「アイドル失格」主演・山本望叶、役柄への共感や目指していたアイドル像を告白【インタビュー】2024/01/12
NMB48・安部若菜の作家デビュー小説「アイドル失格」がBS松竹東急にて待望のドラマ化! 人気アイドルグループの不動のセンターと、彼女に恋愛感情を抱くガチ恋オタク――。ファンとアイドルの垣根を超えて出会ってしまった2人が選ぶのは、恋か、夢か? 本作でドラマ初主演を果たす“みかにゃん”ことNMB48・山本望叶に話を聞いた。
――安部さん原作のドラマで主演を務めるにあたり、思うことはありますか?
「それはもう、安部先生の顔に泥を塗らないように、と(笑)。私は原作を読んで本当に感動したので、自分が受けた衝撃とか感動を、主演として、(演じる)小野寺実々花ちゃんとして、視聴者の皆さんにしっかり伝えられるように、精いっぱい頑張りたいと思っています」
――ドラマ主演が決まった時の気持ちを教えてください。
「ただただうれしかったです。原作者の若菜はNMB48の同期で、メンバーの中で一番仲がいいんです。ドラマ化が決まった時、『出てほしいと思ってる』とは言ってくれていたのですが、まさか主演をさせていただけるとは思っていなかったので…。2人でカフェに行った時に、直接『実は主演は望叶にやってもらうことになったよ』と聞いた時は、本当に驚きましたし、すごくうれしかったです」
――最初に小説を読んだ時、どんな感想を持ちましたか?
「アイドルになる前は、私も1人のアイドルファンだったので、アイドル側の気持ちもファン側の気持ちも、どっちも共感することができて。アイドルにしか書けない小説だけど、アイドルだからって書けるものでもない。若菜って本当にすごいなって思いました」
――「ここリアルだな」とか、「この気持ち分かるな」と思った部分は?
「ファンから見たアイドルってすごくキラキラしていて、夢に向かって頑張ってるように見えるけど、アイドル本人にとってはキラキラした部分はほんの一部で、実際は進路に悩んだり、ほかのメンバーと比べて落ち込んだりもしている。そこにすごく共感しました」
――主人公の実々花は、山本さんから見てどんな女の子ですか?
「誰にも素を見せられず、常に殻をかぶっている印象があります。メンバーにも、友達にも、家族にも本当の自分を見せられないような、すごくガードの固い女の子。でも、吉野ケイタ(小林亮太)という、自分の心のうちを見透かすような存在に初めて出会ったことで、少しずつ変わっていきます」
――共感する部分はありますか?
「生い立ちが似ています。お母さんと進路について話し合う時に、ちょっと逃げちゃうようなところも似ていて、実々花ちゃんと全く同じ経験をしています。あとは、何か嫌なことがあっても、好きなアイドルのことを思うと頑張れるところも同じ。似ている部分が本当にたくさんあるんです」
――確かに、すごくイメージが重なりますよね。実はみかにゃんがモデルとか?
「えーっ? それは聞いたことがないです(笑)」
――(笑)。撮影現場の雰囲気はいかがですか?
「すごく楽しいです! 正直、初めはちょっとビクビクしてたんです。怒られたりするんだろうなって。だけど、監督も、スタッフの皆さんも本当に温かくて、みんなで一緒に作り上げている感じがすごくして。みんなで、こうしよう、ああしようって悩みながら作っていっているので、本当に楽しくて、毎日が充実しています」
――実々花を演じるにあたり、何か役づくりはしましたか?
「私は普段濃い目のメークをすることが多いのですが、実々花ちゃんはナチュラルなイメージなので、撮影に入る前に薄いメークの自分に慣れようと思って、少しずつ薄くしていきました(笑)」
――すぐに慣れました?
