佐津川愛美と草川拓弥が「サブスク不倫」で絶妙な関係に? お互いの魅力も語る!2023/11/29
現在、世界でも非常に盛り上がりを見せているWEBTOON発の話題作「サブスク不倫」が実写ドラマ化され、MBSのドラマ特区枠で絶賛放送中。本作は、不倫など考えたこともなかったごく一般的な主婦が、ほんの興味から始めたサブスク不倫サービスの沼にハマって真っ黒に落ちていくという、斬新で刺激的なストーリーが大きな話題を呼び、LINEマンガ登場開始早々、恋愛ジャンル1位、総合ランキング2位を獲得した先の読めない新感覚“沼”サスペンスです。
専業主婦で結婚3年目の鳥山未知留(佐津川愛美)は、仕事で出会った鳥山蒼(木村了)と結婚しますが、当初思い描いていた結婚生活の理想像から少しずつズレが生じていました。ある日、高校時代からの友人の勧めで、既婚者向けに安心な不倫ができるサブスクサービス「ビュッフェ」というアプリの存在を知ります。そのサービスは、メークやヘアセット、ドレスのレンタル、デート場所の予約まで、すべてサブスクで使用でき、かつ秘密を保持できるというサービスでした。「夫を愛しているからこそ不倫をする」という友人の一言から、夫とうまくいかない自分を変えたいと入会した未知留でしたが、カメラマンの黒崎淳弥(草川拓弥)や医師・一ノ瀬剣太郎(堀夏喜)との出会いを通じ、暴走する自己承認欲求と課金のループから抜け出せなくなってしまうことに。
ここでは、サブスク不倫サービス「ビュッフェ」の沼にハマり込んでしまう専業主婦・鳥山未知留役で本作の主演を務める佐津川愛美さんと、未知留が出会う不思議な魅力を持った年下のカメラマン・黒崎淳弥役を務める超特急・草川拓弥さんに、ご自身が演じる役柄や本作の印象や演じるキャラクターについて伺いました。
――早速ですが、原作は読まれましたか。
佐津川 「出演する作品に原作が存在する場合は、読んだ方がいいか読まない方がいいかを考えるのですが、本作に関しては原作を再解釈してドラマ化するという監督の意向があり、原作に引っ張られすぎないよう、あえて読まずに臨みました」
草川 「実は僕、読みました」
佐津川 「どういう話だった? 原作はまだ完結していないよね。読んでみてどうでしたか」
草川 「出演のお話をいただき、気になって読んでみました。縦読み漫画が初めてでしたが、すらすら読めます。気づいたらあっという間に読み終わってしまいました。先ほどお話にもあったように、原作とドラマでは細かい部分が違うので、演じてみてドラマならではの良さが表現できていると思います」
――台本を読んでの印象をお聞かせください。
佐津川 「出演のお話をいただいた時『女性の成長を物語にしたい。女性スタッフを中心にして作っていこうと思っています』と伺い、ぜひ一緒に作っていきたいなと。もちろん、女性の視点が大事だということだけではないですが、そこを中心に持ってくるというのは作品作りとして興味深いなと思い、演じさせていただこうと思いました。台本を読むとずっと未知留が出ていて、本当に未知留の話という感じです。そこを丁寧に描けるようにしようと最初に思いました」
草川 「タイトルでインパクトを受け、いろいろな方々の目に留まるような作品だと感じました。不倫というテーマが大きくあるのではなく、その中にも心の変化だったり、いろいろな動機だったりが描かれているので、さまざまな観点から見ることができるなと思います。僕も読んでいて楽しませてもらいました」
――演じる上で意識したことや大事にしたことはございますか。
佐津川 「いろいろな男性とやりとりをしていく未知留には、さまざまな気持ちが芽生えていきます。人というのは相手によって接し方が違うことがありますよね。夫といる時、淳弥といる時と、そのすみ分けを意識しました。剣太郎といる時の、危ない状態の未知留は比較的演じやすかったです。逆に、淳弥といる時は友達のようにフラットに話ができる状態だったので、その差を自分の中で出せるようにと意識しながら演じました」
――1人の女性が枝分かれしていってしまうのは難しいですよね。
佐津川 「夫である蒼役の木村了くんは同期なんです。10代の頃から一緒にレッスンをしている間柄なので、現場は作りやすかったです。あうんの呼吸で演じられました」
――草川さんはいかがでしたか。淳弥はつかみどころがない役ですよね。
