丸山礼＆渡邊圭祐「“すっぴん”でひげなど見えないように意識しました（笑）」――「すっぴんヒーロー」【インタビュー】2024/02/21

　TBS系では、2月24日に丸山礼さんが主演を務めるドラマ「すっぴんヒーロー」が放送。変身すると最強パワーを手に入れる代わりに“すっぴん”になってしまうという、悩めるスーパーヒーロー・広岡ひろこ（丸山）の恋と勇気と葛藤を描く新感覚のヒーロー・ラブコメディーです。今回、ひろこ役の丸山さんと、町の交番に赴任してきた爽やかな警察官・藤崎律役の渡邊圭祐さんに、撮影エピソードや俳優業に懸ける思いなどについて語っていただきました。

――「すっぴんヒーロー」はラブコメディーでもありながら、勇気や元気を与えてくれるドラマですが、オファーがあった時の率直な気持ちをお聞かせください。

丸山　「恋愛ドラマは初めてだったので、とても緊張しました。また、お笑いは封印しなきゃいけないのかなという心構えをしていました」

渡邊　「かっちりとした職業の役をやるのは初めてで、とても楽しみでした」

――お互いの印象はいかがでしたか？

丸山　「最初、顔面の余白がない印象を抱きました。私が表示150％だとしたら、彼は30％ぐらい。撮影に入る前に舞台など見させていただいて、格好いいスラッとした人だなと思いました」

渡邊　「テレビやYouTubeで見る印象をなんとなく持っていたので、明るい方だろうなと思っていました。実際、話してみると恐ろしいくらい真面目な部分もありました」

――それはどういった部分で感じましたか？

渡邊　「いつも楽しそうにすらすらと言葉を話されていますが、別の方向から『丸山さん、今お願いします』と言われると、すごく真面目な顔になります。一つのことに全力を注げる方だと感じました」

丸山　「不器用ですね。渡邊さんがさまざまな場面で、今こうしたらいいですよ、こっちに来てくださいと構ってくださって。頼れるお兄ちゃんのような存在です」

――ところで、今回の役に向けて、特別に何か準備したことはありますか？

丸山　「ひげや毛穴など見えないように意識しました（笑）。メークをしている時との差が欲しかったので、眉毛は1カ月ぐらい手入れするのをやめました。また、庶民的な役なので、タクシーで移動し過ぎるのもやめました。電車に乗った時にメークをしている人がいて、『うわ、これこれこれ！』と思いました」

渡邊　「もう撮影は終わったので、今日、丸山さんはタクシーで来ていました（笑）。でもこれがリアルですね」

――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか？

丸山　「撮影が4日間しかなかったのでタイトな中でしたが、おちゃめな監督もいらっしゃるので、楽しく和気あいあいとした現場でした」

渡邊　「その通りだと思います。現場の空気が悪くなることもなく、時間に追われている中でも楽しく撮影できました。見ている人にポップな気持ちを届けるという内容にぴったりの現場で、それも含めて見ていただきたいです」

――印象に残っているシーンを教えてください。

丸山　「渡邊さんと至近距離になったり、抱えてもらうシーンが何回もありました。しかし、おなかはすくのでご飯は食べてしまい…。眉毛などは気にしていたのですが、そこだけ気にできなかったのが心残りです」

渡邊　「本読みの時点で声だけでも面白いなと感じていました。丸山さんの想像を超えてくる演技で、見ていた僕は基本ニヤニヤしていました」

丸山　「本当にいっぱい笑ってくださってとても助かりました」

がむしゃらに毎日頑張っている皆さんに届けたい

――丸山さんはお笑いと演技のお仕事を両方されていますが、俳優業への思いを教えてください。

丸山　「何かになりきる面では一緒なのかなと思います。お笑いがなかったらここまでの私にはなっていないので、コントがあるからこその演技のお仕事なのかなと」

――渡邊さんは30歳になりました。30代になって、あららためて仕事に懸ける思いや、目標があればお聞かせください。

渡邊　「できる役がどんどん変わってくると思うので、そこにしっかりとフォーカスしていきたいです。大人の役をこなせるようになれればいいなと思います」

――ちなみに、ご自身がスーパーヒーローだとしたら、どんな力が欲しいですか？

丸山　「掃除する力が欲しいです。掃除が苦手で、精神が乱れてくると部屋の足の踏み場がなくなるくらい汚れるので、あったらうれしいです」

渡邊　「料理ができるようになりたいですね。包丁さばきなどうまくなりたいです」

――ご自身にとってのヒーロー像はありますか？

丸山　「私は、芸能界に入る時からものまねをさせていただいている、ロバート・秋山竜次さんです。このあいだ、たまたま福岡の空港で『レイちゃん！』と呼ばれて振り向いたら秋山さんでした。『俺みてぇな女がいると思って』と言われて、そこも格好いいなと思いました。秋山さんは演技も上手でさまざまな作品に出られていて、これからも追いかけ続けたいヒーローです」

渡邊　「家族ですね。シンプルに家族を見て育ったので尊敬があります」

――それでは最後に、あらためて視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

丸山　「今作は、警察官・藤崎さんとのラブもありながら、がむしゃらに毎日頑張っている皆さんの背中を押せるような作品になっています。私は、毎日こんな幸せでいいのかなと思うことがありますが、この作品に出合って周りの人と手を取り合いながら笑って幸せになっていいんだと思えるようになりました。皆さんにもそこを感じ取っていただけたらうれしいです」

渡邊　「プロデューサーさんの熱い思いに応えるべく、キャスト・スタッフ全員が力を合わせて作り上げたドラマになっています。いろいろな人の背中を押せる作品ができたので、その思いを感じてもらいながらぜひ見ていただきたいです」

【プロフィール】

丸山礼（まるやまれい）
1997年4月1日生まれ。北海道北見市出身。タレントとしてさまざまなバラエティー番組に出演中。YouTube「丸山礼チャンネル」は登録者数127万人突破。SNS総フォロワー250万人超え。主な出演作は、「ワタシってサバサバしてるから」（NHK総合）、「#家族募集します」（TBS系）、「警視庁・捜査一課長2020」（テレビ朝日系）など。

渡邊圭祐（わたなべけいすけ）　
1993年11月21日生まれ。宮城県出身。仙台でモデルとして活動した後、「仮面ライダージオウ」（テレビ朝日系）のレギュラーキャストに抜てきされ、東京に進出。主な出演作は、映画「わたしの幸せな結婚」、ドラマ「MIU404」（TBS系）、「私のシてくれないフェロモン彼氏」（TBSほか）、「やんごとなき一族」（フジテレビ系）など。2024年は、大河ドラマ「光る君へ」（NHK総合ほか）や、映画「三日月とネコ」（5月24日公開）などに出演。