【「ラストチャンス」リレーインタビュー／第1回】超強気な銀行員を演じた町田啓太の本音とは!?「いざこざが大嫌いで平和にいきたいタイプです（笑）」2020/07/22

　7月16日午後10時からスタートするドラマBiz「ラストチャンス　再生請負人」（テレビ東京系）。仲村トオルさん演じる銀行マン・樫村徹夫が転職を決意した飲食フランチャイズ企業は、まさかのがけっぷち!?　今まで経験したことがない異業界で、仲間や家族に支えられながら会社再建に奮闘する樫村の波瀾（はらん）万丈な日々をドラマチックに描きます。

　今回、インターネットTVガイドではその豪華出演者の中から、仲村トオルさん、椎名桔平さん、和田正人さん、大谷亮平さん、勝村政信さん、町田啓太さんに取材を敢行！　ラストチャンスの“L”がどこかに隠れた写真と併せて、リレー形式でその模様をお伝えします（どの順番での掲載になるかは今後のお楽しみ♪　毎回、次回予告のクイズもあるので次の掲載が誰か予想しながらご覧ください！）。

　第1回は、樫村のちとせ銀行時代の部下・杉山誠三を演じる町田啓太さん。テレビ東京初出演への思いや、貸付担当として樫村に厳しく当たらないといけない役柄を演じる難しさ、また仕事をする上で持っている信念などについてお伺いしました。

──今回、テレビ東京初出演とのことですが、テレビ東京に対してどのようなイメージをお持ちでしたか？

「まず、お話をいただけてうれしかったです！　役作りにおいては、宗一に限らず、皆さんが人と接するに「ドラマ24枠の作品を結構見させてもらっていたので、そのイメージが強いです。あとは、世界卓球などスポーツのジャンルにも力を入れられてますよね。テレビ東京さんは、ドラマも含めて作りたいものを作られている感じがあって、いつか僕も出演させていただきたいと思っていました！」

──念願の初出演ドラマについて「今までのテレビ東京のドラマとは違って、社会的で挑戦的なドラマ」と言われていましたが、どういった部分が挑戦的と感じられました？

「テレビ東京さんが社会派で真意をつくようなドラマを制作されるというところが、すごく新鮮でチャレンジしているなあと思いました。恐らく視聴者の皆さんもそう感じているんじゃないでしょうか？（笑）。4月から新しくできたドラマBiz枠の作品に参加させていただけるのは、本当にありがたく思います」

──杉山の職業である「銀行員」を演じるにあたり、意識したり、こだわったことがあれば教えていただけますか？　専門用語などのせりふも多そうですが。

「そうなんです！　専門用語がたくさんありました（笑）。今まで銀行員の方とあまり関わりがなかったので、いろんな方にお話を聞いたり、自分でも調べたり。原作にもあるような衝撃的な事態が普通にあり得るということも驚きだったので、だからこそ、思いっきりやっていかないと表面的な感じになってしまうかなと思って、そこは意識して演じました」

──衝撃的だったところとは、具体的にどのようなシーンなのでしょうか？

「日常的に、何かあったら土下座をするという部分ですね。銀行に融資をしてもらっている時は友好的なんですけど、会社の業績が悪くなってくると、銀行側がどんどん冷たくなっていったりということが結構あるみたいで。それは本当に衝撃で、リアルな状況なんだと思うとちょっと怖くなりました」

──私も台本を読ませていただいて「結構大げさに描かれているのかな」と思っていたんですが、今の町田さんのお話だと…。

「信じられないですけど、本当にあるということですね」

──樫村と杉山の関係も変化していきますよね。最初は頼れる上司と慕う部下だったのが、途中から立場が変わって頭を下げたり、下げられたり、バチバチしている印象がありました。

「こんなにお世話になった人に、なんて罰当たりなんだと思うんですけど（笑）。仲村さんご自身が本当にすてきな方なので、僕も気合を入れないと演じられないシーンもたくさんありました。杉山を演じるにあたっては、キャラクターに寄り添わなきゃと思っていたので『この人の正義って何なんだろう？』と考えていました。その結果、仕事欲がすごくある青年なんだなと。これからどんどん出世してバリバリやっていきたいという人なので、そこを大事にしてあげたかったし、それこそが杉山の正義でもあると思いました。間違っているかどうかはおいておいて、この人にとって、とにかくそれが今自分がやらなきゃいけないことなんだろうなと。そういう彼のチャレンジ精神は意識するようにしていましたね」

