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放送局から直送便！

水上恒司が「LIFE！秋」でコント初挑戦にして覚醒!?「今回のコントでいろいろバレていくのかな（笑）」2023/10/18

　季節ごとに座組が変わるコント番組「LIFE！」（NHK総合）が10月19日に放送されます。今回は「LIFE！秋」と題し、座長の内村光良さん、シソンヌ・じろうさん、ココリコ・田中直樹さんというおなじみのメンバーに加えて、4年ぶり2回目となる生田絵梨花さん、2年ぶり3回目の木村多江さん、初出演の水上恒司さん、ジャルジャル・後藤淳平さんが集結！

　今回は、初出演の水上恒司さんに直撃インタビュー！　初出演の感想や各コントへの思い、内村さんら出演陣の印象などを伺いました！

――コント初挑戦とのことでしたが、参加していかがでしたか？

「緊張しました。最後に撮影したSNSで公開される動画『ラーメン屋みたいな』はコントと言っていいのか分からないですけど（笑）。僕が知っている現場では、段取りを決めて撮影するけれどいつでもライブ感がある芝居を目指して演じているのですが、それとは全く違いました。人によってはコントが苦手という方もいらっしゃると思いますが、内村さんをはじめ、皆さん本当にすてきな方ばかりで、大変心地よくクランクアップすることができました」

――ご自身のコントに点数を付けるとしたら何点でしょう？

「うーん、甘めに見て80点ぐらいです」

――水上さんはこれまでクールな印象でしたが、コントでは顔の表情が豊かですごく驚きました。コントをやってみて、合っていると思われましたか？

「自分に合っているか合っていないかはちょっと分からないですけど、楽しいです。個人的には、格好つけている感じがあまり好きじゃなくて。生きていて『もっと面白くしていこうぜ』っていう気持ちの方が強いんです。今までそのような部分を見せていなかったですが、今回のコントでいろいろバレていくのかな（笑）。でも、バレていくきっかけが『LIFE！』でよかったと思います。バラエティーで変にスベるのではなく、コントという土俵でバレていくのはいいかなと」

――それぞれジャンが異なるコントに参加されていましたが、各コントの印象をお願いします。まず、最初に撮影された「また買えばいい」は、パーティーに化け物が現れて始まるコントで、招待客役を演じたそうですね。

「舞台チックな現場でした。変顔やボケで進めていくのではなく、“ズレ”を楽しむお笑いなんだと思って演じました。僕が『あいつ、ゾンビに食われてるわ』と言われる場面があったのですが、それを聞いた時に『その発想なかったな』と。今ももし僕がゾンビにかまれた体で芝居をしていたら、どんなふうになっていたんだろうと思っています。このコント自体にアドリブはなかったんですが、『違うバージョン（のセリフ）をください』と言われて、パッと出てくるあたりが皆さんすごいですよね」

――2作目の「助けて～！」は、公園にいる5人の男性（内村、田中、じろう、後藤、水上）が、助けを求める女性（木村）の声を聞くところから始まるセリフを発さないコントでしたが、演じてみていかがでしたか？

「セリフがない分、みんなでわちゃわちゃするのがすごく楽しかったです。無言だけど誰が引っ張っていくんだろうという空気感があったりして。僕は若造だから引っ張っていくのではなく、何かをそこに置いていくような感じで必死にやっていました」

――男性5人で顔を見合わせて、身振り手振りだけで見せるところは、皆さんで話し合われたのでしょうか？

「話し合っていないです。僕は今回4本のコントにしか携わってないので、『LIFE！』がどういう歴史で、これまでどのように作り上げられていたのかは分からないですけど、基本的に話し合わないんだろうなという感じがしました。良くも悪くも本当に実力が出るからこそ、みんなグワっと勢いで行くし、その姿勢があるから、みんな攻めているんだろうなと思います。このやり方は知っておかないといけないなと思いましたね」

――回を重ねるごとにブラッシュアップしていく皆さんを見て、演技を変えていったのですか？

「ブラッシュアップしていこうというよりも、皆さんが変えられるから、同じじゃなくていいんだと思いました。むしろこっちも仕掛けていこうと。でも、相手を見ずに演技をしていたらただの1人の芝居になっちゃうので、きちんと相手を観察して。その中で、自分のパッションを瞬発的に出していきました。皆さんがすごくレベルの高いことをされているんだと、あらためて感じました」

――3作目の「オールアップ」では、自分の撮影が終わった後に長々とコメントをする新人俳優役として、長ゼリフに挑戦されましたが…。

「スタッフさんがおっしゃっていたのですが、『LIFE！』で1人がずっとしゃべり続けることはないらしいんです。だから、よくそんなコントを僕にやらせようと思ったなと。しかし、挑戦的なことをやらせてもらえたのはうれしかったですね。大変でしたけど（笑）」

