
取材・文/K・T(日本テレビ担当) 撮影/蓮尾美智子 ヘアメーク/髙取篤史(SPEC) スタイリスト/山本隆司(style³)
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