──町田さんご自身の性格と杉山を比べてみて、いかがですか？

「僕は本当にいざこざが大嫌いなので（笑）。平和にいきたいタイプだから、そこはどう自分の中で落とし込めばいいかなと思っていました。でも、仕事に対しての熱意は僕も少なからずあるので、そこからちょっとずつ広げていけたらと考えて、演じていましたね」

──杉山の仕事に対するチャレンジ精神とは結構近いところも？

「そのくらい攻めていきたいなという思いは心の中にありますね。ただ、それを表立って人を蹴落としてまではなかなか…。僕はやらないですね（笑）」

―──日常生活の中で、土下座したりされたりというのは、なかなかないですもんね。

「そうですよね。他にも、立場が上になった瞬間に態度が変わったりというのは、見ていて気持ちいいものではないので。ましてや、エンターテインメントの世界に居させてもらっているので、楽しいことをやりたいなと思っていますし。でも、見た方にちょっとでも何か感じてもらいたい気持ちもあるので『こういう青年もいるよな』と思ってもらえたらうれしいです。もしかしたら、杉山にも事情があるかもしれない。家計が苦しかったり、病気の彼女がいたりするかも…と勝手に僕の中で考えていました。見ている方もそういう部分を感じてもらえたら、やる意義があるかなと思えますね」

──杉山がそういうふうにふるまう理由が何かしら…。

「ドラマでは全く描かれていないですけどね（笑）。でも、仕事の部分が一番描かれているので、そこがちゃんと出ていなければだめだとは思っていました。本橋圭太監督に全てを委ね、演じさせていただきました」

──仲村さんのお話が出てきましたが、椎名さんの印象はいかがでした？

「初めて一緒にお仕事をさせていただいたのですが、椎名さんは僕が好きなテイストの作品にたくさん出演されていらっしゃるので、そういう話を現場でさせていただきました。『あれ見ました～』という話をさせていただいたら、快く『あの時はああで、こうで～』という裏話を聞けてすごくうれしかったですし、そういうふうに話してくださるのがありがたかったです」

──「ラストチャンス」がビジネス・ヒューマンドラマということで、町田さんご自身が仕事をする際にお持ちの信念がございましたら、教えていただけますか？

「現場ごとに共演する方も違えば、監督やスタッフの方、役どころも変わってくるのですが、そういうところに毎回挑戦していくことでしょうか。現場で学ぶということはあまり良くないかもしれないんですが、自分の中での感覚を、現場にいることによって広げられるということは絶対必要だと思うので。その向かっていく姿勢は、毎回新鮮さを保ってやらなきゃいけないなとは思っています」

──最後に、ドラマの見どころをあらためて教えてください！

「毎回本当にたっぷりあるんですけど（笑）。視聴者の皆さんには、主人公が奔走する姿を見て応援していただきたいです。 “再生”がテーマになっている通り、樫村さんは何があっても果敢に立ち向かって挑戦していきます。その姿を見て、ちょっとでも前向きになれたり『頑張ろう、チャレンジしていこう』というふうに感じてもらえたら。会社員じゃない人でも、学校や部活動、アルバイトなど小さな社会の中でも感じ取れるところがたくさんあると思います。この夏をさらに熱くするすてきなドラマなので、ぜひ見て活力にしていただきたいです！」

とても丁寧に、時に熱くドラマや役柄に対しての素直な思いを明かしてくれた町田さん。杉山とは正反対な平和主義な一面も見せてくれました。さて、リレーインタビューの次回は町田さんがこのような印象を受けた方です！

「○○さんは、想像していた以上に本当に気さくな方で、僕なんかにも現場で話しかけてくださるんです。あとは、僕が○○さんに強く当たるシーンを撮影するごとに『くっそ～』ってちょっとだけ笑いを含んだ冷たい目を向けてきてくださったりとか（笑）。『絶対いつか土下座させてやる…絶対させてやる…』とずっと言ってくださるのが、本当にありがたくて、すごく僕のモチベーションになりました。○○さんが僕も含めいろんな方にそういうふうに話しかけているところは、見ていて本当に勉強になりましたね」

　他の出演者にも気さくに話しかけるすてきな気遣いができる方のようです！　町田さんのこの印象をご本人にお伝えした模様も掲載しますので、次回もお楽しみに♪

【プロフィール】

町田啓太（まちだけいた）
1990年7月4日生まれ。群馬県出身。現在放送中のNHK大河ドラマ「西郷どん」をはじめ、「女子的生活」（NHK総合）、「人は見た目が100パーセント」（フジテレビ系）、「スミカスミレ 45歳若返った女」（テレビ朝日系）、映画「OVER DRIVE」、「HiGH＆LOW」シリーズなどに出演。映画「PRINCE OF LEGEND」が2019年春に公開予定。