【「仮面ライダーギーツ」SPインタビュー】「この経験を生かすか殺すかは自分次第」――簡秀吉と青島心が“ギーツのラスト”と“これからの未来”を語る2023/08/26
テレビ朝日系で放送中の「仮面ライダーギーツ」。街の平和をかき乱す謎の存在・ジャマトと戦うリアリティーライダーショー「デザイアグランプリ」を舞台に、「黎明編」「邂逅編」「謀略編」「乖離編」「慟哭編」「慕情編」、そして「創世編」を経て、物語はいよいよ最終話を迎えます。
創世の力を手にした主人公・浮世英寿/仮面ライダーギーツ(簡秀吉)は、「誰もが幸せになれる世界」を作るため、デザイアグランプリ創設者・スエル(声・松岡禎丞)の仕掛ける「終幕のデザイアグランプリ」を止めるべく奮闘。桜井景和/仮面ライダータイクーン(佐藤瑠雅)、鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ(星乃夢奈)、吾妻道長/仮面ライダーバッファ(杢代和人)をはじめとし、英寿の思いに共鳴する仲間たちが各地でデザグラ運営に立ち向かいます。しかし、第48話の終盤では変身を強制解除させられた英寿に、ツムリ(青島心)がマグナムシューター40Xを向けるという予想外のラストで幕を閉じ、最終話を前にどんな結末を迎えるのか、期待が高まっています。
TVガイドwebでは、最終話に向けてキャストのインタビューを連日公開中。最後は、浮世英寿を演じる簡秀吉さん、ツムリを演じる青島心さんのインタビューをお届けします。放送スタート当初は謎めいた雰囲気を持っていた英寿とツムリ、しかし物語が進むにつれてその正体が作品を盛り上げてきました。最終話を前に今2人が感じている、作品とキャストへの思いとは。
――まず、この1年間の撮影を振り返って感じている率直な思いを教えてください。
簡 「僕はこういう大きな役をもらうのも、1年間同じ役を演じ続けるのも初めてだったので、この1年は本当にいい経験でしたし、同年代のキャストたちにもまれながら、たくさんの刺激をもらいました。現場での振る舞い方や仕事への姿勢をはじめ、本当に基礎から学ばせていただいたので、1年を振り返ると多くの“材料”を得た気がします。この経験をこれから生かすか殺すかは自分次第なので、存分に生かしていきたいなと思います」
青島 「1年ってとても長いので、もちろんいいことばかりではなく。悔しい思いをしたこと、うまくいかないことの方が多かった気もするのですが、それも含めて勉強になったというか。そういうことを経験したから俳優としてだけではなくて、人としてもいろいろなことを学べた、ありがたい1年だったと思います」
――「仮面ライダーギーツ」もクライマックスに差しかかり、英寿とツムリの共演シーンも増えたかと思います。終盤の撮影期間で、お互いの距離感は縮まりましたか?
簡 「縮まりました。第2話で英寿がスターになってリムジンから降りた時は、それまでコンタクトも全然なくてめっちゃ緊張していた記憶があるんですけど、今では段取りから監督を交えて話し合うようになりましたね」
青島 「ちゃんと合わせるようになったよね」
簡 「うん。そういうコンタクトを取り始めてから、現場でもいい影響が出てきているのかなと思います」
青島 「もちろん最初からちゃんとセッションができていたら、序盤からもっと密な組み立てになっていたのかなとは思うのですが、作品での接点が濃くなっていくにつれて、自分たちの関係も濃くなれてよかったと思います」
簡 「それもまた勉強になりましたね。第2話とかではまだあまり関わりもないから、それが芝居にも影響してしまったかもしれないけど…」
青島 「でもそれが逆に良かったのかもね。最初の頃はお互いの役の関係性も離れていたから、それが良かったのかも。仲良くなってからは、家族という設定だったから仲良くなっていって、カメラが回っていない時の素の私たちの心情も、撮影シーンに生かせたのではないかと思います」
簡 「そうだね。他の現場に行ったら初っ端からコンタクトをいっぱいとっていきたいなと、この1年を踏まえて勉強させていただきました」
――姉弟という設定でいうと、「スーパーヒーロータイム」公式TikTokで、簡さんと青島さんの動画が「この姉弟かわいすぎる」「尊い」と反響が集まっていますよね。
簡 「(満足げに)確かに尊いかもしれない!」
青島 「(笑)」
――(笑)。青島さん演じるツムリが姉という設定でしたが、青島さんから見て簡さんの“弟っぽい”と感じるところは何かありますか?
青島 「弟っぽいなと感じるところ…関西人だからというのもあるかもしれないのですが、切羽詰まっていると、それを瞬時に察して心を和らげるような面白いことを言ってくださるんです。そういうところを見ていると、弟っぽいと感じるというか。人の気持ちを考えて瞬時に笑顔にさせることってなかなかできないので、そういうところは本当に助けられたと思います」
簡 「いやぁ、そう捉えていただけるんだったらうれしいですけど、僕もやりながら『邪魔じゃないかな…?』とかいろいろ気にしていたんです。でも『大丈夫だよ』と言っていただいて、おせっかいにはなっていないみたいでよかったですね」
――逆に簡さんから見て、青島さんのお姉ちゃんっぽいと感じるところは何かありますか?
簡 「なんというか、“存在”を頼りにしていました」
青島 「存在!?」
簡 「いるだけで心強いというか。夢奈ちゃんとも、瑠雅くんとも、もっちゃん(杢代)とも違う存在感があるから『頑張るぞ』となるというか。存在がお姉ちゃんそのものでした」
青島 「ありがたいです。でも気持ちは分かります。簡ちゃんが現場にいると『よっしゃ、芝居するぞ』みたいな気持ちが一段階入るんです。もちろん他の方とのシーンも同じくらい気合は入りますが、こうやって言ってくださることはありがたいですし、私も同じ気持ちです」
簡 「ありがとうございます!」
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