「ハヤブサ消防団」陽気な勘介を演じる満島真之介から見た中村倫也とは――「〇〇です。みんなを動かしていけるようなパワーを持っている」2023/08/03
テレビ朝日系で放送中の連続ドラマ「ハヤブサ消防団」。池井戸潤さんの同名小説を原作とする本作は、主演の中村倫也さん演じる崖っぷちのミステリ作家・三馬太郎が、亡き父の故郷である山間の集落・ハヤブサ地区へ移住し、地域で頻発する怪事件の謎を作家ならではの着眼点で探っていく田園ミステリーです。
太郎が移住して間もなく、突然家を訪ねてきた藤本勘介。幼い頃に太郎と遊んだという勘介の紹介で地域の寄り合いに参加した太郎は、ハヤブサ消防団へ誘われます。一度は断った太郎ですが、後日、自分に親切にしてくれた波川志津雄(大和田獏)の家が火事になったのを目の当たりにし、「ハヤブサを守りたい」と自ら志願して消防団へ入団します。
太郎との再会を喜び何かと世話を焼いてくれる勘介は、太郎のよき友人であり、ハヤブサのことを教えてくれるナビゲーター的存在とも言えるでしょう。そんな、藤本勘介を演じる満島真之介さんが、本作の魅力を熱く語ってくださいました。
――台本を読んで面白いと感じたポイントを教えてください。
「ドラマや映画で池井戸さんの作品を見たことがある方は多いと思うんですけど、『ハヤブサ消防団』は、今までの池井戸作品とは毛色が違うというか、少し雰囲気が違う作品なんです。企業ものでもなく、日本の原風景である田園地帯をテーマにしたミステリー。それだけで僕の中では『おおー!』とワクワクが止まりませんでした。すぐに原作も読んでみたら、『池井戸さん自身の内側にある何かしらが、この作品の中に散りばめられているんだろうな』と気づきました。故郷で見てきたことだったり、体験してきたことを思い出しながら書いているような雰囲気を感じたんです。今までの作品とは違う、誰もが懐かしい気持ちになったり故郷を思い出せるようなほのぼの感と、ミステリーのバランスが絶妙な今作は絶対面白くなる!と確信しました」
――演じられている藤本勘介についてはどのように感じていますか?
「勘介は、この作品の中で太陽のような存在だと思います。たまに空気が読めず、邪魔くさいところもありますけど、周りのみんなを明るく照らす魅力的なキャラクターです。僕自身も普段は明るいですけど、実はお芝居で明るい役を演じたことがほぼないんです。例えば、闇に飲み込まれていく青年だったり、ちょっと哀愁漂う感じだったり、背中がすごく悲しい役の方が多くて…。今回、明るい役ができるというのは新たな挑戦でもあります。そしてセリフが岐阜弁ということもあり、いつもの自分の明るさとは一味違う姿を引き出してくれる役ですね」
――岐阜弁はかなり苦労されたのでしょうか?
「された、というより今も苦労しています。現在進行形ですね(笑)。だからこそ毎日が新鮮で、刺激のある日々になっています。現場で大先輩たちみんなが一生懸命練習している姿や、真剣に向き合っている姿を目の当りにしていると、諦めずに頑張れます。何十年やってようが、何歳になろうが、一歩一歩努力しているからこその魅力や、エネルギーをたくさん先輩たちからもらえる最高の現場ですよ。方言はその地域の命でもあるし、文化の象徴のようなもの。百戦錬磨の、猛獣みたいにパワフルな先輩たちと共にドラマを作れるというのは、それ自体がとても幸せなことなんです。なかなかこういう幸せな機会も多くないので、一日一日を大切に心に刻んでいきたい。そして、男性陣では最年少なので、先輩たちが暑さで疲れてきたら、僕のパワーや愛情を惜しむことなく分け与えていくというぐらい、常に元気であり続けることが僕の役割でもあります。そういうところは、勘介とも共通する部分かもしれませんね」
――特に印象に残っているシーンや、お気に入りのシーンはありますか?
「みんなで消火活動をするシーンとか、消防団がそろって何かをやるシーンは常にエネルギーがほとばしっているし、みんな真剣に頑張っているので、今回の作品の見どころだと思います。あと、僕は倫也さんと2人でのシーンが多くて、太郎くんと勘介の凸凹コンビの不思議な関係がたまらなく好きですね。視聴者の皆さんから愛される2人になるといいなと思っています。セリフの掛け合いも、太郎くんは標準語、勘介は岐阜弁で、都会の人と田舎者とが話しているという空気感がとても心地いいです。演じている時は方言も含め少し難しさもあったんですけど、いつも倫也さんがリードしてくれて、何をやっても受け止めてくれるのですごく幸せを感じています。愛情深い先輩方に囲まれて、最高のスタッフに見守られているので、『今ある力を全身全霊で全部ささげます!』という気持ちです。そんなふうに思わせてくれる懐の深い人たちばかりに囲まれている『今』を大切に、最後まで駆け抜けます! そしてこれだけは伝えておきたいんですが、おしゃべり好きで個性あふれるハヤブサ消防団の核になっているのは、やっぱり倫也さん。パワーみなぎる僕と、猛獣のような消防団メンバーを上手に扱うことができるのは、倫也さんだけなんです。僕の中で、倫也さんは『猛獣使い』。いつでも冷静な判断と言動で、すっすっとみんなを動かしていける唯一無二の存在感の持ち主です。何が起きても倫也さんについていけば間違いない、そう思わせてくれる座長がいるからこそ、魅力あふれる作品になるんです。これからもついていきますよ!」
【プロフィール】
満島真之介(みつしま しんのすけ)
1989年5月30日生まれ、沖縄県出身。近年の出演作にドラマ「ふたりのウルトラマン」(NHK BSプレミアム)、映画「アキラとあきら」(2022年)などがある。公開中の映画「キングダム 運命の炎」にも出演中。
【番組情報】
「ハヤブサ消防団」
テレビ朝日系
木曜 午後9:00~9:54
【プレゼント】
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【締切】2023年8月30日(水)正午
【注意事項】
※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
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取材・文/金澤 久留実(テレビ朝日担当) 撮影/尾崎篤志
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