大ヒットドラマ「半沢直樹」の続編がついにスタート! 堺雅人「この時代に頑張れることが幸せ」2020/07/19
TBS系では7月19日から連続ドラマ「半沢直樹」が放送スタート。2013年に放送された前作では、堺雅人さん演じる主人公・半沢直樹の「やられたらやり返す。倍返しだ!」のセリフが社会現象になり、一世を風靡しました。前作の最終回で、銀行内の不正を明らかにするも子会社への出向を命じられてしまった半沢。続編となる今作では、東京セントラル証券で営業企画部長となった半沢に巻き起こる事件が描かれます。
7年ぶりの待望の続編の配信会見には、主演の堺さんをはじめ、上戸彩さん、及川光博さん、片岡愛之助さん、今田美桜さん、井川遥さん、尾上松也さん、市川猿之助さん、北大路欣也さん、香川照之さんら、そうそうたるメンバーが登壇。今回は重厚感と笑いあふれる会見の様子を、作品の見どころと一緒にご紹介します。
「『半沢直樹』に関しては、全員集まると濃すぎる!」
「ようやく半沢直樹が帰ってきました。1シーン1シーン、カロリーの詰まった壮大な物語になっていると思います。大きな船出です」という堺さんのあいさつから始まった会見。本来は同じシーンに登場することがない出演者の皆さんが一堂に会するということで、貴重な機会となりました。香川さんは「この役とこの役を会わせたいから、わざとそういうシーンを書くということも作品によってはあると思いますが、今日こうして集まってみて、今作に関しては集まると濃くなりすぎてとっちらかるということが分かりました(笑)」と笑いを誘いました。
堺さんも「濃かったですね〜」とコメントした後、「今日も歌舞伎チームの皆さんが先に楽屋にいらっしゃって、ものすごくにぎやかだったので、どこの地方巡業かと思いました(笑)。本当に皆さんおしゃべりが止まらないんですよ」と舞台裏を暴露。すると及川さんも「第1話の試写をみんなで見ている時もお話が止まらなくて、副音声を聞いているみたいでしたね!」と、和気あいあいとした試写の様子を教えてくれました。
そして、濃いキャラといえば、前作のオネエ言葉のお芝居で話題になった黒崎俊一を演じる愛之助さん。「現場でいろいろアイデアが追加されて何パターンも撮るのですが、そのたびに福澤克雄監督が喜んでくださいます。監督を喜ばせるためにやってるのかな(笑)。実際にはどのパターンが使われるのか楽しみです」と撮影の様子を明かすと、「あんなにいろいろなパターン撮ってるのは愛之助さんだけですよ! きっと楽しいんですね」と堺さんがコメント。さらに「福澤監督がこんな感じでやってほしいと言いながら演じている黒崎のおネエキャラが面白いんです。どこかで総集編みたいにしてくれないかな」と裏話を語ってくれました。
新キャストたちの活躍も見逃せない!
今年1月に放送されたスピンオフドラマ「『半沢直樹2 エピソードゼロ』~狙われた半沢直樹のパスワード~」」から松也さんと今田さんが出演。「スパイラル」の社長・瀬名洋介役を演じる松也さんは「堺さんはセリフが多いのに、本当にかまないんです。そういう部分でプレッシャーを感じていました。監督をはじめスタッフの皆さんからの、作品を素晴らしいものにしようという思いから出る緊張感があって、そこに前作から続くチーム力が加わることでいいムードと緊張感が混在している感じがします」と現場の印象を。さらに「あらためて第1話を見させていただくと、それぞれ皆さんの色が出まくっていて、自分は大丈夫かなと不安になりました(笑)」と謙虚な言葉を口にすると、堺さんは「松也さんがお芝居されている時の顔はすごくいいんですよ! 大喜びしてます!」と温かい言葉をかけていました。
同じくスピンオフドラマから出演し、東京セントラル証券の新入社員・浜村瞳を演じる今田さんは「最初は緊張感で押しつぶされそうになっていたのですが、カメラが回っていないところでの皆さんの温かさがすごくて安心感がありました。緊張感と温かさの差がすごくて、なんて言っていいのか分からないのですが、わ~ってなります(笑)」と言葉にならない現場での心境を、かわいらしい擬音で表現し、会場を和ませていました。
