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阿部寛、「モンゴルの方々の熱心さにとても感動しました」――「VIVANT」インタビュー2023/07/30

阿部寛、「モンゴルの方々の熱心さにとても感動しました」――「VIVANT」インタビュー

 TBS系で放送中の日曜劇場「VIVANT」。本作は、堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司といった日本を代表する俳優陣が豪華初共演を果たすほか、数々の大ヒットドラマを手掛けてきた福澤克雄監督がテレビドラマの新時代を切り開く、前例のないエンターテインメントを作り上げる“限界突破!アドベンチャードラマ”です。

 ここでは、警視庁公安部外事第4課・野崎守役の阿部寛さんのインタビューコメントをお届けします。

阿部寛、「モンゴルの方々の熱心さにとても感動しました」――「VIVANT」インタビュー

――モンゴルで約2カ月間に及ぶ大規模ロケが行われましたが、現地での思い出深いエピソードを教えてください。

「モンゴルだからこそできたということがたくさんあって、俳優としてその場にいられたことは本当にうれしかったです。モンゴルのスタッフさんたちも本当に皆さんプロ意識が高くて。一番驚いたのは、僕らを襲ってくるバルカ共和国の警官役のエキストラの方々のトレーニングを見かけた時、自衛隊員の訓練のように厳しく何時間も練習していたんです。銃を一斉に構える姿勢やタイミングを合わせ、突然の号令にも対応できるまでしつこく練習させられていました。モンゴルの方々の熱心さにとても感動しましたし、すべてのスタッフ&キャストがさまざまな準備をしてこの撮影に臨んでいるというのを目の当たりにして、さらにより良いものを作っていかなくてはならないという心構えができました」

――日本ではなかなか体験できないハプニングもあったようですね。

「撮影したモンゴルは、日本の国土の3倍以上の土地に360万人ほどしか住んでいないんです。しかも人口のほぼ大半がウランバートルという大都会に集中していて。ウランバートルに次ぐ第二の都市とされるダルハングランバルでも撮影を行ったんですが、そこは全くそれとは違い、街という印象でした。今回撮影した数々の場所は、現地の方も知らない土地がたくさんあって、スタッフが迷子になることもざらにありました(笑)」

――第1話でパトカーの上を走り抜けるシーンは圧巻でした。実際の撮影現場はどうなっていたのでしょうか?

「車の上を走るというのはさすがに初めての経験で、女優さんも走るので滑り確認のため、慎重に検証しといてやろうと思っていたら、二階堂さんがフロントガラスの上とかもかまわず乗っかって…『なんだこの女優!』と思いました(笑)。二階堂さんは“先輩を待たせてはいけない”と急いだようですが、その時はヒヤヒヤしましたね」

――第2話ではラクダに乗るシーンが印象的でしたが、乗り心地はいかがでしたか?

「突然ラクダで走るシーンになったので乗りこなせるのか心配だったのですが、乗馬の経験があったおかげで同じ要領でなんとかなりました。ラクダの目がとてもかわいらしくて、横から見るととにかく目が美しいのが印象的でした」

阿部寛、「モンゴルの方々の熱心さにとても感動しました」――「VIVANT」インタビュー

――野崎は主人公・乃木憂助(堺)にとって敵か味方か、目が離せない存在ですが、阿部さんから見た野崎像を教えてください。

「一見、単純明快で、強引だったりテンションが高かったりするところがありながら、内に秘めたものは分からない人です。たまたま乃木という日本から来た人間が、自分が追い続けていた謎のテロ組織につながる人物と接触したことを知り、彼を助けたわけですが、単なる人助けではありません。利用できるものはなんでも利用していくという面もあると思いますし、乃木をそれとなく探っています。公安の人間なので裏もあります。駆け引きがうまくて、得体が知れないところがある人物ですね」

――ドラム(富栄ドラム)とは損得抜きの名コンビという印象でした。これからのお二人のバディぶりも楽しみです。

「もう全面的に信頼しています。彼(富栄)は元力士ということもあって、身体能力がものすごく高くて。監督からいろいろとハードなオーダーがあるのですが、それに常に応えていました。野崎としても一番信頼しているという実感があります。演技もうまい方なのでセリフを言わせてあげたかったというのはありますが(笑)。日曜劇場『VIVANT』、まだまだ冒険は始まったばかりですので、第3話もどうぞお楽しみに!」

阿部寛、「モンゴルの方々の熱心さにとても感動しました」――「VIVANT」インタビュー
阿部寛、「モンゴルの方々の熱心さにとても感動しました」――「VIVANT」インタビュー

【あらすじ】

 日本大使・西岡英子(檀れい)の裏切りに気付いた乃木たち。バルカ警察から逃れ日本へ脱出するには、バルカ人も決して足を踏み入れない“死の砂漠”を突破するしかなかった。一か八か、死と隣り合わせの砂漠の横断が始まった。しかし、柚木薫(二階堂)を乗せたラクダから薫の姿が消えていた。そのことに気づかず、進んでいく一行。薫、そして乃木、野崎の運命はいかに。そして、誤送金を引き起こした人物がついに正体を現す。

【番組情報】

「VIVANT
TBS系
日曜 午後9:00〜9:54 ※7月30日は午後9:00〜10:09

文/TBS担当A・M



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