【「劇場版 マーダー★ミステリー」SPインタビュー】特殊な撮影の裏で北原里英が感じた“劇団ひとりのアドリブ力”、その魅力を語る2024/02/17
――マーダーミステリー作品を重ねてきたというお話もありましたが、初めて挑戦された時はどんな感覚でしたか?
「初めてのマーダーミステリーは、コロナ禍でやったオンライン演劇が初めてだったと思います。でも、その時は犯人役だったんですよ。すごくドキドキしていて緊張感もすごかったのですが、その回は私、逃げ切れたんです。私がうまくて逃げ切れたのではなく、協力者の方がすごくうまくて逃げ切れましたね」
――その時の協力者の方の「ここがすごかった!」というプレーなどはあったのでしょうか?
「協力者の方は他の方をすごく“攻める”んですよ。誰が犯人か分かっているから、他に疑いが向くようにしてくれたので、私はそれに乗っかればよくて、その時はすごくありがたかったです。でも、今回の作品は劇場版ということもあって、設定のシナリオの複雑さは今までやった中でも一番だったように感じます」
――今回の撮影では何か事前に準備されたことはあったのでしょうか?
「その日、スケジュールがあった他の方とスタッフさんも含めて、みんなで一度テストプレーをしました。その日は『やったことがない』と言っていた高橋さんが引っかき回していたのでめちゃくちゃ面白かったのですが、そこでは真実までたどり着くことはなかったので、実は不安なまま撮影に入ったんです。冒頭で優子が周りの皆さんから疑われて詰められるシーンがあるのですが、それがめちゃくちゃつらくて! 正直、本当に怖かったです…」
――アドリブに対してのとっさの返しというのは、事前に頭の中で考えたりされていたのでしょうか?
「用意していてもいろいろな話題の中心に自分が上がってしまうとすごく焦ってしまうので、『私、絶対に下手だ!』と思いながらアドリブを返していました。でも、完成した映像を見てみたら、お芝居とアドリブの絶妙な間の演技をしていて、なんというか、新しい自分を見ることができた気がします」
――マーダーミステリーというジャンルの作品で役を演じる中で、普段とは違う意識をすることはありますか?
「素になりすぎないようにと意識していました。私、普段からリアクションが大きいこともあって、それが出ないようにしようと思っていたのですが、優子も元看護師ということでおしとやかな印象があったので、素が出すぎないようにしようと思いながら演じていました。でも、本当に芝居と素の状態のはざまだったので、本編を見ても、今までの映画やドラマではしてこなかった表情をしているなとすごく感じていて。いい意味で次の展開が分からない状態でのお芝居だから、よりリアルにお芝居ができている実感もあって勉強にもなりました。完成した映像を見て『これが本当のリアクションなんだな』と思いましたし、今後のお芝居にもちゃんと反映させていこうと思いましたね」
――今回共演したキャストの中で一番アドリブがすごかったと感じたのはどなたでしょう?
「『これ、本当に台本ないの!?』と一番びっくりしたのは、やっぱり五階堂猛さんの1人語り。高橋さんはしゃべるだけで雰囲気があるというのもありますけど、語っている時はすごく引き込まれるものがあって、『え、本当にアドリブ?』と混乱することもあるくらいすごかったです。あと、八嶋さんは『これ指示されるんじゃ…』と思うくらいすごくて。ひとりさんと八嶋さんは、2人の関係性を知らないこともあって、『プライベートでも親交あるのかな…これって2人だけで話し合ってないよね?』と思うくらい掛け合いがすごかったです。『これがプロか』と思っていました」
――北原さんは昨年小説家デビューもされましたが、マーダーミステリー作品の脚本を書いてみたいという気持ちなども芽生えたりされましたか?
「いや、やっぱりミステリーは書けないです! 『名探偵コナン』が好きなこともあって、ミステリー作品を読むのは好きなのですが、実際に自分が小説を書いてみたからこそ、ミステリー作品を書くのは難しいなと思いますね」
――ちなみに、マーダーミステリー作品で次にやってみたいポジションはありますか?
「また犯人役がやりたいですね。最初はうそをつくことに抵抗があったのですが、やっぱりマーダーミステリー作品を重ねてきたので、もう(作品の中で)うそをついてもいいんじゃないかと。抵抗もなくなってきたので、うそをつきながら誰かを攻めてみたいなという気持ちもちょっとありますね(笑)」
【プロフィール】
北原里英(きたはら りえ)
1991年6月24日生まれ。愛知県出身。2007年AKB48第2回研究生(5期生)オーディションに合格して、08年からAKBメンバーとして活躍。15年、NGT48に移籍し、キャプテンを務める。18年にNGT48を卒業後は、ドラマや映画に出演し活動中。女優のほか、23年には小説家としてデビューを果たす。近年の代表作として、映画「女子大小路の名探偵」(23年)、「神さま待って!お花が咲くから」(24年)など。
【作品情報】
「劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目端男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血」
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【締切】2024年3月15日(金)正午
【注意事項】
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※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
取材・文/平川秋胡 撮影/蓮尾美智子 スタイリスト/山田梨乃 ヘアメーク/熊谷美奈子
衣装/ブラウス スカート musubore、ブーツ AIC. 問い合わせ先:株式会社 アンティローザhttps://auntierosa.com
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