原菜乃華が「泥濘の食卓」で並々ならぬ愛情を寄せる女子高生を熱演！「ある意味とてつもなくいちずで、真っすぐに愛している」2023/12/15

　テレビ朝日系で現在放送中の「泥濘の食卓」は、SNSで話題沸騰の伊奈子氏の同名漫画をドラマ化した、齋藤京子さん主演でおくる前代未聞のパラサイト不倫ドラマ。抑圧が強い母親のもと、否定され育てられてきた捻木深愛（齋藤）は、不倫関係にあったアルバイト先の店長の那須川夏生（吉沢悠）に突如別れを切り出されたことで、「私は、やっぱり…店長と幸せになりたい」と彼女の“愛”が暴走。那須川だけでなく、彼の妻・ふみこ（戸田菜穂）や息子のハルキ（桜井海音）を巻き込む展開がこれまで描かれてきた。

　真っすぐすぎる愛で那須川家へと近づく深愛。そんな彼女にハルキは淡い恋心を抱き好意を寄せるが、そのハルキに異常なまでの愛情を寄せる“恋愛モンスター”・尾崎ちふゆの存在は本作の見どころの一つ。深愛と同じように、愛するハルキへの思いがエスカレートするちふゆ、演じる原菜乃華さんの演技は「深愛よりある意味やばい」「見ているだけでゾッとする」と視聴者を魅了している。

　「個人的に好みの内容で、こんなにすてきな作品に出合わせてもらえて“ありがとう”という気持ちになりました」と本作の出演が決まった時の率直な心境を明かす原さん。「お話をいただいてから原作を読ませていただいたのですが、その中でも大好きなちふゆという役を演じることができることになって、撮影前からワクワクした気持ちでした」と作品の魅力とともに演じるちふゆへの思いの強さもうかがわせる。

　回を重ねるごとにその異常さが話題を集めるちふゆについて、原さん自身は「欲しい物は絶対に手に入れたいという執着がとても強くて、ハルキに対してある意味とてつもなくいちずで、真っすぐに愛している」と役柄を肌で感じているよう。第5話では愛するハルキと深愛が一緒にいるところを目撃したことで、その愛情が暴走する場面もあったが、「演じている時はストッパーをかけないようにしています。やりすぎるぐらいにいろいろとやってみて、演じる中でいいあんばいに調整できたらと意識していますね」と遠慮はせず全力で向き合っている。

　そんな原さんはちふゆと同じように“執着しているもの”があるのか聞いてみると「アニメが好き」という答えが返ってきた。「ランダムなグッズは欲しいものが当たるまで買ってしまいます。コレクターとまではいきませんが、アクリルスタンドを集めたり、ついついお財布のひもが緩んでしまいがちです。その作品が好きという気持ちで突っ走って、あれもこれもとなってしまって、家に帰ってから『こんなにいらなかったよなぁ…』と後悔することもよくあって、家に帰って同じものがあって後悔することもあります（笑）。その時は心の中で『節約をしよう！』と決めました」というかわいらしい一面も。

　深愛、那須川、ハルキの関係を察し、さらにはハルキによって負わされたけがを利用して精神的に彼を追い込むちふゆ。クライマックスに向けて彼女の今後の動向がますます気になるが、「原作を読んでいてとても魅力的だと思ったのが、深愛の怖い言動やゆがんでいる部分が怖いタッチで描かれていなくて、少女漫画のようなきらきらとした顔で、後ろにシャボン玉が舞っているような雰囲気で会話をしていて。でもやっていることはすごく怖い」と原作の表現を紹介しつつ、「その怖さが深愛の気持ち悪さを引き立てていると思っていて、ほかの作品にはない魅力だなと思います。最後まで気になって仕方がない沼のような物語なので、最後までどっぷりはまって、最終回はどうなるのか注目していただけたらいいなと思います」と期待感を抱かせた。

　深愛と那須川家はどうなってしまうのか、深愛へ思いを寄せるハルキの思いはどこへ向かうのか、ちふゆと深愛の関係はどう変わっていくのか。「泥濘の食卓」は最終回も見逃せない展開となりそうだ。

【番組情報】

土曜ナイトドラマ「泥濘の食卓」
テレビ朝日系
土曜　午後11：30～深夜0：00　※12月16日は午後11：30～深夜0：30

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取材／K・K（テレビ朝日担当）　文／S・A　撮影／蓮尾美智子