「コッソンビ二花院（イファウォン）の秘密」を3夜連続一挙放送！日本語吹き替え版の演出が語る、神谷浩史ら豪華声優陣の収録舞台裏も紹介!!2023/08/24

　毎週日曜の夜9時にNHK BSプレミアムとNHK BS4Kで放送中の韓国ドラマ「コッソンビ二花院（イファウォン）の秘密」が、NHK BSプレミアムで8月24日から3夜連続で一挙放送されます！　消えた世継ぎの行方を巡るミステリーと、秘密を抱えて一生懸命に生きる4人の若者の青春ロマンスが繰り広げられる本作がどんな物語なのか、あらすじやキャスト＆日本語吹き替え演出のコメントなどからひもといていきます！

★あらすじで分かる！主人公・タノが消えた世継ぎを探すことになった理由

　都で科挙（官吏の試験）を受験する人々・ソンビのために宿・二花院を営むユン・ダノ／タノ（シン・イェウン／声・松本沙羅）ですが、女性の霊が出るといううわさのため、全く客が来ません。試験時期なのに、宿泊するのはタノが強引な作戦で連れてきた無愛想なカン・サン（リョウン／声・鈴木崚汰）、お金もないのに転がり込んできた遊び人のキム・シヨル（カン・フン／声・福山潤）、以前から滞在している賢く優しいチョン・ユハ（チョン・ゴンジュ／声・神谷浩史）の3人のみ。一方、13年前に世継ぎだった兄を殺害し、王座を奪った国王イ・チャン（ヒョヌ／声・増田俊樹）のもとに、行方不明のおい、イ・ソルがソンビたちに紛れて都にいるという知らせが入ります。国王は、都を管理する漢城府（ハンソンブ）のチャン・テファ（オ・マンソク／声・遊佐浩二）に、イ・ソルを排除すべく捜索を命じます。その頃、亡き父の借金のかたとして、チャン・テファに二花院を奪われそうになったタノは、二花院を守る交換条件として、イ・ソルを見つけると申し出ます。それを知ったカン・サンたち3人もイ・ソル捜しに協力することになっていくのです。

★キャストコメントから探る!? イ・ソル捜しの行方とタノの恋人になる人物

■ユン・ダノ／タノ（シン・イェウン）

科挙を受けるソンビ専門の宿「二花院（イファウォン）」の主人。明るく元気で責任感が強い頑張り屋。

――ご自身が演じる役はどんな人物ですか？

「タノは強くて大胆です。誰かに頼るのではなく、自分の夢をかなえるために、その目標に向かって1人で頑張ることができて、どこにいても生きていける人だと思います。『私がやらなくては』と思う責任感の強い性格は私と似ていると思いました。時代劇は難しいと思われがちですが、このドラマは誰もが楽しめるようになっています。内容が単純だという意味ではなく、視聴者が自然にストーリーについていけるように、要所要所にそのための工夫が凝らされています。魅力的な男性3人のうち、誰にタノの恋人になってほしいか考えるのも楽しいと思います。私も自分だったら誰と付き合いたいかと、スタッフたちとよく話していました。ドラマが進むごとに好きな人も変わると思います。1人を選ぶのはすごく難しくて、誰にするか悩むのも楽しいです」

――ご自身の役を何かに例えるとしたら何でしょう？

「ウサギです。私はウサギ顔だと思います。周りには愛がいっぱいでたくさん愛されています。また、タノは炎のように強烈で熱い人物だと思います」

■カン・サン（リョウン）

ソンビ。武官の科挙の受験生。「二花院（イファウォン）」の客。ぶっきらぼうだが、正義感が強く心優しい。

――ご自身が演じる役はどんな人物ですか？

「サンは武官の科挙の受験生です。1人でいることに慣れた、他人に冷たい都会の男という感じです。サンはタノ、シヨル、ユハに出会い、最初は固く閉ざしていた心を少しずつ開いていきます。3人がサンの心を温かくしていきます。サンはクールですが、タノへの態度とその他の人への態度には微妙な違いがあります。それをどう演じればいいのかすごく悩みました。初の時代劇で、撮影前から乗馬や剣術を習って一生懸命練習しました。撮影初日は武術のシーンで、初めてでどうすればいいのか分からずに武術監督に怒られてしまいました。その後、たくさん撮影をして慣れましたが、あの時はすごく大変でした。ドラマの見どころはイ・ソル捜しとタノとの恋愛です。そして、異なる人生を歩んできた4人の若者が集まって生み出される相乗効果にも注目です」

