目黒蓮、「僕もこの先、絶対達成すると決めている目標がたくさんあります」――「トリリオンゲーム」インタビュー2023/07/14

　TBS系では、7月14日から金曜ドラマ「トリリオンゲーム」がスタート。原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一の同名漫画を、連続ドラマ単独初主演となる目黒蓮さんを迎えて映像化。目黒さん演じる、ハッタリと野心と類まれなるコミュニケーション能力が武器のハル（天王寺陽）が、佐野勇斗さん扮（ふん）する真面目で不器用だが、ずば抜けた技術を持つパソコンオタクのガク（平学）とタッグを組んでゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドル（トリリオンダラー）を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がるノンストップ・エンターテインメントです。

　ここでは、初回放送を目前に主演・目黒蓮さんにインタビュー。本作の見どころはもちろん、役作りで意識していることや単独初主演を務めるにあたっての心境を語っていただきました。

――まずは、本作出演にあたっての思いをあらためてお聞かせください。

「素直にうれしかったのと同時に、今まで自分がやらせてもらってきた役とは全然違う役だったので不安も少し感じましたが、トータルとしてはワクワクが勝っていました」

――役作りで意識しているところはありますか？

「とにかく原作を読み込んで、そこから生身の人間が演じるとなった時にどうリアルさを足すかというバランスを探るようにしています」

――原作からこだわって取り入れているところはありますか？

「あります！　作品へのリスペクトを大切にしていて、初期段階でハルのビジュアルを作っていく時には、メークさんやスタッフさんたちと原作を見ながら『ハルのこういうところはちゃんと入れたいよね』などと話し合いをしていました。一方で、原作の絵に寄せすぎてしまうとリアルではなくなってしまう部分もあるので、襟足の長さ一つとっても細かく試行錯誤しています」

――目黒さんが思うハルの魅力を教えてください。

「見ていてワクワクするキャラクターで、とてもひき込まれます。台本を読んでいてもハルの次の言動が分からなくて、『この後なんて言うんだろう』と思わせてくれるんです。今田美桜さん演じる桐姫（黒龍キリカ）や取引先の相手との駆け引きシーンも見どころですし、たくさん魅力が詰まった人だなと思いながら演じています」

――ハルはご自身と正反対のキャラクターとのことですが、どんなところでそう感じますか？

「ほぼ全部かな。ハルは常に自信に満ちあふれているのですが、僕はもともと自信があるタイプではなくて、最近やっと少しずつ自分に自信を持てるようになってきたというところなんです。だからこそ、そういうハルの一面はすごくうらやましいです。ハルを演じることで、普段の自分とは違う人になれるのがお芝居の楽しいところだとあらためて実感しています」

――監督とはどのようなお話をされていますか？

「役のテンション感やガクとの関係性の柱がとても大きい作品なので、その柱を作っていくにあたってたくさん話し合いを重ねています」

――2人の関係性は特別ですよね。

「ハルのガクに対する信頼度がものすごく強いんです。『お前なら絶対勝てる！』と本気で思っていますし、ハルにないものをガクが、ガクにないものをハルが持っているので、2人が合わさった時は最強のペアになります」

単独初主演について…

――本作で初めて単独主演を務められますが、今後、主演としてこうありたいと思っていることがあれば教えてください。

「あまり“主演だからこうしなきゃ！”と思っていることはないかもしれません。まだまだ学ばないといけないことがたくさんあるので、あくまで学びにいく気持ちを持っています。とにかく一生懸命やって、それを誰かが見てくれたらいいなと。主演だからといって細かいことを気にしすぎずに、目の前のことに一生懸命に取り組みたいと思っています」

――これまでもたくさんの主演俳優の方々と共演されてきたかと思いますが、皆さんの主演としての立ち振る舞いですてきだなと感じたところはどこでしたか？

「『教場II』（フジテレビ系）で共演させていただいた木村拓哉さんは、現場でずっと風間（公親）教官として振る舞われていたので、別番組でSnow Manとしてあいさつをさせていただいた時に普段の木村さんとお会いしてびっくりしました。撮影中は、あえてずっと風間教官として現場にいてくださったのだとあらためて分かった瞬間でした。映画『月の満ち欠け』で共演させていただいた大泉洋さんも、自分が納得するまで監督と細かく話し合われていて、そういった大切さも学ぶことができました」

――本作をはじめ、さまざまな番組や雑誌に引っ張りだこですが、現状に対してどのようにお考えですか？

「とてもありがたいなと感じています。一方であまり長く続くものではないとも思っているので、いろいろと挑戦させていただける今を精いっぱい頑張りたいなと思っています」

――作中のハルは常に上を目指す気持ちを持っていますが、そのあたりは共感されていますか？

「それはハルと全く同じです。僕もこの先、絶対達成すると決めている目標がたくさんありますし、ハルもあの切れる頭の中にさまざまな野望が渦巻いていると思います。今は浮き足立たずに、地に足をつけながら確実に目標を達成していきたいと思っています」

――では最後に、第1話に向けて視聴者の皆さんへメッセージをお願いいたします。

「今の時代、皆さんそれぞれがなかなか言いたくても言えないような気持ちを抱えていると思います。本作はそういったモヤモヤがスッキリする気持ちよさがありますし、ハルとガクのペアがどこまでいくのかや、大事な場面で繰り広げられる心理戦も見どころです。見た後には『自分もこういう目標を持ってみようかな』とか、『目標を口に出してみようかな』と思ってもらえるようなストーリーになっていますので、とにかく第1話は絶対見てもらえたらうれしいです！　ぜひ楽しみにしていてください！」