――長回しで一発撮りでしたが、ご自身の中では変化をつけていこうと考えていたのでしょうか？

「『オールアップ』に関しては僕がコントの軸なので、見せていくことを意識しないといけないんです。例えば、鼻を向ける動きをすることで、1人でいるのではなく誰かが見ていることが分かる、ちゃんと周りを巻き込んでいこうとしているのが見えるようにと考えていました。一発撮りだからこそ、この時は泣きをこれぐらいにしておかしくしようとか、ここをちょっとシリアスにしてみようなど、細かいアクションも一個一個考えて演じていました」

――長ゼリフは何度も撮影されていましたが、一度もかまずにセリフを言われていて本当にすごかったです！

「いやいや。練習の積み重ねしかないので。家では『うわーっ』と叫びながらやっていたので、近所の人にはきっと『やばいやつが住んでいる』と思われているだろうなと（笑）」

――どれぐらいの期間で覚えたんですか？

「1週間ないですね。連続テレビ小説『ブギウギ』の撮影スケジュールが詰っていた期間があったので、それが終わってから覚えようと思って。解釈などは終わらせていたんですけど、（頭に）入れたのは5日前ぐらいからですね」

――そんな短期間で…。本当にすごいです！　SNS動画「ラーメン屋みたいな」も、やはりじろうさんや後藤さんと打ち合わせがなかったんですよね。

「段取り通りに進めていくのかと思ったら、全くそんなことなくて。じろうさんは毎回違うことをおっしゃるので、僕も『それでもいいや』と思って『ういうい～』なんてノリで言っていました。それで対応できていたのか、できていないのかは分からないですけど、なんとか居続けることができました。趣里さんから『じろうさんは同じ芝居はしないよ』と言われていたので、『このことだな』と思いましたね（笑）。綿密に緻密に練って狙っていくのもスケールが大きくていいですが、打ち合わせをせずにやってみようぜってガーッとやって、一瞬で生まれるパワーも面白いなと思います」

――また、初めての「LIFE！」の撮影がトークコーナーからでしたが、印象はいかがでしたか。

「緊張していましたね。すごい人たちは圧がないんだなと。それは人間としての魅力ですよね。僕は『若いから元気よく入っていくのが仕事、そこで落ち着いた感じを出しても面白くない』などと考えて参加しました。僕がそういうふうに考える余裕が持てたのも、皆さんの人柄があってこそです」

――トークの収録時に「LIFE！」をご覧になっていたと話されていましたが、どんなところが楽しくて見ていましたか？

「当時はそんな言葉は使わなかったけれど、出ている方々の技術や“ズレ”のセンスに感動していました。今は、攻めていったり仕掛けていくことの面白さを芝居を始めたことによって気付き始めていて、そういうことに興味があったから、今、芝居をしているんだなとも思うし、あらためて、仕掛け続けないとあの場には立てないということがよく分かったので、大変刺激的な現場でした」

――内村さんと共演して、印象が変わった部分はありましたか。

「印象は全く変わらないです。すごい大先輩なのでご本人の前ではとても言えないですが、大御所と言われる方はどこか気難しいところがあるのかなと勝手に想像していたんです。でも、すごい人ほど普通で。人を圧するところが全くなく、世界のすべてを受け入れている空気を僕は感じました。自分を守ろうとして圧が出てしまうこともあるはずなのに、圧するものがない内村さんのお姿はすごく魅力的で、ある意味、普通じゃないなと。壁がない内村さんを誰しもが目指すべきだなと思いました」

――収録の合間に内村さんとどんなお話をされたのでしょうか。

「コントのことや『なんで芝居を始めたの？』と聞いてくださったり、方言についてもお話させていただきました」

――温かい空気の中でコントやトークができたと。次があるとしたら、どんなコントをやりたいですか？

「いやいや。それは僕から要望するものじゃないですから。提示されたものをいかにするかということなので。次があるかは分からないですが、オファーが来たらぜひやりたいです」

――今回の「LIFE！」で水上さんをご覧になった方は、印象が変わるような気がしています。

「そう…だと思います！」

――そういえば、写真撮影させていただいた時にお風呂みたいな感じで入ってもらって…。むちゃぶりしてスミマセンでした！

「早く帰りたいなって（笑）。カメラマンさんが『かわいい』って言ってくださったので、それに応えればいいかなと」

――最後に、視聴者に向けて一言お願いします！

「楽しかったから見てください！　楽しかった！」

――ありがとうございました！

　写真撮影では、カメラマンからの「お湯加減はいかがですか？」という問いに「熱いです！」と乗ってくだった水上さん。たくさんのスタッフに囲まれての撮影で恥ずかしかったかもしれませんが、役者根性で乗り切ってくださいました！　ありがとうございました！

【番組情報】

「LIFE！秋」
NHK総合
10月19日　木曜　午後10：00～10：45

【プレゼント】

サイン入り生写真を1名様にプレゼント！

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【締切】2023年11月14日（火）正午

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取材・文／K・H　撮影／蓮尾美智子