Feature 特集

「恋のツキ」でだらしない彼氏を演じる渡辺大知インタビュー 彼女が浮気相手といる場面に鉢合わせる心情を繊細に表現2018/08/30

「必要だし、大事だから休止を選んだ」

──注目してほしいシーンはありますか?

「やっぱり神社のシーンです。これは僕の考えなんですけど、ワコが2人の男の間で揺れている中、その2人の男が出会うことないまま時間が流れていくことが、ワコの唯一心が保てることだったと思うんです。2人の男が出会うことないから迷えるし、その関係を続けられる。神社のシーンはそれが崩壊する瞬間なので、皆さんにもドキドキしてもらえるんじゃないかなって思ってます。僕もクランクアップの日ということもあってすごくドキドキしながらやれたなぁという実感があるので、全部見てほしいんですけど、一番は神社かなぁと思います」

──本作はアラサー女性のリアルな欲望や葛藤を描いた作品ですが、ワコはもうすぐ28歳になられる渡辺さんとも近い世代です(取材は8月2日に実施)。男性と女性では、30歳を超える、超えないで感覚が違うのかなと思う部分もありますが、渡辺さんは28歳の1年をどういう年にしたいですか?

「今年、活動してきたバンドを休止するんです。9月いっぱいなのでもうすぐなんですけど、それは自分の中で大事だと思ってるから休止するというか。ネガティブな気持ちじゃなくて、必要だし、大事だから休止を選んだんですよね。だから休止することを自分なりに生かせないといけないし、バンドをやらなくとも、音楽は作り続けたいと思ってます。そういう中で、これまでやってきたことを大事にしつつ、自分にしかできない活動や表現ができたらなと思っています」

「恋のツキ」でだらしない彼氏を演じる渡辺大知インタビュー 彼女が浮気相手といる場面に鉢合わせる心情を繊細に表現
「恋のツキ」でだらしない彼氏を演じる渡辺大知インタビュー 彼女が浮気相手といる場面に鉢合わせる心情を繊細に表現
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【プロフィール】

渡辺大知(わたなべ だいち)
1990年8月8日生まれ。兵庫県出身。O型。ロックバンド・黒猫チェルシーのボーカル。初主演映画「色即ぜねれいしょん」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。映画「モーターズ」では初監督を務める。主な出演作は、映画「くちびるに歌を」「LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版」「勝手にふるえてろ」、NHK連続テレビ小説「カーネーション」「まれ」、ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」(TBSほか)など。2018年には映画「寝ても覚めても」「ここは退屈迎えに来て」「体操しようよ」「ギャングース」が公開予定。9月11日より「黒猫チェルシー TOUR 2018『黒猫の恩返し』」を開催し、9月30日の神戸VARIT.での公演をもって活動を休止する。

【番組情報】

「恋のツキ」
テレビ東京 木曜 深夜1:00~1:30
BSジャパン 火曜 深夜0:00~0:30 
(Netflixで11月30日より全世界全話一挙配信予定)

取材・文・撮影/宮下毬菜

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