「マルス-ゼロの革命-」吉川愛&横田真悠が作品の魅力を語り合う! さらに、撮影の裏で起こった“笑撃”のエピソードとは2024/02/06
テレビ朝日系で現在放送中のドラマ「マルス-ゼロの革命-」。道枝駿佑さんがゴールデン帯連続ドラマ初主演を務める本作は、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)などを手掛けた人気脚本家・武藤将吾さんが、3年ぶりに完全オリジナルで描く青春“クーデター”サスペンスだ。
落ちこぼれ高校生たちを「俺と一緒にこの世界をぶっ壊そう」と扇動していく謎の転校生・ゼロこと美島零(道枝)。人心掌握に長け、カリスマ性を持ち合わせているゼロを中心に、アイコンこと逢沢渾一(板垣李光人)、貴城香恋(吉川愛)、二瓶久高(井上祐貴)、桜庭杏花(横田真悠)、呉井賢成(山時聡真)、桐山球児(泉澤祐希)は動画集団・マルスを結成し、大人が作った社会を壊し、再構築していく。
世界トレンド1位を獲得するなど放送を重ねるごとに注目を集めている本作だが、今夜2月6日放送の第3話では、杏花の父を巡って、ゼロ、香恋らも動き始める。そんな中、香恋を演じる吉川さん、杏花を演じる横田さんに話を聞いていくと、2人の仲の良さとともに「マルス」というチームの魅力が見えてきた。
──先日行われた制作発表記者会見では、マルスメンバー7人の仲の良さがうかがえましたが、ここまでの撮影を振り返って感じることを教えてください。
吉川 「程よい緊張感がありつつ、キャストの方々とは一緒にいて居心地が悪いと思ったことが一度もなくて。無言でも一緒にいられる不思議な感覚があります。みんなで集まって話すというより、近くにいる人と話すことが多いのですが、どのメンバーといてもとにかく居心地がいいんです。それがなぜなのかは分からないのですが、いい雰囲気の中で作品を作ることができているのは、すごくいいことだと思います」
横田 「7人で部室のシーンの撮影はしているのですが、撮影の雰囲気はそのまま映像にも出ているんじゃないかと思います。最後まで7人で力を合わせながら『一緒にこれを乗り越えた』という絆が芽生えたらいいなと思いますね」
──会見では横田さんがゲラだというお話もありましたね。
横田 「何回撮影しても面白くなるシーンになるのって、逆にすごいと思うのですが…」
吉川 「逆に、何回見ても笑えるのってすごい!(笑)」
横田 「そうかな?(笑)。でも、愛ちゃんが言っていたように、みんなボーッとする時も一緒だし、しゃべる時のタイミングも一緒、集中する時も一緒なんです。だから居心地がいいのかなって。いい意味であまり気を使わない空気感があるんだと思います。でも、もう(撮影の本番中には)笑いません(笑)」
吉川 「笑わないのは絶対に無理です(笑)。あるシーンの撮影で、(久高の)セリフがあまりにも聞き慣れないイントネーションだったから面白すぎて! 本番になって、私も必死に我慢しようとしていたのですが、私の隣にいた真悠ちゃんはずっと肩が震えていたんです。せっかく我慢できていたのに!」
横田 「しかも、私が『ふふ』って言ってしまった後に、愛ちゃんがしゃべらなきゃいけなかったんです。私のせいで愛ちゃんが『すいません!』となっていたので、『いや違う! 私が悪い! ほんとにごめん!』と思っていました(笑)」
吉川 「ギリギリまで我慢できていたんです。そしたら『ふふ』って笑い声が聞こえまして。我慢し続けたけど耐えきれずに吹いてしまった時の笑い声だったので、さすがに私も耐えきれませんでした(笑)」
──しかも、横田さん演じる杏花はニコニコしている一方で、吉川さん演じる香恋はサバサバしている設定だからこそ、より大変だったのではないかと…(笑)。
吉川 「そうなんです。役に入り切らないといけないのですが、いざ言葉を発した瞬間に今度は私が笑ってしまって…。なので、これは真悠ちゃんにちょっと物申したいです(笑)」
横田 「すみません、もう被害が出ないように撮影に挑みたいと思います(笑)」
──吉川さんと横田さんは2022年に放送された「明日、私は誰かのカノジョ」(MBS/TBS)以来の共演になりますね。共演が決まった時は安心感のようなものがお互いにあったのでしょうか?