――ご自身の役を何かに例えるとしたら何でしょう？

「たくましくて気難しいネコです。私もネコを飼っていますが、気難しいけれど、とてもかわいいし、優しいところもサンのようです」

■キム・シヨル（カン・フン）

ソンビ。文官の科挙の受験生。「二花院（イファウォン）」の客。世渡り上手な遊び人。

――ご自身が演じる役はどんな人物ですか？

「シヨルはすごく自由奔放な性格です。科挙の受験生なのに勉強をしないで遊んでばかり。人の話はよく聞いているけれど、自分のことはあまり話さないので、何かを隠しているようにも見えます。ストーリーは重い内容もありますが、そんな中でシヨルが周囲を明るくし、ハッピーな空気を作る姿を見てください。空気が読めないのではなくて、みんなに幸せになってほしいと願っている人物です。時代劇は3作目ですが、初めての時と同じ気持ちで挑みました。言葉遣いはやはり難しかったです。外来語や外国語が使えないのでアドリブが大変で、うっかり時代劇に合わない言葉が出てしまったりしました。ドラマの注目ポイントは、まずはやはりイ・ソルの正体ですが、二花院で起こるさまざまな出来事も面白いので楽しんでください」

――ご自身の役を何かに例えるとしたら何でしょう？

「ドラマのタイトル『コッソンビ』の“コッ”が意味する花。そして、明るく自由に輝いているお日さまです。人々を明るく照らして幸せにしてあげます」

■チョン・ユハ（チョン・ゴンジュ）

ソンビ。文官の科挙の受験生。「二花院（イファウォン）」の客。頭脳明晰（めいせき）で品があり優しい。

――ご自身が演じる役はどんな人物ですか？

「ユハは読書家ですね。サンとは恋のライバル関係。性格がいいので、シヨルのいたずらや冗談にも怒りません。ユハは家庭の事情で幼いころに心に深い傷を負った人物です。二花院で暮らすようになり、タノとは悩み事を相談し合うほどの親しい関係になりました。彼女と話すことで心の傷が癒やされ成長していきます。初めての時代劇でとても難しかったです。（現代劇とは異なり）声のトーンなど、一から直さねばならないことが多く、最初はとても心配でした。幸い監督が大丈夫だと言ってくださり、みんなで良いドラマを作ることができたと思います。ドラマの見どころは、廃位された王位継承者イ・ソル捜しとタノの恋人探し。この二つに注目してください」

――ご自身の役を何かに例えるとしたら何でしょう？

「動物のクマです。穏やかで余裕があって、何でも受け入れます。普段は優しいけど、何かを守りたい時は、すごい力を発揮します」

★日本語吹き替え版の演出・百瀬浩二さんが語る豪華声優陣の収録舞台裏！

「声優陣は演技派の方たちばかりですが、タノを取り巻く魅力的な男性3人は、ついつい格好よさがにじみ出てしまうので、その点はそれぞれの役に合わせ、少し控えめにしていただいています。カン・サン役の鈴木崚汰さんには武骨さや女性に対する不器用さを出していただくことで、コメディーシーンがより自然で面白くなりました。チョン・ユハ役の神谷浩史さんは最初から持っている雅な雰囲気はそのままに、政治を語る場面では熱量を上げてもらうようにしています。キム・シヨル役の福山潤さんは放っておくとどんどん面白くしてしまうので、リハーサルではみんなで笑いながら、本番は少し我慢していただきました。ユン・ダノ役の松本沙羅さんは、第1回で宿への客引きの歌を歌ったあたりで、コメディエンヌとしての自分の役目に目覚めてしまったようです（笑）。ユン・ダノがしつこく求婚してくる男性をたんかを切って振ったシーン（第2回）は爽快で、収録でも盛り上がりました。個人的には尚膳（サンソン）役・石住昭彦さんの嫌らし～い演技が大好きです」。

　登場人物のキャラクターがよく分かるキャストコメント、そして日本語吹き替え版の演出からは声優陣の楽しそうな様子が伺えますよね！　明るく元気なタノと彼女を取り巻くイケメン3人の物語は果たしてどうなっていくのでしょうか。一挙放送をご覧になった後は、ますます波乱が巻き起こっていく8月27日放送の第9回もお見逃しなく！