「急には無理だったので、本当に少しずつ(笑)。ドラマはすっぴんで出ることもあるので、とにかく薄く、薄くを心がけました」
――ナチュラルメークもとてもお似合いです。小説からそのまま飛び出してきたような雰囲気で、もはや実々花ちゃんにしか見えないですよ。
「ありがとうございます! 先日、ファンの方とのオンラインお話会というイベントがあって、ファンの方に『実々花ちゃん!』って呼ばれたりしたのですが、普通に『はーい』と答えている自分がいて(笑)。なんだか不思議な感覚でした」
――すっかり愛着が湧いていますね(笑)。では、実々花ちゃんのように、ファンの人のこんな言葉に救われたとか、こんなことを言われてうれしかったという経験はありますか?
「たくさんあります。『みかにゃんがいるからお仕事頑張れる』とか、『みかにゃんが頑張ってるから頑張ろうって思えるよ』とか。そういう言葉をいただくと、すっごくうれしいです。自分自身も、アイドルファンだった時に感じていたことなので」
――実々花が所属するアイドルグループ・テトラのメンバーも、NMB48のメンバーの方々が演じますね。
「はい、そうなんです! なんかNMB48からの派生ユニットみたいな感覚で、ちょっと不思議な気持ちですね。みんなと一緒のシーンがあるとうれしくて、いつも以上にはしゃいじゃいます(笑)」
――メンバーの皆さんとの撮影はどんな感じですか?
「テトラの楽屋のシーンの撮影があったのですが、普段の自分たちと同じ、自然な空気感でできたのが楽しかったです。劇中では、上西怜さん演じる(空野)あかりと実々花の仲がいいという設定なのですが、役を演じるに伴って、上西さんとの仲がすごく深まったのもうれしくて!」
――ドラマをきっかけにぐっと距離が縮まったんですね。
「はい!」
――テトラの歌やダンスのシーンも楽しみです。原作では、実々花がダンスに苦戦するという描写がありますよね。
「はい。撮影はこれからですけど、私も実々花ちゃんと同じようにダンスに苦戦している側なので、すごく感情移入して演じられると思います(笑)」
――憧れていたアイドルに自分がなって、さらにアイドルを演じるまでになった。今、アイドルとして存在しているみかにゃんは、どんな気持ちでアイドルを演じているのでしょうか?
「ドラマの中で、実々花ちゃんが『自分がなりたかったアイドルと、自分が今なっているアイドルは違う。だから苦しい』というようなシーンがあって。私も同じだなって、すごく共感しながら演じています」
――自分が目指していたアイドル像と違う?
「はい、少し違います。本当はもっと、元気でキラキラしたアイドルになりたかったんです。だけど、私はどちらかというと、あまり元気というキャラではなくて…。自分では元気なアイドルになりたいと思って頑張っているつもりでも、やっぱりまだまだクールなイメージが強くて、そこにちょっと悔しさを感じることもあります。でも、そこが好きって言ってくださる方もたくさんいるので、自分らしく、楽しく頑張ることができたら、それが一番いいのかなって思います」
――では、最後にあらためて視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします!
「アイドルの禁断の恋がテーマですが、ただのアイドルの恋愛の話ではありません。キラキラしたアイドルの裏側、アイドルではない1人の女の子としてのいろんな気持ちや葛藤が描かれているので、共感したり、発見したりしながら楽しんでもらえたらいいなって思います。たくさんの方に見ていただけるとうれしいです。よろしくお願いします!」
【プロフィール】
山本望叶(やまもと みかな)
2002年3月11日生まれ。山口県出身。NMB48のドラフト3期生、Team Mメンバー。ニックネームはみかにゃん。NMB48のニューアルバム「NMB13」の収録曲「Done」で初のセンターに就任。雑誌やファッションショーなどのモデルとしても活躍している。
【番組情報】
「アイドル失格」
1月13日スタート
BS松竹東急
土曜 午後11:00〜11:30
【プレゼント】
サイン入り生写真を2名様にプレゼント!
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【締切】2024年2月9日(金)正午
【注意事項】
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※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
取材/TVガイドWeb編集部・オカムラユリ 文/オカムラユリ 撮影/藤木裕之
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