吉川 「私は『あ、また一緒だ!』って思いました!」
横田 「私もそうだった。『また一緒だ!』って安心感がありました」
──では、お互いにどんな印象を持たれていたか、現在の印象の変化も含めて教えてください。
横田 「私は小さい頃から見ていたので『先輩!』という感じなのですが、お互いのことをすごく知っているわけじゃなくても、気を使わずに何げない会話が愛ちゃんとはできるんです。それがすごく楽なんですね」
吉川 「『明日、私は誰かのカノジョ』でもずっと一緒だったのですが、その時よりもよく話しているかも。真悠ちゃんはかわいらしくて甘い感じの見た目なのに、意外と中身はハンサムなんです」
横田 「結構『おじさんっぽい』って言われる(笑)」
吉川 「以前の現場でもそのことはなんとなく感じていたのですが、この現場で特に感じるようになりました。ふわふわとした言い方をしそうなイメージなのに、実際は結構ズバッと言うんです」
横田 「そうだね。でも愛ちゃんもかわいらしいというか、天然というか、不思議だなと思う行動があって。現場で私の靴を履いて帰ったことあったよね?」
吉川 「(照れながら)ありました…(笑)」
横田 「先に(撮影が)終わったので着替えて帰ろうとしたら、『あれ、靴がないね』となって。スタッフさんといろいろ調べていったら、愛ちゃんが履いて帰っていたんですよ。そんなことあります?(笑)」
──なかなかないですね(笑)。
吉川 「私、全く気が付かなくて(笑)。家の近くまで来たタイミングでスタッフさんから電話がかかってきて、『吉川さん、今どんな靴履いてますか…?』と聞かれて、その時にようやく気が付くという。履き心地とかも全然違うのに、なんで気が付かなかったんだろう…」
横田 「本当に面白いです(笑)」
──今作は脚本家・武藤将吾さんが手掛けられていますが、横田さんは武藤さんの作品への出演は2度目になりますね。
横田 「やっぱり読んでいても本当に面白いですね。自分自身も『え、この後どうなるんだろう』と楽しみになりますし、『このシーンはこういうふうになって、みんなはこうやって動いて、こうなるんだろうな』とイメージが浮かぶので、すごく撮影したくなるような脚本です」
──吉川さんは武藤さんの作品は初となりますが、実際に脚本を読んで、撮影を進めていく中で感じることはありますか?
吉川 「もともと『3年A組』などを見ていて、見ている側としては毎回緊張感が伝わってくる分、撮影も大変そうだなと思っていました。でも、見ていて次がどんどん気になるから本当に面白くて。しかも、キャラクター一人一人にストーリーがあるから、役者としてもすごく演じがいがあるんだろうなと思っていました。『マルス』の台本を読んでいても、毎話面白いので次が気になりますし、いつも終盤に『え、次どうなるの!?』という要素を必ず残しているので、『毎週見なきゃ!』という気持ちになると思います」
──本作では7人組の動画集団・マルスが一つのキーワードになってきますが、お二人が思うチームの魅力、そして作品の魅力をどのように感じているかを最後に教えてください。
吉川 「キャラクター一人一人の個性が強くて、見ていても演じていても飽きないといいますか…。セリフの言い方も、行動や見た目も、それぞれ全然違うのに、チームワークのような“統一感”があると思うんです。そこが『マルス』の一番の強みなのかなと思います。見ていて推しができたりするのかな?」
横田 「確かにありそう!」
吉川 「ドラマを見てくださっている方にもそんな雰囲気は伝わると思いますし、面白いんじゃないかなと思います」
横田 「7人全員のキャラクターが違うから、本当だったら個性が強すぎて絶対に一緒にいる画が浮かばない7人だと思うのですが、やっぱりみんな根は優しくて、協調性がある7人が集まっているから、愛ちゃんのいう統一感が出ているんだと思います。部室のシーンも1回全部撮って、撮影のテンポ感も含めてつながった時は、見ていても楽しいものになっているんじゃないかと思うので。これから回を重ねるごとにいろいろなことが分かると思いますし、見ている中で『あれ、ちょっと怪しいぞ、この子』みたいなところを見つけていく楽しさもあると思います。ぜひ最後までご覧ください」
【プロフィール】
吉川愛(よしかわ あい)
1999年10月28日生まれ。東京都出身。ドラマ「義母と娘のブルース」「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)、「純愛ディソナンス」「真夏のシンデレラ」(ともにフジテレビ系)、「ヒル」(WOWOW)、映画「十二人の死にたい子どもたち」(2019年)、「ハニーレモンソーダ」(21年)、舞台「レイディマクベス」(23年)など、多くの作品に出演。
横田真悠(よこた まゆう)
1999年6月30日生まれ。東京都出身。主な出演作に、ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)、「どうせもう逃げられない」(MBSほか)、「トモダチゲームR4」(テレビ朝日系)、映画「カラダ探し」(2022年)など。出演する映画「言えない秘密」が6月より公開予定。また、「ラヴィット!」(TBS系)で木曜レギュラーとして出演中。
【番組情報】
「マルス-ゼロの革命-」
テレビ朝日系
火曜 午後9:00〜9:54
※放送終了後、TVerで最新話を見逃し配信
※TELASAでは全話見逃し配信
「ROAD TO ゼロ―道枝駿佑、新たなる挑戦―」
TELASAで独占配信中
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【締切】2024年3月4日(月)正午
【注意事項】
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取材・文/平川秋胡(テレビ朝日担当) 撮影/尾崎篤志
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