「グレイトギフト」医師としての真価が問われる第3話、反町“藤巻”×津田“郡司”の同期コンビにも注目2024/02/01

　テレビ朝日系で放送中のドラマ「グレイトギフト」。「ラストマン-全盲の捜査官-」「マイファミリー」「TOKYO MER～走る緊急救命室～」（すべてTBS系）などを手掛けた脚本家・黒岩勉さんが、大学病院を舞台に描く完全オリジナルのサバイバル医療ミステリーだ。

　明鏡医科大学付属病院の理事長・奥野信二（坂東彌十郎）に続き、第2話では藤巻と同じく病理医の伊集院薫（盛山晋太郎）が命を落とす衝撃的なラストが描かれた。「毎週最後には何か起こるのではないか」という“黒岩ワールド”への期待は日に日に増しているが、今夜2月1日放送の第3話では、いよいよ藤巻達臣（反町隆史）が反撃に…!?

悩める藤巻に“心強い味方”が登場！その正体は…

　“ギフト”の新たな被害者が出てしまったことで幕を閉じた第2話。亡くなった伊集院のことを気にかける様子を見せながらも「患者のことを最優先し、より良い医療を追求する」、その目的のためには手段を選ばずに“ギフト”を使って容赦なく制裁を加える白鳥稔（佐々木蔵之介）の非情さはまた一段と強くなったが、藤巻もまた“ギフト”を見つけ出してしまったこと、その“ギフト”によって新たな被害者が出ていることのはざまで苦しんでいた。

　そんな藤巻に、今夜新たな助っ人が登場する。それが、藤巻の同期であり、白鳥の腹心でもある郡司博光（津田健次郎）。藤巻が教授になったことにいら立ちを見せながら、ホテルを共にした看護師長・鶴下綾香（片山萌美）から「藤巻先生から『急性心不全の患者が出たら教えてほしい』と言われた」という一言に引っかかっていた郡司が、今夜は大きな動きを見せそうだ。

　腹心ということもあって、白鳥には絶対的な忠誠を誓い、彼のために尽くしてきた郡司。そんな郡司も白鳥の“暴走”を察知し、藤巻に接触することとなる。郡司によれば、白鳥は医学系大学連合会議の議長の座を狙うべく、ライバルである副議長・大泉篤（西岡德馬）を招待を受けた軽井沢の別荘で殺そうとしているかもしれないという。藤巻が教授になったことに嫉妬していたことを明かしながらも、「白鳥を止めたい」「俺とお前で命を救うぞ」と語る郡司。その言葉の裏で何を思うのか気になるが、反町さんと津田さんというまだ見たことのない、渋みのある2人の掛け合いは今夜の一番の目玉かもしれない。

　そんな2人の掛け合いの中で、藤巻は医者になった当時のことを思い出す。「なぜ医者になったのか」――人を助けること、人を殺すこと、命を救うこと、命を殺すこと、第3話ではその真価が問われることとなる。

次々と浮かぶ疑惑…真犯人は現れるのか!?

　さらに、藤巻を取り巻く女性たちの動向からも目が離せない。第2話で藤巻から「愛宕克己（山田明郷）の遺産はどうなったか？」「杏梨さんが愛宕さんを殺したんじゃないかと思っています」と告げられた、会員制ラウンジ「アルカナム」のオーナー・安曇杏梨（倉科カナ）。「白鳥が気になる」と言っていた杏梨は、三度「アルカナム」を訪れている藤巻が白鳥とも仲が良くなっていることが気になっているようで…。

　そして、「2人はできているんじゃないか」という謎の都市伝説もある藤巻の相棒（？）、検査技師の久留米穂希（波瑠）も、“ギフト”の新たな犠牲者が出たことで、藤巻に接触を図ることに。誰が殺したのかと首を突っ込む久留米に対して、「なぜそこまで“ギフト”のことを気にかけるのか」と不審に思った藤巻は、次第に久留米を疑い始めることに。そんな2人にも今夜大きな変化が…？　最後まで何が起こるか分からない「グレイトギフト」、今夜も見逃せない展開が起こりそうだ。

第3話（2月1日放送）あらすじ

　病理医・藤巻が発見した殺人球菌“ギフト”で命を落とす者が相次ぐ明鏡医科大学付属病院。そんな中、藤巻が秘密裏に培養していたギフトを悪用して理事長を殺害し、その座をかすめ取った心臓外科医・白鳥が、真相に勘づいた病理医・伊集院の命をも奪った！　医療界を浄化するためなら、非道な行為もいとわない白鳥に、強い反感を抱く藤巻。だが、妻・麻帆（明日海りお）の命を救うためには、主治医である白鳥に従わざるを得ない。藤巻は苦悶しながらも、ギフトの存在と事件の真相が明るみに出ないよう細心の注意を払っていた。

　そんな藤巻に、同期ながらも親交が極めて薄かった人物が、驚愕（きょうがく）の情報を提供する。その人物とは…白鳥の腹心で、彼の犯行を察知してしまったという心臓外科医・郡司。郡司によれば、医学系大学連合会議の議長の座を狙う白鳥が次にターゲットとするのは、一番のライバルである悪名高き副議長・大泉。白鳥は来る週末に、大泉から軽井沢の別荘に招待されており、そこで大泉を殺そうとしているかもしれないというのだ！　2人で命を救おう、そう郡司から持ちかけられた藤巻は逡巡しながらも、共に軽井沢へ向かう。