飯豊まりえが武田玲奈に「やっと名前を呼んでくれた」と感激! 絆を深めた「マジで航海してます。」続編スタート【ロングインタビュー後編】2018/07/28
厳しい先輩、望まない人事異動…。2人が逆境を乗り越える方法は?
──今回飯豊さん演じる真鈴は、神崎さん(平岡祐太)という厳しい先輩の下で働くという役ですが、飯豊さん自身は、人付き合いに悩んだ時どのように乗り越えることが多いですか?
飯豊 「うーん…。『この人はこういう人だから』って決めつけず接することが大事なんじゃないかなって思います。『相手がこう思うだろう』って考えない方が、こちらとしては構えずに接することができるので、『この人ってこういうタイプなのかも…。話せない…』ってなるよりは、1回話してみようって思うタイプです。だから、どちらかというと人付き合いには困ってないと思ってるんですよね(笑)。なので神崎さんとの関係性も真鈴ちゃんと一緒で、いつかは認めてもらえるんじゃないかな、って思って演じていました」
──武田さん演じる燕は、船上勤務から陸上勤務という自分が望まない環境になってしまう役ですが、武田さん自身は、逆境に立たされた時どのように乗り越えることが多いですか?
飯豊 「(じーっと武田さんを見る)」
武田 「そうですね、もし自分が望まない環境になってしまった時…」
飯豊 「急に、芸能界じゃなくて、『島で働いてください』ってなったら?」
武田 「(笑)。でも私だったら、急に『島で働いてください』って言われても楽しめると思います」
飯豊 「ほんと? だって携帯使えないんだよ、大好きな携帯」
武田 「いけるいける」
飯豊 「いけるの?」
武田 「私も田舎出身ですし、田舎も好きなので、もし島で働けって言われても大丈夫だと思います(笑)。釣りとかしたり…」
飯豊 「いいんだ! 私はできないかも…」
武田 「本当?」
飯豊 「うん…。でもどうしよう、そういう場合。目の前のことを受け入れるしかないか!」
武田 「うん。そこで楽しみを見つける!」
飯豊 「え~、私なら多分燕ちゃんみたいになっちゃう。『やだ~どうしよ~行きたくないよ~~~!』って」
武田 「まぁ、最初はね! でも行ってみたら楽しいかもしれないよ?」
飯豊 「確かに…。受け入れなくてはですね、現実を」
武田 「そうだよ! 現実を受け入れて!」
──武田さんはポジティブですね。
武田 「はい! ポジティブ精神で」
飯豊 「……ポジティブだよね!!!(突然、声を大にして)」
武田 「そう(笑)。気付いた?(笑)」
飯豊 「うん、めっちゃ思う! 私の方がネガティブだよね」
武田 「実はね(笑)」
飯豊 「そうなんですよ!」
武田 「ポジティブだと思います、私は」
飯豊 「私が『はぁ~』って落ち込んでても、れなれなはピンピンしてるんですよ。隣で『まぁまぁ、頑張ろうよ』って言ってくれるから…(武田さんの方を向いて)ほんと助かってる。ありがとう。私は、たまーに後ろ向きになっちゃうんです。感情の振り幅がすごくて…。(あらためて、武田さんの方を向いて)だからほんとにいつも、ありがとう」
れなれなからの言葉に、まりえってぃ感激!
──1年ぶりに同じ役を演じて、ご自身の成長を感じることもありましたか?
