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菅生新樹「ライバルだけど、全員に対してリスペクトを持って挑んだオーディションでした」──「下剋上球児」インタビュー2023/10/20

TVガイドWebスペシャルインタビュー/菅生新樹(ドラマ「下剋上球児」)

 鈴木亮平が主演を務める連続ドラマ「下剋上球児」(TBS系)は、社会科教員の南雲脩司(鈴木)が廃部寸前の弱小野球部の顧問となり、部活動を立て直して甲子園を目指す“下剋上”を描いた物語。高校野球を通して、現代社会の教育や地域、家族が抱える問題や愛を映し出すドリームヒューマンエンターテインメントだ。野球部のキャプテン・日沖誠役をオーディションで勝ち取った菅生新樹に、作品の魅力を語ってもらった。

TVガイドWebスペシャルインタビュー/菅生新樹(ドラマ「下剋上球児」)

── 台本を初めて読んだ時の印象はいかがでしたか?

「タイトルを聞くとスポーツドラマのように感じるかもしれないですが、野球だけにフォーカスした“ザ・スポーツドラマ”ではなく、人間ドラマもしっかりと描かれている作品だなと思いました。展開が分からないドキドキ感や、ほっこりとした愛があふれる内容にもなっているので、何かに向かって頑張っている人がもっと頑張ろうと思えたり、自分のことをもっと好きになれるような内容になっていると思います」

── 菅生さんが演じる日沖はどんなキャラクターでしょうか?

「僕が演じる日沖誠は人と人を紡いでいく愛にあふれた人物なのかなと思っています。弟の日沖壮磨(小林虎之助)や、地元の大地主・犬塚樹生(小日向文世)の孫・犬塚翔(中沢元紀)、幽霊部員になったメンバーなど野球と距離ができてしまった人たちと、一緒に野球がしたい一心で一生懸命な人物だなと感じました。でも全然カッコいいことはできないし、目の前のことに必死で賢くもない。そんな泥臭い部分もたくさんあって、つい応援したくなるキャラクターです」

── 半年間のオーディションを経て、日沖役を勝ち取りました。この半年間を振り返ってみていかがでしたか?

「長かったですね。オーディション密着の映像を見ると本当にいろいろなことがあったなと。“自分のプレーを見せたい!”っていう人もいたり、みんなでただ単に楽しく野球をやりたい人、けがをして途中で離脱してしまった人がいたり…たくさんの人との出会いや出来事がありましたが、個人的にはオーディションっぽくない瞬間が所々あったなと思います」

── というのは?

「今回サードのポジションでオーディションを受けていたのですが、一緒のポジションのメンバーがみんなすごく明るくて、野球も上手で。いいプレーをした時にはハイタッチとかしてみんなで励まし合いながら、ライバルではあるけれど一人一人に対してリスペクトを持って挑んでいたので、オーディション感が終始あったというわけではありませんでした」

TVガイドWebスペシャルインタビュー/菅生新樹(ドラマ「下剋上球児」)

── ほかにオーディションの中で印象に残っていることは?

「自分の中で鬼門だったのは実技試験です。野球経験がそこまでなかったし、周りには甲子園球児や、県選抜、高校入学が野球のスカウトとか、もう自分とはかけ離れているぐらい経歴のすごいメンバーがいて。その中で勝負するには技術面じゃないところで、自分のアピールポイントを探そうと思いました。野球が詳しくないからこそ、一番新鮮さを持って楽しめるのは自分なのかなって。そういった思いを胸に試験を受けていると、新発見だらけで『あぁ、すごい野球って楽しい!』と奥が深くて、魅力のあるスポーツだと感じることができたのが印象に残っています」

── 特にどんなところに魅力を感じましたか?

「特にそう感じたのは応援ですね。一球一球ドキドキする瞬間があって、どのスポーツもそうかもしれませんが、誰かがミスをしたらみんなでカバーして声を掛け合って。実際に自分がプレーをして、一番選手の士気が上がるのは応援なんだなと思いました。今年の甲子園を見ていてもそう感じました。そういった新しい野球の魅力を知れたのも含め、楽しいオーディションでした」

── さまざまな経験をした長いオーディションが終わり、最終発表で合格と聞いた時はどんなお気持ちでしたか?

「まだスタート地点に立っただけで、クランクインもしていないのでここからが本番ですが、半年間のオーディションが終わったという安心感と、合格した驚きがありました。けれど、これからこのメンバーでやっていくんだという緊張感と楽しみな気持ちの方が強かったです」

TVガイドWebスペシャルインタビュー/菅生新樹(ドラマ「下剋上球児」)

── 共演者の方のお話も聞かせてください。主演の鈴木亮平さんの印象はいかがでしょうか?

「クランクインしたばかりの時、鈴木さんと僕の2人のシーンがあったのですが、『やりづらくない?』ととても気にかけてくださって。撮影中も空き時間もいろいろとお話してくださるのが本当にうれしいです。今自分の目の前にいるのが鈴木さんで、2人で同じ画に映ってお芝居でキャッチボールができているというのが、オーディションを頑張ってよかったと思える瞬間です。いつか自分が現場で上に立つ存在になれるようなことがあれば、鈴木さんのようになりたいなと思いました」

── 鈴木さんが演じる南雲の同僚で、共に野球部の顧問を担当する山住香南子役の黒木華さんの印象はいかがでしょうか?

「クランクインする前は静かな方なのかなという印象でしたが、フランクに僕らと同じ目線に立ってお芝居のことからプライベートのことまで、いろいろとお話をしてくださる方です。いつもお芝居でも魅せてくれるというか、毎シーン本当にすごいなと思いますし、僕らのことを引っ張ってくださる姿は、まさに“先生”そのものという感じです」

TVガイドWebスペシャルインタビュー/菅生新樹(ドラマ「下剋上球児」)

── では、最後に本作の見どころを教えてください。

「やっぱり野球のシーンですかね。僕たちが実際にプレーしているので、リアルなゲームシーンになっていると思います。また、地上波において久しぶりに王道の青春スポーツドラマになっていると思います。ですが、それぞれのキャラクターにドラマがありヒューマンドラマの要素もあるので、毎話楽しんでもらえると思います。見ている方が自分の高校時代を思い出して懐かしいなと、自分と重ね合わせて見てもらえたらうれしいです!」

【プロフィール】

TVガイドWebスペシャルインタビュー/菅生新樹(ドラマ「下剋上球児」)

菅生新樹(すごう あらき) 
1999年8月26日生まれ。大阪府出身。O型。2022年LINE NEWS VISIONの縦型ドラマ「トップギフト」でドラマに初挑戦し、俳優として本格デビューを果たす。その後、ドラマ「初恋の悪魔」(日本テレビ系)で話題に。以降、主演ショートムービー「イカロス片羽の街『豚知気人生』」や主演ドラマ「凋落ゲーム」(フジテレビ)、「褒めるひと 褒められるひと」(NHK総合)、「なれの果ての僕ら」(テレビ東京系)などに出演。

【番組情報】

「下剋上球児」 
TBS系 
日曜 午後9:00~9:54

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撮影/蓮尾美智子 スタイリング/小林洋治郎 ヘア&メーク/永瀬多壱(ヴァニテ)



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