草川 「あることを隠してビュッフェに入会し、未知留という女性に出会い、淳弥自身も未知留の沼にハマっていく部分があると感じました。そこまで介入しなくてもいいところを、未知留が話してくれるから淳弥も気になり始めているという部分もありつつ、未知留に対して好きではないというか、黒でも白でもないグレーな色みたいな絶妙な思いを演じるのがとても難しかったです。未知留のような純粋な人もいるのかという、その沼にハマっているところは意識して演じました」
――確かにとても難しい関係性ですよね。それでは、お互いの印象をお聞かせください。
草川 「僕は人見知りなので、初対面の時に『みんなからは何て呼ばれているの?』と気さくに話しかけてくれたのがありがたかったです」
――あだ名は決まりましたか。
佐津川 「結局、その時は呼び方が決まらなかったよね」
草川 「そうでしたよね…。“弥”の話にはなったような…」
佐津川 「淳弥と拓弥、終わりの文字が同じ『弥(や)』だねって。そこからあだ名につながらず(笑)。その後はなかなか現場で一緒のシーンがなくて、初めの段階でコミュニケーション取るっていうのがなかなかできませんでした。その間に了くんとなっちゃん(堀夏喜)が毎日来ていたので、お二人とはよく話していました。ある時『堀くんのことをなっちゃんと呼んでいるのに、草川くんのことあだ名で呼んでいないのは距離感があるよね(笑)』とメークさんがおっしゃっていて。確かにそうだなと思い『じゃあ、ちゃん付けにしてみよう!』という話をひそかにしていました」
草川 「久々にお会いした時に、自然にタクちゃんと言われました。もちろんうれしかったです」
――お互いのお芝居で魅力的だと感じたところなどを教えてください。
草川 「さっきおっしゃっていた、接する人で変化する話し方や気持ちがお芝居を通して伝わってきますし、“相談に乗って思ってくれてはいるけれど、心がここにあらず”という人間味のある演技がすてきだなと思いました。ほかには後半の方で、本番中なのにお互い笑ってしまってNGが出てしまったことが何回かありましたよね」
佐津川 「振り向いてセリフを言うシーンがあり、監督も『保険のCMみたい』とおっしゃっていて、その流れが面白かったです。いい刺激になりました」
――佐津川さんは草川さんのお芝居で魅力的だと思ったところはありますか。
佐津川 「表情一つで空気が変わるところです。今はこの気持ちを思っているんだなというのが見えるんです。最初の方のお芝居で演じる表情を見て『大丈夫だ』と思えた瞬間がありました。そう思わせてもらえたのがものすごく大きいです。タクちゃんは静かなタイプだったので最初は気づきませんでしたが、お話していくと本当はたくさんの表情を持ってらっしゃるというのを、お芝居しながら感じました。そういういろいろな表情がとても魅力的だと思います」
――女性を中心に作り上げていくというようなお話がありましたが、それを受けて現場ではいかがでしたか。
佐津川 「いつもシーンに入る前に監督にセリフのことを相談するのですが、自分から話しかける前に監督が『このセリフは女子からすると言いづらいよね』という感じで見ていてくださっていたのが、現場でとても大きかったです。言いにくいセリフも変えればいいわけではないので、言えるためにはどうすればというのを無理なく導いてくださったのが松本(佳奈)監督です。だからといって女性の視点に偏っている感じがないところがすてきだと感じました」
――草川さんは、監督からの要望などで印象的なことはありますか。
草川 「監督は僕にもすごく寄り添ってくださいました。ビュッフェの注意事項や契約事項を説明するセリフがあるのですが、自分では理解できず監督に確認しところ、解釈しやすいようにセリフ変えてくださったのはありがたかったです」
――演じるキャラクターとご自身が共通する部分や、役柄の好きなところを教えてください。
佐津川 「未知留はいろいろなことに巻き込まれて流されていってしまい『未知留ってかわいそうだよね』と現場の方々とも話しながら演じていましたが、物語の後半で全く想像もしていなかった聖母マリアのような気持ちが生まれました。今回描くものの最終地点として、女性の母性のようなものは一つ答えとしてはありなのかもしれません。最終的に母性のようなものを持った女性はやっぱり強いです。未知留も何かにすがって生きていくのではなく、自分で立って向き合って生きていく未来になったらいいなと感じます」
――草川さんは、淳弥の好きなところや自分が似ているなというところはありましたか。
