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「役者として、大きな宿題をいただいているなと使命を感じました」――「VIVANT」堺雅人インタビュー2023/07/23

「役者として、大きな宿題をいただいているなと使命を感じました」――「VIVANT」堺雅人インタビュー

 TBS系では、7月16日から「日曜劇場」枠で「VIVANT」がスタート。本作は、堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司といった日本を代表する俳優陣が豪華初共演を果たすほか、数々の大ヒットドラマを手掛けてきた福澤克雄監督がテレビドラマの新時代を切り開く、前例のないエンターテインメントを作り上げる“限界突破!アドベンチャードラマ”です。

 ここでは、本作の主人公・乃木憂助役の堺雅人さんのインタビューコメントをお届けします。

「役者として、大きな宿題をいただいているなと使命を感じました」――「VIVANT」堺雅人インタビュー

――演じる乃木憂助とは、いったいどんな人物なのでしょうか?

「乃木は『丸菱商事』エネルギー事業部の課長というエリートサラリーマンなのですが、取引で契約金の誤送金トラブルがあり、そのお金を取り戻すためにバルカ共和国に向かいます。でも、そこで世界中を巻き込む大きな渦に巻き込まれてしまう、そんな男です。初めて台本を読んだ時は、とてもチャレンジングな役をいただいたなと思いました。しかも、同じ画面に自分が2人映るなんて(笑)。役者として、大きな宿題をいただいているなと使命を感じました」

――物語の原作も兼ねる福澤監督とのエピソードをお聞かせください。

「日曜劇場『南極大陸』からご一緒させていただいている福澤監督は、本気でぶつかれば、いくらでも受け止めてくれる方で、毎回刺激をいただいています。監督は頭で考えただけの芝居を嫌うので、体でぶつかり、心で動いて、本当の感情が出ないといけません。今回の台本を読んで、深い愛情と大きな課題を感じました。撮影では本当に“生き物として”ぶつかっているような感覚でした。自分の芝居のもう一つ大きなものを求められている感じがして。深く腹から出る声というか、腹から出る感情を求められているという感覚ですね。それは画面にもにじみ出ていると思います」

――モンゴルでの撮影はいかがでしたか?

「モンゴルには約2カ月間滞在しましたが、僕にとっては夢のような時間でした。20年ほど前に一人旅で赴いたこともあり、大好きな国です。今回は首都のウランバートルだけではなく、ゴビ砂漠にも行けましたし、観光ではなかなか行けないような場所にも行けました。2カ月間生活することで、旅行者の視点ではなく、そこに生活する者の視点でモンゴルという国を体感できたことが、モンゴルに強い憧れを持っていた自分としてはとても充実した毎日でした。しかも、野崎守役の阿部寛さん、柚木薫役の二階堂ふみさんをはじめ、本当に素晴らしいキャストの皆さんと毎日お芝居ができる、それが俳優として何より幸せでした。ただ、モンゴルには日本からの直行便の本数が少ないので、モンゴルへ向かうにも一苦労。それに、ホテルからロケ地への移動も、舗装されていない道を車で数時間かけて進むという厳しいものでした。もうアトラクションのように揺れ続けます。でも、慣れるとその中でも眠れるんですよ(笑)」

「役者として、大きな宿題をいただいているなと使命を感じました」――「VIVANT」堺雅人インタビュー
「役者として、大きな宿題をいただいているなと使命を感じました」――「VIVANT」堺雅人インタビュー

――モンゴル生活のエピソードを教えてください。

「ラクダにも乗れたのも、今回のロケでうれしかったことの一つです。かわいかったですね。ラクダも人間みたいに一頭一頭、本当に顔が違うんです。丸顔のラクダもいて、とても個性的。怒るとツバを吐いてくるんです(笑)。1頭をかわいがると、別のラクダがつまらなそうな顔をして。ラクダも嫉妬するんですね(笑)。モンゴルの遊牧民の生活は、動物の中に人間がいるような感覚です。僕らも生き物であって、その輪の中で一緒にお肉をいただいたり、乳をいただいたりして生きているということを深く実感しました。ラクダ、馬、ヤギ、羊も大事な共演者です。また、モンゴルは日照時間が長く、毎日、日の入と日の出を見るという貴重な体験もしました。見渡す限りの地平線に、太陽が昇ってから沈むところまで見られるんです。『なんて生物としてちゃんとした毎日なんだろう』と思いました」

――では最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

「第1話をご覧いただき、本当にありがとうございます。“世界に通用する作品をつくりたい”というのが、福澤監督の思いです。『世界中の皆さんに、日本の文化、日本の俳優、日本のドラマはこんなに面白いんだと思ってもらえるドラマにしたい』という言葉を最初にいただきました。そして、それに向けて、キャスト・スタッフ全員がワンシーン、ワンカットにすべての力をギュッと詰め込んで作ってきた作品です。毎週日曜日、ハラハラドキドキの時間を過ごしていただけたらと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします」

「役者として、大きな宿題をいただいているなと使命を感じました」――「VIVANT」堺雅人インタビュー

【あらすじ】

 公安の刑事・野崎(阿部寛)の助けで現地警察の追跡から逃れ、無事日本大使館へとたどり着いた乃木と薫(二階堂ふみ)。しかし、いつまでも止まっているわけにはいかない乃木は、130億円を取り返すべく動き出す。果たして、130億円の奪還なるか!? また、野崎はザイール(エルヘムバヤル・ガンボルド)の残した「ヴィヴァン」という言葉に引っかかっていた。そして、明かされる「ヴィヴァン」の謎に驚愕(きょうがく)する一同。「ヴィヴァン」をめぐる物語がついに動き出す。

【番組情報】

「VIVANT
TBS系
日曜 午後9:00〜9:54 ※7月23日は午後9:00〜10:19

TBS担当/A・M



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