安井順平「ブギウギの現場は、ミスしても関西流のボケにして笑い飛ばしているのが、すごくすてきです」2023/11/15
NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「ブギウギ」。大正の終わりごろ、大阪の下町にある小さな銭湯の看板娘で、歌って踊るのが大好きな天真らんまんな女の子・花田鈴子が、小学校を卒業し歌劇団に入団。さまざまな困難に見舞われながらも大スター歌手への階段を駆け上がっていく物語だ。そんなヒロイン・福来スズ子(趣里)が東京で所属する梅丸楽劇団(UGD)の制作部長・辛島一平役の安井順平が、役柄への思いや作品の見どころを語った。
本作に出演することが決まった際「素直にうれしかったです」という安井は、「『半分、青い。』と『ちむどんどん』に出させていただいた時は短い期間でどうインパクトを残すかを考えていたんですが、今回は出演する期間が比較的長いので、役の側面だけじゃなく、深い部分をどう演じるか、そういった役作りをできるのが純粋にうれしかったですね。『はだしのゲン』という大好きな漫画で、ゲンが『東京ブギウギ』の替え歌を陽気に歌うシーンが何度か出てくるんですが、気づくと鼻歌してるんです。脳にメロディーが刷り込まれてるんですね。そんな僕が『ブギウギ』というタイトルの朝ドラに出るなんてご縁を感じます」と感慨深い思いを述べた。
自身の役柄について、「梅丸楽劇団(UGD)の制作部長を務める辛島は、ザ・中間管理職です。上からも下からも板挟みにあい、なんだったら横からも来る感じです(笑)。視聴者の皆さんにも共感していただきやすい人物じゃないでしょうか。辛島にとって唯一の自慢は、福来スズ子を羽鳥善一先生(草彅剛)に引き合わせたことです。『俺がいなかったら福来スズ子と羽鳥先生の共同制作はなかった! 俺の手柄だ!』と辛島は思っているはず。だから、これからどんなことがあっても、きっとスズ子のことを応援し続けると思います。情けない部分や長いものに巻かれちゃうところもありますが、不条理な発言をしても『何だよ辛島!』と思いつつ許せちゃうような人柄が出ていればいいですね」と分析。
主演の趣里に関して「趣里さんとの掛け合いはとっても楽しいです。ものすごくやりやすいので、お芝居の相性はとてもいいのかなと勝手に思っています」と印象を明かし、「趣里さんの明るくて社交的で、分け隔てないところがスズ子にすごくフィットします。ヒロインはやっぱり体力的にも精神的にもタフじゃないと務まらないだろうし、気丈に明るく振る舞っている趣里さんを少しでも盛り上げたくて、僕は現場で彼女を褒めまくりました」とサポートしている。また「大阪の現場の雰囲気もとてもいいんです。ミスしても関西流のボケにして笑い飛ばしている現場が、すごくすてきです。やっぱり笑いはいろんなものを救うんですね」と撮影を振り返った。
最後に視聴者に向けて、「キャストの皆さんが魅力的で現場も明るいので、自然と作品の色もとても明度が高くなっていると思います。スズ子が歌って踊るシーンが一番の見どころではないでしょうか。心の底から楽しんでいる姿って、自然に見ちゃいますよね。そのついでに辛島も見ていただければ幸いです。これからスズ子の人生にはいろいろなことが起こっていきますが、それでもきっと元気で前向きな、希望に満ちたドラマになっていくと思いますので、視聴者の皆さんには最後まで見守っていただきたいです」と呼び掛けた。
【番組情報】
連続テレビ小説「ブギウギ」
NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は1週間の振り返り
NHK BSプレミアム・NHK BS4K
月〜金曜 午前7:30〜7:45ほか
NHK担当/kizuka
この記事をシェアする