綾野剛が「今までで一番かわいい二階堂ふみを提示します」と宣言。とにかくいとおしい怪物のラブストーリー「フランケンシュタインの恋」がスタート2017/04/20
「フランケンシュタイン」── この言葉に対して多くの人が抱くイメージは以下のようなものではないでしょうか。「怪物」「化け物」「醜い」「科学者」「人殺し」「復讐」「死者をよみがえらせる」…。各国で映画化・舞台化され、サスペンスホラーの原点として世界中に知られるその物語が、このたび現代の日本を舞台に、新しい息が吹き込まれテレビドラマ化します。その名も「フランケンシュタインの恋」(日本テレビ系)。
「フランケンシュタイン」=「怪物」という認識が浸透している部分もありますが、正しくは「フランケンシュタイン」=「怪物を生み出した科学者」。本作では、約100年もの間、森の中で孤独に暮らしていた“怪物”が初めて恋という感情に触れる中でもたらされる、喜びや悲しさ、切なさといった情景が丁寧に描かれます。
怪物を演じるのは、昨年「怒り」「リップヴァンウィンクルの花嫁」「64―ロクヨン―」といった映画でとりわけ鮮烈な印象を残した綾野剛さん。不老不死の怪物という役を演じるに当たり、その感想をうかがうと「最初にお話をいただいた時は、河野(英裕)プロデューサーの『人間やめませんか?』という一言から始まったんです」と。何とも印象的なオファーの言葉ですが、さらには「僕としても『いいですね』と、すんなり受け入れることができました」と返したといいますから、このエピソードだけでも、綾野さんの俳優としての経験の深さ、役者としての幅の広さを物語っているように感じます。
綾野さんは「何よりも重要なのは“どう人間をやめるか”だと思ったんです」と言葉を続けます。人間に触れられないという秘密を持つ怪物ですが、それ以外の機能としては人間となんら変わらない。怪物は人間との関わりの中で、喜びであったり苦悩であったり、喜怒哀楽の感情を覚えていきます。
オリジナルストーリーの本作では、造形も、その心もオリジナルの怪物を作り上げて表現。綾野さんは「人間は怪物を見ながら、『自分たちの方がよっぽど怪物なのではないか』ということを知ると思います。どれほど自分たちがピュアでないか。怪物を通して人間というものをあらためて知っていく、そういった作品になっていけばいいなと思います」と核心を突きます。普段の生活の中で見失いがちな思いやりの心。つい自分を守るためについてしまう嘘。また、自分では気付いているのに気付かないふりをして、なかったことにしている感情も。気持ちをストレートに伝えようとする怪物の姿に、現代を生きる誰しもが心を動かされるのではないでしょうか。
そんな怪物の初恋の相手は、二階堂ふみさん扮する津軽継実。大学で菌の研究をする“リケジョ”です。少し前までは「ヒミズ」(2012年)、「悪の教典」(12年)、「私の男」(14年)といった映画作品での“陰”のイメージが先行していた彼女ですが、現在の活躍の多彩さはご存じの通り。そんな二階堂さんと共演し、ラブストーリーを作り上げていくことに対して、綾野さんは「ラブストーリーは、女性のためにあるものだと思うんです。極論、男がいなくても女性だけの主観でその世界観が描けるというくらい、女性の愛は希有な感覚だと思います。だからヒロインが誰よりも輝いて、誰よりも魅力的じゃないといけないと思うんです。この作品で、僕は今までで一番かわいい二階堂ふみを提示します」と力強く語りました。
「フランケンシュタインの恋」は4月23日、つまり「ふみ(23)の日」にスタート。津軽さんを通して見る綾野さんは今までで一番いとおしいキャラクターになるでしょうし、また、怪物を通して見る二階堂さんは今までで一番かわいいキャラクターになるでしょう。そんな揺るぎない確信をもたらす綾野さんの言葉の一つ一つをかみしめながら、「フランケンシュタインの恋」をどうぞご覧ください。
【番組情報】
「フランケンシュタインの恋」
4月23日スタート
日本テレビ系
日曜 午後10:30~11:25(初回のみ、午後10:00~11:25)
日本テレビ担当 M・M
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