飯豊 「カメラの前に立っても、怖くなくなりました。事前に『こういうふうにやろう』ってある程度お芝居をつけていくんじゃなくて、その時に感じたものを出していこうとか、泣きのお芝居でも構えたりすることもなく、その場の雰囲気で感じた方が気持ちが重なってくるなって思うようになりました。昨年は感情的になるシーンで結構苦戦していたので、同じ役だからこそ…自分の変化に気付けた部分もあります」
武田 「まりえってぃが最初インする時、『真鈴に戻れるか心配!』って言ってたのに一言目でさらっとできてたり、泣きのシーンも『泣けるか心配』って言ってたけどすんなり泣けてたり、ネガティブなんだけど、さらっとできちゃう姿を見て『おー!』って思ってたんです。良いところも変わらずそのままで、コメディーちっくなシーンも今回すごくおもしろくなってますし、こっちが焦るほどにすごいなーって思って見てました」
飯豊 「ねぇ、去年はそんなふうに言ってくれたことなかったじゃん!!! うれしいよ~~~! ありがと~~~~~!!! (ソファになだれ込み)えー、もうすごいうれしい」
武田 「あはは(笑)。良かった良かった」
飯豊 「そんなふうに見てくれてたなんて…。セカンドシーズンをやらせてくれて、ありがとうございますぅ(泣)」
武田 「私自身は…人見知りの部分が、ちょっとずつだけど改善されてるかなって思います」
飯豊 「もう人見知りじゃないよー!」
武田 「ううん、まだね、ちょっとあるんですよ。でもこの1年でいろんな人に会う機会も多くなったからか、現場でも打ち解けやすくなりました」
飯豊 「去年の打ち上げの時のことなんですけど、私は何をすれば良いか分からなくて、とりあえずごはんを食べてたんです。でも、れなれなは一切ごはんを食べずに、スタッフさんや共演者の方を回ってお話をしていて、その姿を見て私は『すごい!』って思ったんですよ。お芝居を見ていても感じることなんですけど、根性がすごいというか…。我慢強いし、一つのことに対して『やってやるぞ!』って熱量がすごいんです。私は、もうちょっと気楽にやれないと自分が苦しくなっちゃってできないなっていう弱い部分があるんですけど、れなれなはすごく強くて。1年経って、よりそれが増していたので、尊敬する部分を見つけたなって思っていました。この前ね、それ言おうと思ってたの!」
武田 「あ~、あれね! 『取材で言うね』って言って、聞かないままになってたんだよね(笑)。焦らされた! 褒め合いみたいになって照れるけど、うれしい~(笑)。ありがとう」
取材が行われたのは、海の日の数日前。真夏日のこの日、飯豊さんは「海の日だからって、海に行っちゃいけない暑さですね…」と窓の外を見ながらぽつり。また、読者プレゼントにお願いしたポラにサインを書きながら「ちょっと間違えちゃったけどいいか!」とつぶやく武田さんに、「なんで自分のサイン間違うの?(笑)」とすかさずつっこみを入れる飯豊さん。サインの隣に書いた「つばめ」の字がうまくいかなかったようで、「これ『つばめ』に見える?」と武田さんがポラを飯豊さんに差し出すと、字のことはさておき、「ねぇ、ほんとかわいいね!」とポラの武田さんの顔をじーっと見つめる…ということも。おしゃべりと笑いの絶えない取材となりました。かわいくて爽やかなお二人がいよいよ動きだす「マジで航海してます。~Second Season~」を見ながら、真鈴と燕と一緒に、最高の夏を過ごしてください!
【番組情報】
「マジで航海してます。~Second Season~」
7月29日スタート MBS 日曜 深夜0:50~1:20(初回は、深夜1:50~2:20)
7月31日スタート TBS 火曜 深夜1:28~1:58(初回は、深夜1:30~1:59)
【プロフィール】
飯豊 まりえ(いいとよ まりえ)
1998年1月5日生まれ。千葉県出身。やぎ座。B型。2008年、雑誌「ニコ☆プチ」でモデルデビュー。「nicola」「Seventeen」の専属モデルも務め、現在は「Oggi」のレギュラーモデルとして活躍中。主な出演作は、映画「MARS~ただ、君を愛してる~」「きょうのキラ君」「暗黒女子」、ドラマ「居酒屋ふじ」(テレビ東京系)、「電影少女~VIDEO GIRL AI 2018~」(テレビ東京系)、「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)など。
武田玲奈(たけだ れな)
1997年7月27日生まれ。福島県出身。しし座。B型。雑誌「Popteen」レギュラーモデルを経て、現在は「non-no」専属モデルとして活躍中。映画「暗殺教室」で女優デビュー。主な出演作は、映画「咲-Saki-」「ポエトリーエンジェル」「パパのお弁当は世界一」「人狼ゲーム インフェルノ」、ドラマ「ラストコップ」(日本テレビ系)、「100万円の女たち」(テレビ東京系)など。
取材・文・撮影/宮下毬菜
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