兵頭功海、“天使”と語る坂口健太郎と共演「尊敬していますね。こうなりたいと思います」――「CODE―願いの代償―」インタビュー2023/08/20
坂口健太郎さんが主演を務める日本テレビ系ドラマ「CODE―願いの代償―」(読売テレビ制作)は、坂口さん演じる刑事・二宮湊人がある日突然エレベーター事故で婚約者を失い、その死の真相を追い求める中で、「どんな願いもかなえる」という正体不明のアプリ「CODE」を手にして展開される物語。今夜8月20日放送の第8話を前に、二宮の後輩・八重樫享を演じる兵頭功海さんにインタビュー。作品への思いから、共演者の方とのエピソードを伺いました。
――まず今作のオファーが来た時の気持ちをお聞かせください。
「『うわぁ、相関図にいる! 八重樫って役だ』って思いました(笑)。こんなゴールデンのドラマの知っている俳優さんたちがいる相関図の中にいる役なんだってビックリしました! うれしかったです」
――最初に登場人物の相関図を渡されたのでしょうか?
「そうなんです。ドラマの企画書のようなものがあって、(主役の)二宮さんがいて…。後輩の八重樫のところに名前があったので『うわっ』って思いました」
――原作はご覧になりましたか?
「見ました。最先端の作品といいますか…。2018年の作品だと思うのですが、その当時にもうこういうアプリができてしまうかもしれないって考えていたんだなと。その想像力でこのドラマを作ったことがすごいなと思いました。ただ、見ると八重樫みたいな役がいなくて…(笑)。八重樫ってどういう人物なんだろうと思って見たのですが、若い刑事さんがいなくてオリジナルなのかと、そういう目線で見ていました(笑)」
――オリジナルの役をやるというのはどういうお気持ちですか?
「この作品の前に出会った方と今回また一緒にお仕事させていただいているのですが、その方がこの役の説明をしてくれた時に『兵頭功海の普段の性格にピッタリだと思う』と言ってくださったんです。なので、そのままで八重樫と自分が思う感覚が近いのかなと思っています」
――その役との共通点をお伺いしたかったのですが、八重樫は実直で真面目、正義感が強く情に厚いとのことで、そのまんまということでしょうか?(笑)。
「(笑)。どうだろう…(笑)、どうですかね(笑)。えーと、お仕事に関しては真面目でありたいなとは思っています。そこは近いのかな。あと、八重樫は二宮さんや(三浦貴大演じる)百田(優)さんにかわいがられている後輩で、自分でかわいがられていると言うのも気持ち悪いですが(笑)、僕も先輩が好きで。プライベートでもどちらかというと、年上の方といることが多くて。そういうところが似ているのかな。人懐っこさというか」
――逆にここは八重樫とは違うという部分はありますか?
「あんな真面目に、(第2話のシーンにあった)イボのことは悩まないかな…。すごく真面目なんですけど、周りから見たらばかというか。真っすぐなんですね。イボができたことも多分真剣に悩んでいたんだと思います。そこは違うかなと」
――刑事を演じるにあたり、役作りはされましたか?
「今回、暴力団対策課の役なんですが、調べてみても仕事内容の開示ってされていないじゃないですか? だから知らないことも多かったりするので、最低限の役作りはもちろんしないとと思いながらも、ドラマではあるので、八重樫のキャラクターもうまく混ぜていきたいと思っています」
――主演の坂口さんの印象はいかがですか?
「もう天使ですね(笑)。優しいですし、撮影が過酷で、健太郎さん主演なのでスケジュールも大変なはずなのに、どんな時もきつい顔をしない。どんな時もユーモアを忘れない。周りの人を笑わせてくれたり、それによってご自身も楽しんでいたりとか。こんな人になりたいなって思える人です」
――具体的なエピソードはありますか?
「撮影が始まったばかりの時に、三浦さんと坂口さんと僕で3人で話していて『連絡先教えてよ』ってサクッと聞いてくださって。『今度3人でご飯行こうよ』って誘ってくれました。僕が緊張していたから気遣ってくださったんだろうなと思います。何げないですね。さりげなく僕が緊張しない空間を作ってくださっているって思いますね」
――今お話にあった三浦さん、上司役の鈴木浩介さんとは一緒のシーンが多いかと思いますが、お二人の印象はいかがですか?