半沢らがなじみにしている小料理屋の女将・智美役の井川さんは「私自身これからどうやって皆さんと関わっていくのか楽しみです。今田さんがおっしゃっていたように現場は本当にすごい熱量と緊張感があるのですが、皆さんが温かく迎えてくれるので、これからのいろいろな戦いを強い気持ちで精いっぱい演じられたらいいなと思っています」と意気込みを語ってくれました。
市川猿之助が半沢に恨みを抱く伊佐山泰二を熱演
東京中央銀行の伊佐山泰二を演じる猿之助さんも、今作から登場。猿之助さんは「現場で香川さんが保護者のように付き添ってくださって、手取り足取り教えてもらいました(笑)。チームで固まってるところに、後から入るってすごく不安なんですけど、おかげで安心感がありましたね。半沢さんは主役なのでキラキラ輝いているのはもちろんなのですが、脇を演じる私たちの鏡が曇っていてはいけないと思って、一生懸命演じさせていただきました」とコメント。そこへ「猿之助さんは何度打ち込んでも刀を吸い込むようなお芝居をされるんです。ファーストカットからすごかったですからね」と堺さんが撮影を振り返ると、「あれも香川さんに付きっきりで指導していただいて…(笑)」と猿之助さん。香川さんは「前回僕は土下座をくらっているわけですから、うちのいとこにまで土下座させるわけにはいかないんですよ! 一族を懸けた戦いなんです!」と会場を湧かせました。
その後、堺さんは、台本の読み合わせに参加できなかった猿之助さんの代役を香川さんが務めたエピソードも披露。「伊佐山と大和田2人のシーンが出てきた時は、もう何がなんだか分からなくなりました(笑)」と思い出し笑いすると、香川さんが「終わった後に福澤監督から『あそこはこうやって演じてほしい』と言われました。伊佐山のセリフ部分で(笑)」とまさかのダメ出しがあったことを明かし、笑いを誘いました。
上戸彩演じる半沢花の良妻ぶりも健在!
前作では上戸さん演じる半沢花の良妻ぶりも大きな話題となりました。上戸さんは「前作では私自身も27歳とかで、もっとギャルっぽい花ちゃんを演じていました。実は、福澤監督から『銀行員の妻に見えない方がいいから、そのままのあなたで演じてください』と言われて、この役に挑戦してみようと思えたんです」と当時を振り返ると、「今作でも初日から『ラブラブか!』と言われるくらい、直樹とのいいシーンが撮れました。堺さんがアドリブでたくさんお芝居してくださるので、そこでどれだけイチャイチャできるかが勝負ですね」と意気込みを語ってくれました。それに対し堺さんは「僕は家でしかアドリブのお芝居ができないから。会議のシーンではできないから、その分ね!」と言葉を添え、「ほかの人とはものすごく近距離でしゃべるお芝居があるから、なぜか妻である花との距離が一番遠いんだよな〜(笑)」とこぼしていました。
また、堺さんは「美術部さんが用意してくれる“花ちゃんの作る料理”が本当おいしいんです。高タンパク低カロリーで薄味で、ちょっと時代の流れも感じることができました」とスタッフを絶賛。上戸さんも「いろいろ計算して作られているんだなと、私自身勉強になります。大事な日の朝食がいつもと違ったりもするので、そこも注目してほしいです」と見どころを語ってくれました。
会見の最後に堺さんは、「この時代に頑張れることはすごく幸せだと思っています。頑張りたくても頑張れない人や、芝居をやりたくてもやれない方がたくさんいらっしゃると思います。幸せをかみしめながら、残りの撮影も頑張っていきます」と力強くコメント。以前のように経済活動ができないこの時代だからこそ響くこと。そして、半沢の情の厚さや顧客への姿勢から気付かされることがたくさんありそうです。前作の特別編はParaviで配信中。予習して半沢の新たな戦いを見守りましょう!
【番組情報】
「半沢直樹」
7月19日スタート
TBS系
日曜 午後9:00~午後9:54(初回は、午後9:00~午後10:19)
TBS担当 A・M
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