堤幸彦監督が手掛ける本格ミステリー「ノッキンオン・ロックドドア」――令和の新コンビ・松村“倒理”×西畑“氷雨”が難事件に挑む2023/07/28
テレビ朝日系で明日7月29日からスタートする新ドラマ「ノッキンオン・ロックドドア」。オシドラサタデー枠第11作となる今作は、SixTONES・松村北斗さんとなにわ男子・西畑大吾さんがダブル主演を務める本格ミステリー作品だ。原作は、青崎有吾氏が手掛ける同名シリーズ小説。さらに、堤幸彦監督が、2014年1月放送の「トリック新作スペシャル3」以来9年半ぶりにテレビ朝日のドラマでメガホンを取ることでも話題を集めている。
密室犯罪や衆人環視の毒殺など“不可能”犯罪のトリック(=HOW)の解明を得意とする御殿場倒理を松村さんが、ダイイングメッセージや現場の遺留品などから動機や理由(=WHY)を読み解く“不可解”専門の片無氷雨を西畑さんが演じ、探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」を舞台に、2人がさまざまな難事件に挑んでいく本作。先日公開された、第1話の冒頭5分の映像(https://www.youtube.com/watch?v=Hobq6_qjp_4)には「2人の掛け合いがいい感じ」「原作のシーンがちゃんと再現されててもうドキドキが止まらない」と多くの声が殺到し、期待値が高まっている本作がいよいよ幕を開ける。
ダブル主演の2人の演技力は言うまでもないだろう。映画「ライアー×ライアー」(21年)やNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(21~22年)、声優初挑戦となった映画「すずめの戸締まり」(22年)などでさまざまな演技を見せてきた松村さんと、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」(13~14年)、「あさが来た」(15~16年)と朝ドラ2作品への出演をはじめ、映画「忌怪島/きかいじま」やドラマ「新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜」(日本テレビ系)と多くの作品に出演してきた西畑さんが、ついにドラマ初共演を果たすことは、2人が“傍若無人の倒理”と“常識人な氷雨”を演じることでも、さらに作品を盛り上げる起爆剤となるはずだ。
そんな2人のタッグの期待値をさらに高めるのは、やはり堤監督の存在だ。前述の通り、「トリック」以来のテレビ朝日凱旋(がいせん)となるわけだが、テレビドラマでは「トリック」シリーズ(テレビ朝日系)の自称天才マジシャン・山田奈緒子(仲間由紀恵)&大学物理学教授・上田次郎(阿部寛)、「SPEC」シリーズ(TBS系)ではIQ201の天才であり変人の当麻紗綾(戸田恵梨香)&警視庁特殊部隊(SIT)出身でたたき上げの刑事・瀬文焚流(加瀬亮)と、“凸凹コンビ×ミステリー”という作品ジャンルでは名手ともいえる。だからこそ、“変人・倒理×常人・氷雨”、“SixTONES・松村北斗×なにわ男子・西畑大吾”というタッグも、堤監督によってどう描かれるのか、期待せずにはいられない。
堤監督への信頼は、作品の演出部分にも表れている。公開中の冒頭5分映像では「最初のノックのシーン、そういう演出でくるとはいい意味で予想外」という声も上がっているが、この「ノッキンオン・ロックドドア」には欠かせない、難事件のトリック(=HOW)と人の心情が関わる動機(=WHY)という部分において、一挙手一投足が伏線と感じてしまうほど丁寧に描かれている。先日行われた制作発表記者会見でも「2人の不可能・不可解というキャラクターを生かした、ミステリーとして質の高いものにしたい」と堤監督がコメントしていたが、それが顕著に表れており、最終話まで視聴者を離さないポイントの一つとなるだろう。
第1話では、有名画家・四ノ宮英夫(信太昌之)の妻である四ノ宮由希子(高畑淳子)が探偵事務所にやって来るところから物語が始まる。由希子から持ちかけられたのは、中から鍵がかけられ密室状態のアトリエで、背中を刺され絶命した英夫が見つかったという“密室殺人事件”の解決の依頼。早速、事件現場に行くと、不可能担当の倒理は“何か”に違和感を覚え、さらに話を聞いていけば、父と同じ画家を志す息子・竜也(望月歩)や画商・寺本健二(山崎樹範)の発言にも引っかかるようで…。一筋縄ではいかない事件に早くも壁にぶつかる2人がどのように解決の糸口を見つけていくのか、豪華ゲストとの掛け合いと合わせて注目してほしい。
さらに、倒理と氷雨に関わる人物も注目だ。2人の大学の同級生で警視庁刑事部捜査一課の刑事・穿地決を演じるのは、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22年)など多くの作品に出演してきた石橋静河さん。ある意味、変人すぎる倒理と、地味すぎる氷雨の間をとったようなサバサバとしたキャラクターは、2人の掛け合いに加わることで、よりテンポ感と面白さを加速させている。
倒理と氷雨が経営する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」で、ある事情から家政婦としてアルバイトをする女子高校生・薬師寺薬子には、今年公開された映画「なのに、千輝君が甘すぎる」のヒロインで注目を集めた畑芽育さんが扮(ふん)する。さまざまな事件に頭をかかえる2人を気にかけるかわいらしい姿と、「私には労働が必要なんです」などと高校生らしからぬ発言をするギャップは、視聴者にとっては間違いなく“癒やし”の存在となるだろう。
また、2人に依頼人を斡旋(あっせん)する仲介屋・神保飄吉には角田晃広さん、2人の大学時代の恩師・天川考四郎には渡部篤郎さんが扮し、ドラマの細部まで盛り上げていく。さらに、「ノッキンオン・ロックドドア」ドラマ公式HP(https://www.tv-asahi.co.jp/knockin_on_locked_door/cast/)には“糸切美影”という人物の名が。相関図を見る限り、倒理と氷雨とも関わりがあるようだが一体何者なのか。第1話のみならず、最終話まで見逃せない。
【番組情報】
オシドラサタデー「ノッキンオン・ロックドドア」
7月29日スタート
テレビ朝日系
土曜 午後11:00〜11:30 ※初回は午後11:00〜深夜0:00
テレビ朝日担当 S・H
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