千葉雄大「もみ消して冬」で“あざとかわいい”執事役を演じ「してやったり」 20代ラストを目前に独占インタビュー2018/02/17
ヒットドラマ界の鉄板三大職業、警察官・弁護士・医者。そんな職業に就く3兄弟に訪れる危機をなにがなんでも解決する、ばかばかしくも美しい(!?)家族愛を描いた山田涼介さん主演のコメディードラマ「もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~」(日本テレビ系)。そんな3兄弟が暮らす豪邸に仕える執事見習・楠木松也を演じるのは、2017年多数の映画やドラマに出演し、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞の受賞も果たした注目の俳優・千葉雄大さん。
昨年は幅広い役に挑戦し出演作が相次ぐも、「かわいい」と言われることに葛藤もあったと「ZIP!」(日本テレビ系)などで告白。本作では、執事見習として「かわいい」を追求する役どころを演じられています。このたび役に対する印象や、20代ラストの野望を伺いました。
「(かわいらしいしぐさは)呼吸をするようにできますね!(笑)」
──「もみ消して冬」では執事見習として北沢家に仕える楠木松也という役を演じていらっしゃいますが、ご自身では楠木のことをどのような人物だと捉えていますか?
「すごく一生懸命ですよね。北沢家に仕えるにあたって、一生懸命みんなのことをお世話するのが苦じゃない、すごく純粋な人物だと思うんですけど、切り取り方によっては『何考えてるんですか』『裏があるんじゃないですか』って言われるような、ヘンな人物だなと思います」
──ドラマを拝見していると、謎の多い人物だなという印象を抱きます。
「自分でも、これからどうなるかよく分からないです(笑)」
──楠木は素顔を見せない人物なのかなと今のところ感じているのですが、演じるうえで意識していることはありますか?
「素顔を見せないというか、北沢家の皆さんとは御主人様と執事という関係なので、世間話をする時間がないんですよね。だから一層そう見えるのかもしれません。秀作さん(山田涼介)とはたまーにくだけた部分もありますけど、基本的なスタンスは意識しているかもしれないですね」
──千葉さん自身が“あざとかわいい”という印象を持たれることが多い方だとお見受けするのですが、今回の役でさらにそのイメージが増すのではないかと思います。千葉さん自身は、どのように感じていらっしゃいますか?
「えっ(笑)。どうでしょう。…してやったり(笑)」
──(笑)。
「あんまりなんとも思ってないですよ(笑)。そういう役なので。目をうるうるさせたり、『ここは上目遣いで』とか『ここはワンポーズ付けて』とか、そんなことを監督と相談しながらやってます。そんな感じです(笑)」
──かわいらしいしぐさは得意ですか?
「(即答で)呼吸をするようにできますね!(笑)」
──回を追うごとに、楠木のそういう感じが増しているなと感じています。
「本当ですか。ありがとうございます。…って言うのも変ですが(笑)」
──役に共感する部分はありますか?
「うーん…。共感…(沈黙)」
──執事という立場ではありますが、御主人様からのさまざまな注文に、常に笑顔で応えていますよね。
「うーん、僕にはできないです(ニッコリ)。ふふ。でも、人のために何かを一生懸命頑張るって難しいと思いますし、ちゃんと仕事もできないといけないから大変だなって思います。だからこそ、人に仕えるという仕事にリスペクトはあります」
「山田くんや波瑠さんは話題が豊富で、好かれる人ってこういう人なんだなって思います」
──今回、山田涼介さんとは「金田一少年の事件簿N(neo)」(2014年・同系)以来の共演となりますが、共演者の皆さんとはいかがですか?
「割と大人な現場だと思うんですけど、山田くんや波瑠さんは年上の方との接し方がスマートだなと感じます。話題が豊富だし、好かれる人ってこういう人なんだなって思います。波瑠さんには『いつからそういうキャラでやってるんですか~?』って聞かれたり、突っ込まれることが多いですね。そういうキャラでやってるわけではないんですけど(笑)。小澤(征悦)さんはすごく面白い方ですし、僕は浅野さんとご一緒するシーンが多いんですけど…あっ、そういえば、今日連絡先交換しました!」
──1月4日に行われた制作発表では新年の抱負を書き初めにし、千葉さんは「疑似家族」と発表されました。あれから1カ月ほど経ちましたが、状況はいかがですか?
「あ…疑似家族…。し、してますよぉ?(笑) 書き初めが控え室に飾ってあるんですよ。それを見て『嫌だなぁ』と思いながら(笑)。スペース的に、5人分の書き初めを飾るには1枚入らないかなぁと思って『僕のは大丈夫です』って言ってたんですけど、無事入ったみたいで。でも、その下でみんなで写真撮ったりもして、やっぱり最初より楽しくなってきました。制作発表では、その目標は現場ではもちろん、私生活においても人の家庭に入っていく、という意味で挙げたんですけど、それは結構達成できていますね」
──ドラマでは北沢家は少し変わった家族として描かれていますが、千葉さん自身のご家族はどのような雰囲気ですか?
「うーん。普通ですけどね。父の方が穏やかで、母の方が厳しい家族です。学生の頃は教育やしつけも厳しかったです」
──千葉さんのご家族でのルールはありますか?
「日曜日は割と家族と過ごすことが多かったです。高校生の時も友達と遊びに行った記憶があまりなくて、家で過ごしたり、家族で出かけたり。地元にすごく大きい公園があって、そこでは陶芸もできたので、作りに行ったりしましたね。車でどこかに行くことが多かったんですけど、季節によってはひまわり畑に行ったりもしました。父がなかなか連休を取れない仕事をしていて、日曜日しか休みがなかったので、毎週日曜日は家族で出かけて、自然の中で遊んでいたイメージがあります」
──ドラマでは、北沢家でのリビングや食卓、秀作の部屋といったおうちの中での印象的なシーンが多いですが、千葉さんはおうちでの思い出はありますか?
「この季節だと、ストーブの前に座っているとすごく怒られてました。弟と取り合いしてけんかしてたなぁ。反抗期はあまりなかったんですけど、ドアを強めにガンって閉めちゃって、扉に穴が開いたことがあったんです。でも、母も『そういう閉め方するんじゃない!』って怒ってバンって閉めていくことがあったんで、どっちが開けた穴なのか分からないんですよ。なのに、なぜか僕が怒られてました」
──仲の良さそうなご家族ですね。
「そうですね。仲は良いと思います」
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