草川 「他人にそこまで入り込まなくてもよいのに、心配だからというのが理由で世話を焼いてしまいそうになるところは似ているのかもしれません。僕も割と心配性で、何か力になりたいと思うようなタイプなところですね」
――佐津川さんが、物語の第1話の未知留に声をかけるとしたら何と言いますか。
佐津川 「そうだよね……と意味深に言ってしまうかもしれません(笑)」
――では、草川さんは最初の頃の淳弥に何と声をかけますか。
草川 「ほどほどにね……と意味ありげに話しかけようと思います(笑)」
――お二人とも視聴者の想像をかき立てるご回答をありがとうございます(笑)。それでは、1日だけ未知留と過ごせるとしたら、佐津川さんは何をしたいですか。
佐津川 「未知留の喜ぶことをしたいです。彼女は友達といても受け身なタイプなので、話を聞いてくれる淳弥の存在がうれしかったんだと思います。だから私も未知留の好きそうな場所へ連れて行って、笑顔にさせてあげたいです」
――では、草川さんは淳弥と何をして過ごしたいですか。
草川 「1日の過ごし方を聞いてから、ご飯を食べたりお酒を飲んだり普通に過ごしたいです」
――最後に、本作の魅力と視聴者にメッセージをお願いいたします!
佐津川 「(魅力は)軸である未知留という1人の人間の心の動きを描いているところです。夫とうまくいかないから不倫に走っちゃうのは仕方がないというところを、夫から逃げるような感じにはしたくなかったので、監督と相談しました。“サブスク不倫”というものにハマっていく様子を表現したく、着飾ったり、メークしてもらえたりというサブスクも楽しんでいます。そこも含めて沼にハマっていく様子が大事だなと。“不倫”というものだけにフォーカスを当てたくない思いはありました。奇麗になりたい、本当の自分を知りたいなど、そういうところも一つの見え方として楽しんでいただけるとうれしいです」
草川 「初めて衣装合わせに行った時に、監督が『将来、もしかしたらこういうサブスクがはやるかもしれないよね』ということをおっしゃっていて、それを聞いた時に、本作にその魅力がぎゅっと詰まっているような気がして、役者としてワクワクしたのを覚えています。もちろん、しっかりとした人間ドラマになっているので、登場人物を自身と照らし合わせてみたり、自分だったらこうするなどを考えたりしながらご覧いただければと思います」
――ありがとうございました! ドラマでもお二人の掛け合い、とても楽しみにしています。
【プロフィール】
佐津川愛美(さつかわ あいみ)
1988年8月20日生まれ。静岡県出身。O型。2005年の「蝉しぐれ」で映画初出演。以降、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「ヒメアノ~ル」など出演作は多数。NHKでは、連続テレビ小説「ちむどんどん」「スカーレット」、「定年オヤジ改造計画」ほか、FMシアターにも数多く出演。「夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~」(テレビ東京系)で連続ドラマに初主演。
草川拓弥(くさかわ たくや)
1994年11月24日生まれ。東京都出身。A型。主な出演作に映画「チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~」(2022年)、「クロステイル ~探偵教室~」(フジテレビ系)、「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS系)などがある。「みなと商事コインランドリー」(テレビ東京系)ではシーズン1、2ともに主演を務めた。また、超特急のメンバーとしても活躍中。
【番組情報】
ドラマ特区「サブスク不倫」
MBSほか
木曜 深夜0:59~1:29
※地域によって放送日時は異なります
※MBS放送後、TVerにて1週間無料見逃し配信、FODにて見放題独占配信
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【締切】2023年12月26日(火)正午
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取材・文/山本恵代(TBS・MBS担当) 撮影/尾崎篤志
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