西島秀俊×内野聖陽「この作品の世界観を愛しているみんなの空気感があるので、気負わずにすっと入っていける」――「きのう何食べた？ season2」インタビュー2023/12/08

　西島秀俊さん演じる倹約家の弁護士・筧史朗（通称・シロさん）と、内野聖陽さん演じる人当たりのよい美容師・矢吹賢二（通称・ケンジ）の恋人同士2人の温かな日常を描くドラマ24「きのう何食べた？ season2」（テレ東系）。

　12月1日放送の第9話では、仕事が多忙を極め、2人で食事をする時間がとれない状況になってしまいましたが、夜遅くに帰ってくるケンジのために消化にいいご飯を作ってくれるシロさんと、家で2人で過ごす時間を確保するために店長としての仕事を持ち帰ってくるケンジの姿がとてもすてきでしたね。また、ケンジが三宅祐（マキタスポーツ）に美容室の店長にならないかお願いされた時、シロさんが上町美江先生（高泉淳子）の弁護士事務所を継ごうと考えた時、それぞれお互いに「やってみたいって顔してる」と同じように相手の背中を押すシーンにも、心が温かくなりました。

　毎回さまざまなエピソードで和ませてくれる本シリーズですが、前作の劇場版「きのう何食べた？」の公開から2年弱たっているということで、今回はダブル主演の西島さんと内野さんに、本作での役としての関係性の戻し方についてお伺いしました。

――season2で再共演されるにあたり、どうやって役の関係性を戻していかれたのでしょうか？

内野　「season2に関しては、僕も西島さんもやりたがっていたので、意外ではなく『あ、そんな時期か』みたいな感じでした。関係性は、西島さんと目を合わせた途端、一瞬にしてケンジになれましたね」

西島　「そもそも、僕はずっとseason2をやりたいと言ってきましたけど、豪華なキャストが集まっているので、正直、現実問題として無理なんじゃないかと思っていたんです。そんな中、プロデューサー陣がスタッフも含めてできる限り同じチームでやれるように頑張ってくださったんですよね。だから、season2の撮影に入れて順調に進めることができたのは、本当にたくさんの方々の尽力があったからだと感謝しています。関係性に関しては、僕も内野さんと同じで、一瞬で元に戻るものなんですよね。セットなども昨日まで撮っていたかのように全く同じだったので。美術さんやスタイリストさんをはじめ、いろんなスタッフの方々の助けもあって、あっという間に元に戻れましたね」

内野　「そうなんです。まあ、一番は西島さんを前にするとケンちゃんになってしまうというのはありますけど（笑）。2人が食事するマンションの部屋も、まるっきり変わらずでしたしね。あとは、スタッフさんたちもほとんど同じメンバーでやらせていただいているので、空気感が変わらないんですよね。ゲスト出演してくださる方も『ここの雰囲気、すごくいいよね』と言ってくださるんですけど、和やかな中にもテキパキとしている独特の空気感というか…この作品の世界観を愛しているみんなの空気感があって。それが毎回一緒なので、気負わずにすっと入っていけるんですよね」

　お二人とも一瞬にしてシロさんとケンジになれたとのことで、プロとしてのすごさを感じる半面、お互いを信頼されている様子や役への愛情が伝わってきますね。西島さんもお話されているように、キャスト＆スタッフ陣が再び集結して素晴らしい作品を届けてくれていることに感謝しながら、最終回まで堪能したいです！

　本日12月8日放送の第10話では、季節は8月。シロさんが、ついに弁護士事務所を引継ぐ意思を美江先生に伝えます！　みんな「信じ難い」という反応をしますが、シロさんの気遣いを知った上町修先生（チャンカワイ）は感極まって…。そして、帰宅したシロさんにケンジが、母・峰子（鷲尾真知子）から「史朗に会いたい」と言われたことを明かします。その思いに答えて上野の老舗鰻店で会食をすることになりますが、峰子がなぜ急にそう言い出したのか理由が分からず、2人そろってガチガチに緊張してしまい!?　果たしてその真相とは――。峰子と2人の対面の様子、どうぞお楽しみに！