「らんまん」寿恵子と万太郎がいよいよ結婚! 浜辺美波が語る寿恵子の恋心とは!?2023/06/29
NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「らんまん」。本作は植物学者・牧野富太郎をモデルに、神木隆之介さん演じる槙野万太郎が、幕末から明治、大正、昭和と四つの激動の時代を植物学者としていちずに突き進んでいく、波瀾(はらん)万丈の人生を描いた物語です。
万太郎(神木)の元に植物学者・マキシモヴィッチから研究成果を高く評価する内容が届き、槙野タキ(松坂慶子)は早く東京に戻った方がいいと、寿恵子(浜辺美波)との祝言を急がせる。しかし、タキの病状は悪化していた。祝言の準備が進む中、万太郎、竹雄(志尊淳)、寿恵子の3人は横倉山へと出かけ、寿恵子は竹雄から万太郎の植物採集の手助けを教わる。それからしばらくした後、無事に祝言が行われ、見届けたタキは、満開の桜に見守られながらあの世へ旅立つ。
今回は、ヒロイン・寿恵子を演じる浜辺美波さんに撮影中のエピソードや感想をお聞きしました。
――放送も3カ月を迎えましたが、周りの人たちからの反響はいかがでしょうか?
「祖父母には寿恵子が何週から登場するのかを伝えていなかったので、『いつ出るんだ?』とずっと心待ちにしてくれていました。母は『すごく奇麗に撮ってもらえてありがたいね』と言っていました。反響が多かったのは、よく行くもんじゃ焼き屋さんの店主のおばあちゃんや友達のお母さんで、会った時に見ているよと言っていただいています。寿恵子の役名まで覚えてくださっていて、朝ドラならではだと感じています」
――作品が進む中で感じた、寿恵子の成長を教えてください。
「17歳の時は、演出の渡邊良雄さんからも『もっと若くキャピキャピした高校生のような感じで、時代劇ということを意識しないで』と言われていたので、少女らしさを重視していました。自分でもふわふわしている感じがあるなと思います。結婚後は、万太郎さんは植物採集で家にいないことも多く、家庭を支えなくてはいけない。お金のやりくりも必要な中で少女のままではいられない、そんな強さが出てきたのではないかと思います」
――寿恵子が万太郎のことを好きになった部分はどんなところだと思いましたか?
「寿恵子は、万太郎さんと比べてずっと狭い世界で過ごしてきたと感じていて、学校に行っていないのでお友達もいなく、お母さん(まつ/牧瀬里穂)とお菓子職人の(阿部)文太さん(池内万作)とおばさん(笠崎みえ/宮澤エマ)と白梅堂の少ないお客さんという世界の中で生きてきました。そんな中で伸び伸びと羽を伸ばして東京へ進出し、いろんな場所へ植物採集に出かけたりする万太郎さんは、自分の見たことのない世界を見せてくれる存在で、日本から海外を見たようなギャップがあったんじゃないかなと。この人が見る世界の広さや人柄にひかれたのではないかと思っています。寿恵子は抽象的な夢は持っていた、これをかなえたいという確固たる夢があったわけではないので、万太郎さんの『植物図鑑を作る』という夢を聞かされてとても驚いたし、それをかなえる姿を見続けたいと思ったのではないかと思っています」
――万太郎と寿恵子の印象的なシーンを教えてください。
「一番印象的だったシーンは、高藤家で行われた演奏会を2人で抜け出すシーンです。連れてきてもらった高藤雅修さん(伊礼彼方)や田邊彰久教授(要潤)の顔を立てて、こっそり抜け出して話すシーンでしたが、ステンドグラスから漏れる光がとても奇麗で、万太郎さんからの『愛する者なくして、誰が、たったひとり、生きられようか』という歌詞の翻訳を教えてもらうセリフが印象的でした。普段ニコニコしている万太郎さんに真っすぐな表情であのセリフを言われて、がっちり心をつかまれたと感じています」
――万太郎と寿恵子の関係性に憧れなどありますか?
「万太郎さんと寿恵子さんには真っすぐ思いを言葉にする共通点があります。お互いがほかの人へ見せない表情をしたり、お互いを尊重し合えたりするような気持ちのやりとりには憧れます」
――寿恵子を演じて、明治時代の女性と現代の女性の差などを感じたりしましたか?
「この時代の男女の距離感は現代と違う部分があると感じています。万太郎さんが寿恵子の手からかるやきを食べているシーンが、寿恵子にとっては初めて一番異性と近づいた体験だったと思います。現代とは違って、ちょっと触れ合って笑ったり、たたいて突っ込みをするみたいな距離感がこの時代にはなく、ちょっとしたことにドキッとしたり、何げない距離感に心が動かされることがあったんだろうなと。でも逆に、高藤さんの距離の詰め方は外国人のような距離の近さがあって、ボディータッチは慣れるまで居心地が悪かったんだろうと思います」
――演じる上で大変だったり苦労したシーンはありますか?
「最後の舞踏練習会の発足式のシーンが印象的に残っていて、劇中では高藤さんとの決別のダンスのように描かれていましたが、私自身は伊礼さん演じる高藤さんとの最後の収録日でした。今まで協力し合ってダンスの練習を何度も重ねていたのですが、練習中は最後まで演技の答えが見つからず、本番を迎えました。本番で踊っている時に、伊礼さんとどっちへ進もうかと意思疎通しているうちに私たちの中で答えが見つかり、2人で『そうだったんだね』となりました。終わった後はやり切った達成感で抱き合って、『よかったね』と思わず喜び合っていました。本当にすがすがしい最後の日だったので、撮れた映像を見た時も練習の成果が出たなと思えて印象的でした」
――社交ダンスにプレッシャーなどありましたか?
「私はダンスが本当に苦手でした。特に練習を始めたばかりでダンスをうまく踊れない中、全面鏡張りの部屋に移動して練習していた時、周りのスタッフさんが見ている環境にプレッシャーを感じて、表情筋が全く動かないし『どうしようかな』とずっとうつむいていた気がします。本当に伊礼さんの明るさや前向きな姿勢にとても助けられました」
――最後に視聴者の皆さんへ一言お願いします。
「万太郎さんと寿恵子の2人の人生はここから始まります。万太郎さんは波瀾万丈な人生を歩む人なので、すべてはうまくいかず、高知への夫婦揃っての里帰りで一波あって、東京に戻ってもいくつも波もあります。それを2人で乗り越えていく姿が今後の見どころです。寿恵子も万太郎さんが起こすいろんな波を乗り越えることによって、女性としても人間としても変化し続けていくんじゃないかと感じています。視聴者の皆さんにも元気を感じてもらえるような明るい作品作りができるようにしていきたいです」
第64回 あらすじ
竹雄は、綾(佐久間由衣)と夫婦になりたいと思っていること、そしてもう東京には戻らないつもりであることを万太郎に話す。万太郎は竹雄を祝福し、これまでそばで支え続けてくれたことに心から感謝する。そして迎えた万太郎と寿恵子の祝言の日。タキや峰屋の面々、大畑夫妻(奥田瑛二・鶴田真由)、まつたちが見守る中、いよいよ花嫁姿の寿恵子が登場する!
【番組情報】
連続テレビ小説「らんまん」
NHK総合
月曜~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は一週間の振り返り
NHK BSプレミアム・NHK BS4K
月曜~金曜 午前7:30~7:45ほか
NHK担当/S・A
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