Jホラーの巨匠・中田秀夫も納得の実力派女優・白石聖が「恐怖新聞」で連ドラ初主演！「怖いのは自分」と語る意外な素顔とは？2020/07/22

――「恐怖新聞」には“読んだら死ぬ”というルールがありますよね。ご自身の中で何か決めているルールはありますか？

白石　「次の日撮るシーンを整理するために、台本をノートに書くようにしています。セリフを声に出して覚えるのも一つの手だとは思うんですけど、そうすると音で覚えてしまって…。言葉として覚えられないと、相手とお芝居をする時に余計セリフっぽくなっちゃう気がしているので、書き写すようにしています」

――そうなのですね。では、白石さんにとって“怖いもの”は何でしょう？

白石　「自分です！　例えば、サプリメントを飲んだ袋をテーブルに置いたままにしないように、母からさっき言われたばかりなのに、すぐ忘れてしまって…（笑）。母との平和を保ちたいのに、怒らせてしまいます」

――意外です（笑）。

白石　「仲のいい友達との待ち合わせ時間には絶対間に合わないですね…！　友人から“ごめん、30分後にして”と言われて、私も余裕が欲しいのでOKするんですけど、その時間にも間に合わないことがよくあります。最終的に会えるのは、本来の待ち合わせの1時間後です（笑）」

――白石さんというと、やはり「絶対正義」のイメージが強い方もいるかもしれません。前回の土ドラ出演時を振り返ってみて、心境の変化はありますか？

白石　「SNSでも“『絶対正義』の子だ”と言ってくださる人もいて、見てくださった方がたくさんいることを実感しました。この作品で賞をいただけて自信が出ましたし、認めてもらえた感じがしてうれしかったです。まだまだ学ばなきゃいけないなと痛感もしましたが、これからもっと頑張ろうと思えたキーポイントになった作品でした。今回こうして土ドラに帰ってきて、“ちょっと成長していないとマズイな”というプレッシャーはあります」

後藤　「僕は期待しかないですけどね！」

白石　「プレッシャーかけてくる…（笑）」

後藤　「白石さんは、巻き込む型の怪演が評価されて“『絶対正義』のあの子”という一つのイメージがついたんだと思います。でも、いち白石聖のファンとしては、次の段階に行ってほしいなと思ったので、今回のオファーがあるんですよ。詩弦のような主役の受け芝居って本当に難しいと思うんですけど、このドラマで中田監督と出会って変わっていくことで、僕の手の届かないところに行ってほしいなと思っています。それが夢です！」

白石　「頑張ります！」

――では最後に、見どころを教えてください。

白石　「いろんな種類の怖さが織り交ざっている作品です。私も台本を読んでいて、次々と変わるアトラクションかのような展開に引き込まれましたし、ページをめくるのが怖かったので、夜中の放送で皆さんの目がさえちゃうくらい怖い作品になっていると思います！（笑）。でも、現実に置き換えて見てみると客観的にもなれますし、詩弦の立場と自分を重ねて共感できる部分もあると思います。いろんな見方があるはずなので、一人一人受け取り方が違うかもしれません。詩弦は自分の存在意義を探し求めている子でもあるので、巻き込まれた末にどんな方向に進んでいくのか、最終話に向けて一緒に見届けていただけたらうれしいです。見どころはたくさんあります！（笑）。きっと面白いんじゃないかなと思います！」

――ありがとうございました！

【プロフィール】

白石聖（しらいしせい）
1998年8月10日生まれ。神奈川県出身。2016年に女優デビュー。19年、RECRUIT「ゼクシィ」12代目CMガールに就任。同年2月に放送の「絶対正義」（フジテレビ系）で、第15回コンフィデンスアワード・ドラマ賞新人賞を受賞した後、「だから私は推しました」（NHK総合）や「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」（日本テレビ系）など話題作に出演。