「ザ・カセットテープ・ミュージック」マキタスポーツ×スージー鈴木が“カセットテープ音楽祭”を開催!?2020/08/01

　1980年代にカセットテープで聴いた名曲を、“音楽好きおじさん”であるマキタスポーツとスージー鈴木が熱く語る、人気番組「ザ・カセットテープ・ミュージック」（BS12 トゥエルビ）。“カセットテープ音楽祭”さながらに、知られざる“夏の懐メロ”を語る！

10代の頃に背伸びしたい時の必須アイテムでした（マキタ）

マキタ　「夏の曲といえば、僕は杉山清貴＆オメガトライブ『SUMMER SUSPICION』（83年）。彼らのデビュー曲です」

スージー　「名曲ですね。前身バンドは『きゅうてぃぱんちょす』」

マキタ　「中学の時、お世話になった体育の先生がカーステでこの曲を流していたのを覚えています」

スージー　「僕は浜田麻里『Return to Myself～しない、しない、ナツ。』（89年）かな」

マキタ　「浜田麻里さんは日本メタル界の女帝で、レジェンドですね」

スージー　「カネボウ化粧品 89年夏のイメージソングで、サブタイトルはキャッチコピーの『化粧なおし、しない、しない、ナツ』から」

マキタ　「そういうことなんだ!?」

スージー　「大学4年生の夏、地下鉄の高田馬場駅にキャンペーンガールだった大塚寧々のポスターが貼られていて奇麗でしたねえ。あと、夏の曲だと斉藤由貴『青空のかけら』（86年）も。アニメ『めぞん一刻』の主題歌『悲しみよこんにちは』（86年）からすぐリリースしたシングルで、斉藤さんが初のオリコン1位に輝いた曲です」

マキタ　「青春の思い出だなぁ」

“平成最初の夏”を象徴する1枚で今も愛聴しています（スージー）

スージー　「アルバムだと真島昌利『夏のぬけがら』（89年）。発売は11月ですが“平成最初の夏”を象徴する1枚で今も愛聴しています」

マキタ　「われわれ世代には名盤中の名盤。以前スージーさんが番組でその中の曲『ルーレット』を紹介し、若い頃にこの曲に励まされて、ふさぎこんでいた時期を抜け出せたことを思い出し涙があふれました」

スージー　「歌詞がまたいいんです」

マキタ　「ザ・ブルーハーツとは違う“静”の印象の初ソロ作品ですね」

スージー　「アルバムだと何です？」

マキタ　「山梨の実家『マキタスポーツ店』の3階に自分の部屋があって、高校生の頃は窓枠に付ける古いタイプのクーラーがカラカラ鳴る中、カルピスを飲みながら永ちゃん（矢沢永吉）の『THE BORDER』（84年）というアルバムを聴いてました。永ちゃんがアメリカ進出に挑戦していた時期で、全曲英語詞という大人な感じが思春期の自分にはたまらなかった。山梨という海がない県で育ったにも関わらず、サザンオールスターズの『海』という曲を聴くと、海が目の前に見える感覚に近いというか。部活で忙しかったし女の子とイチャイチャする機会もなかったですけど、背伸びしたい時のアイテムとして聴いてましたね」

　見事な選曲となった誌上音楽祭。コロナ禍で厳しい状況が続くが、2人の音楽への愛は揺るぎない。
　
スージー　「番組はギターやピアノなど、実際に楽器を演奏してみようという新しい局面に突入しつつあります。とはいえ、楽器を触ったことない人にも分かりやすくお届けしますのでご安心を。こういうご時世ですが、昔諦めた楽器をもう一度始めるきっかけになればいいなと。番組も8月で70回。次は100回目指し頑張ります！」

マキタ　「僕たちは自由にやらせてもらっていて、おじさん2人が個人的な思い出話で興奮してはっちゃけることもしばしばあるんです。でも、昔の曲の話をしつつ現在のJ-POPにつながる普遍的な音楽の原理も伝えられていると思うので、楽しんでいただきたいです」