「実は、第1話で臼田あさ美さん演じる二宮の婚約者・(七海)悠香さんが運ばれるシーンを撮っているシーンの待ち時間に、3人ともお酒がすごい好きなので、ずっと浩介さんと三浦さんの『ここのお酒がすごいおいしくて』って話を聞いていました(笑)」
――あの緊迫なシーンの時にですか?(笑)。
「そうです(笑)。貴大さんとはお互いゲームが好きなので、ゲームの話をしたりしていました」
――皆さんと仲良くされているんですね。
「そうですね。浩介さんが行きつけのお店を坂口さんに『ここのお店のこのメニューがおいしいから!』ってずっと熱弁しているのを聞いています」
――ドラマはシリアスですけど、現場は和気あいあいとされているのですね?
「それは坂口さんが真ん中にいてくださっているからなのかなって僕は思っています」
――ドラマの内容にちなみ、願いをかなえるアプリがあったらどうしますか? 使いますか?
「使うか使わないかなら、使わないです。代償が怖いので…。普通に幸せに生きたいです」
――堅実なんですね。代償が怖いというのは、以前何か代償というか、しっぺ返しを受けたみたいなことがあったのでしょうか?
「いやいや(笑)。ドラマの中で代償を受けている人を見ているので! だからです!」
――では、今までの人生ではないということですね?
「いや、ありますね…。高校の時に野球部だったんですけど、すごい厳しくて…。携帯所持禁止とか、帰り道にコンビニ寄るのも禁止だったんです。でもどうしてもコンビニのチキンが食べたくて。おなか空きすぎて駅のコンビニでチキンを買って食べてしまったんですけど、それがバレてしまって…。謹慎を受けて練習に1週間参加できなくて、ずっと草むしりをしていました。それはしっぺ返しなのか分からないですけど、チキンの代償ですね…」
――厳しいですね…。では、今後について、こんな役をやってみたいという願望はありますか?
「今の年齢でしかできない恋愛作品をやってみたいですね。純愛とか、綺麗だなとか、美しいなって思える作品に出たいですね。もう一つあって、漫画とかアニメが好きなのですが、漫画原作、アニメ原作の戦う作品をやりたいですね。アクション好きなので!」
――やはり運動神経がいいんですね?
「今も140キロ投げられるんですよ!(笑)」
――すごい!! 今も野球は続けていらっしゃるんですか?
「今はやってないんですけど、この間測る機会があって。でも体作りはしていますね。次の作品に向けて体を作っています」
――撮影でお忙しいかと思いますが、ストレス発散法みたいなものはありますか?
「最近は飲んだ次の日に、サウナに行くことですね。でも1人でというより、友達がいて、そこで話をするのがストレス発散になっているのかなって思います」
――まだ共演者の方とは飲みに行けてないですか?
「行けてないんです。行きたいですけど、健太郎さんが一番お忙しいから、僕からは言えないので、健太郎さんが言ってくれるまで待ちます(笑)。寝てますか?という感じですからね。いつ見ても元気なので、すごいなって。尊敬しています。こうなりたいと思います」
――最後に今作への意気込みをお聞かせください。
「坂口健太郎さんもおっしゃっていたのですが、このドラマ、ずっと見逃してはいけないシーンばかりなんです。ご飯を食べながらとか、何かしながら見るとついていけなくなる。映画館とかだと携帯を触れなかったり、映画を見るということしかしないじゃないですか? そういう感覚で、このクール日曜夜10:30は『CODE』を見る時間にしていただけらうれしいです。だから1時間をください、ということを伝えたいです」
――ありがとうございました!
【プロフィール】
兵頭功海(ひょうどう かつみ)
1998年4月15日、福岡県生まれ。「騎士竜戦隊リュウソウジャー」(テレビ朝日系)、「片恋グルメ日記」シリーズ(TOKYO MX)、「ドラフトキング」「ドロップ」(WOWOWプライム)に出演。23年の映画「消せない記憶」では映画初主演を務めた。
【番組情報】
「CODE-願いの代償-」
日本テレビ系
日曜 午後10:30~11:25
取材・文/N・R(日本テレビ担当)
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