「エール」の“ミュージックティーチャー”で話題! 古川雄大が感じた、歌の力とは?2020/07/31
現在、再放送をお届け中の連続テレビ小説「エール」。古山音(二階堂ふみ)の元・歌の先生で、佐藤久志(山崎育三郎)との“プリンスVSスター対決”も視聴者にインパクトを残した御手洗清太郎役の古川雄大に、連続テレビ小説初出演の心境や、話題となったあの対決シーンの裏話、さらに、作品を通して感じた“歌”や“音楽”の持つ力について語ってもらいました!
「エール」という素晴らしい作品で、御手洗清太郎という役をいただけたのは本当に幸せなことだなと思っています。御手洗はとても個性的で奇抜なキャラクター。明るくて力強さもありますが、その裏には自分自身との葛藤やつらい過去もあって。そういったバックボーンをしっかり描いてくださったからこそ、皆さんに愛されるキャラクターになったんじゃないかなと思います。御手洗はたたずまいや立ち振る舞いがクールかつエレガントで魅力的。僕は洋服の色合いも気に入っています。原色系のシャツってなかなか着こなせないと思うんですが、御手洗の性格上、「私はこの色がいいわ」と言って選んでいるのが想像できますよね。ちなみに、毎回シャツのボタンを二つまで開けてちょっとセクシーさを見せるのもお決まりなんです。
新人歌手オーディションに参加した御手洗と久志の“対決”は印象深いです。初対面のシーンは、台本的には“ミュージカル風に歌いながらアドリブでセリフを交わし合う”というものだったんですが、まずは監督と育三郎さんと3人で話し合って、あとは僕たちに任せていただきました。結果、自己紹介しながら、お互いの自信がぶつかっていく、というふうになり、動きは全部アドリブです。パターンもいろいろと撮りました。放送では向き合いながらくるくる回っていましたが、最初は回っていなかったんです。なので、放送されたものはノッて来た頃のパターンだと思います(笑)。久志から「なにを回っているんだ?」と言われて、「回っちゃなんで悪いのよ?」と言い返そうとしたら口が回らず…というのも実際のやりとり。いい意味でリアルな感じが撮れたのでは、と思います。それも、育三郎さんとの関係性があったからこそです。育三郎さんとはミュージカルで何回も共演させていただいて、先輩として慕わせていただいていて、すごく頼れる存在です。なので映像の仕事を一緒にやらせていただくのは、とても安心感がありました。
(古山)裕一さん(窪田正孝)に、御手洗が“先生”と呼ばれたくない理由を打ち明けるシーンも、僕にとって大切なものになりました。窪田さんはとてもナチュラルで、そこに“裕一”として存在している方。特に話し合いをしたわけではないのに、僕が本音を話す空気をスッと作ってくれました。普段とは違う御手洗の顔が見せられたらいいなと思って演じていましたが、裕一さんと同じように窪田さんの目もすごくピュアで、引き出されるものがありました。
「エール」を見てあらためて感じたのは、人はみんなエールを必要としているのだ、ということです。そして、その代表的なものが“歌”なんだろうな、と。どんな歌でも、きっと誰かにとってのエールになると思うんです。たとえ悲しい結末で終わっていても、聴いた人が共感することで、その人へのエールになるはずです。僕も歌は大好きで、自分で作ることもありますが、本当にすごい力を持っているものなんだな、と感じています。現在は再放送中で、登場人物が役柄として副音声をつけています。僕も担当させていただきましたが、最初に見た時とは違う角度から、新しい楽しみ方ができると思います。撮影も進んでいるので、放送再開を待ちながら、ぜひ楽しんでください。
普段はどんなふうに音楽を聴いていますか?
最近は、一般の方が歌っている動画をいろいろと見て、その中で気になった曲をアーティストご本人の歌で聴き、さらにその方のほかの曲を聴いていく…ということが多いです。その逆もあって、最近、あらためて宇多田ヒカルさんの「First Love」は名曲だなと思い、まずご本人の歌を聴いて、それから多くの方がカバーしている動画を見ました。一つの曲でも歌い手が違うとこんなに違うんだ、という面白さがありました。
【プロフィール】
古川雄大(ふるかわ ゆうた)
1987年7月9日長野県生まれ。かに座。A型。出演映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」が公開中。東京・帝国劇場で上演される「THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE」の8月14~17日の公演に出演予定。
【番組情報】
連続テレビ小説「エール」(再放送)
NHK総合 月~土曜 午前8:00~8:15ほか
NHK BSプレミアム・BS4K 月~土曜 午前7:30~7:45ほか
【プレゼント】
サイン入り生写真を2名様にプレゼント!
応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/news/present/
(応募期間:2020年7月29日正午~8月5日午前11:59)
ハガキでの応募方法は「TVガイド」8月7日号(P106)をご覧ください。
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取材・文/四戸咲子 撮影/本多晃子
ヘア&メーク/平山直樹(wani) スタイリング/吉野誠
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