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Mrs. GREEN APPLE、高校生との交流で「青春を経験させていただいている感覚」――冠番組「ミセススクールクエスト」インタビュー2023/05/31

Mrs. GREEN APPLE、高校生との交流で「青春を経験させていただいている感覚」――冠番組「ミセススクールクエスト」インタビュー

 テレビ朝日の平日深夜の新感覚エンタメゾーン「バラバラ大作戦」で4月からスタートした、Mrs. GREEN APPLEの地上波初冠番組「ミセススクールクエスト」。学校を訪問して高校生たちと交流し、リアルな学校生活を体験していくこの番組で、バラエティー初挑戦中の3人だが、そうとは思えない驚異の“バラエティー力”の高さで、高校生と共に面白すぎる名場面を生み出している。たくさん笑って、時に青春の輝きにグッときて涙することも…。そんな毎週見逃せない「ミセススクールクエスト」について、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴、若井滉斗、藤澤涼架に、感じている反響や高校生と交流してみての心境、さらに「高校生をもう一度やり直せるならやりたいこと」も聞いてみた。

――初の地上波冠番組としてバラエティー初挑戦のオファーが来た時は、どう思いましたか?

大森 「驚きましたが、バンドを結成した時から『音楽活動だけをやるカラーのバンドじゃないから、マルチな活動ができるといいよね』という話をしていたので、『やっとやれる』という感覚が強かった気がします」

藤澤 「僕もすごく驚きましたが、元貴が言ったように、みんなで『やりたいね』っていう話をしていたからこそ、本当にうれしかったです」

若井 「地上波というのもめちゃくちゃ光栄ですし、『頑張らなきゃ』って純粋に思いました」

――リスナーからの反響はいかがですか?

大森 「ナチュラルにバラエティーを楽しんでくれている感じがして、僕らを信頼してくれているんだなと思いました。ただ、回を追うごとに視聴者の方が僕らのことをタレントだと思い始めていて、本職が分からなくなってきています(笑)。それだけ番組を楽しんでくれているんだと思うので、ありがたいですね」

若井 「『こんな一面もあるんだ』っていう声もたくさんあるので、音楽とはまた違う一面も見せられているのは『ミセススクールクエスト』ならではだと思います」

――実際、高校生と交流されてどう感じましたか?

大森 「特に印象深かったのは、高校生からのリクエストで青空の下、『Soranji』を歌ったことです。不思議な感覚でしたし、高校生にもこの曲は伝わっているんだなと幸せな気持ちになりました。あと、“学園祭で『点描の唄』を歌いました”と言ってもらったこともあって、そんな青春の1ページにミセスが干渉できているんだって思ったし、それを教室で言われるというシチュエーションに感動しましたね」

若井 「みんなすごく礼儀正しくていい子たちなんです。あと、カメラ慣れしているのが時代を感じて、面白かったです」

藤澤 「僕は学生時代に吹奏楽をやっていたこともあって、ミセスの曲を吹奏楽部の子たちが演奏してくれた時は感動して泣いちゃいました。ほかの部活の生徒もすごく真剣で、何かに本気になる時の姿勢って年齢は関係ないと思いましたし、毎回エネルギーをもらっています」

大森 「僕は高校生の頃、もうバンドを始めていたので、番組を通して遅れてきた青春を経験させていただいている感覚があります」

Mrs. GREEN APPLE、高校生との交流で「青春を経験させていただいている感覚」――冠番組「ミセススクールクエスト」インタビュー
Mrs. GREEN APPLE、高校生との交流で「青春を経験させていただいている感覚」――冠番組「ミセススクールクエスト」インタビュー

――もし高校生をやり直せるとしたら何がしたいですか?

大森 「ちゃんと勉強します」

若井 「え! 元貴からそんな言葉が出るなんてびっくりしちゃった」

大森 「いや、やらなきゃいけない環境での勉強には苦手意識があったんだけど、大人になってみて『世界史をちゃんと勉強すればよかった』とか『英語をやっとけばよかった』って思う局面があって。あと、気兼ねなくクラスメートとしゃべったりすることって、すごく貴重だったんだなと、あらためて感じる機会にもなっていますね」

若井 「山梨の学校に行った時には“ほうれん草ゲーム”っていうのがはやっていたので、僕も自分発信で何かはやらせたいです。そうしたらクラスのヒーローになれるのかなって」

大森 「お前、中学の時から何も変わってないな!(笑)。昔からトレンド作りたがりな子だったよ?」

若井 「うそ?(笑)」

大森 「もし今、僕と若井が同じクラスになるんだったら、若井がどこまではやりを作れるのか、何もせずに泳がせます」

若井・藤澤 「怖っ!(笑)」

大森 「腕を組んで、見てるだけ」

若井 「プロデューサーみたいな感じでね(笑)」

藤澤 「僕はクラスのみんなと何かチャレンジ動画を撮りたいですね。今思うと学生時代に友達との間で面白いことがいっぱいあったのに、当時はスマートフォンを持ってなかったから、記録として残っていなくて。だから今の学生はうらやましいです」

Mrs. GREEN APPLE、高校生との交流で「青春を経験させていただいている感覚」――冠番組「ミセススクールクエスト」インタビュー
Mrs. GREEN APPLE、高校生との交流で「青春を経験させていただいている感覚」――冠番組「ミセススクールクエスト」インタビュー

――番組での経験は、音楽活動にフィードバックされていますか?

大森 「高校生のみんなにちゃんと自分たちの音楽が届いているっていうことは、正しいものを届けられているんだなって思えます。それをこれからも続けられたらいいな、続けていきたいなって」

藤澤 「実際に曲を聴いてくれている方々と言葉を交わす機会はなかなかないので、その言葉を受け取ることで『学生のみんなにもっと元気を届けたいな』って、シャキッとした気持ちになります」

若井 「『今の学生はこういうことを考えているんだ』っていうことを知れて勉強になるし、パワーをもらえる部分がたくさんありますね」

――番組でチャレンジしたいことはありますか?

大森 「学園祭みたいな行事を一緒にやれたらいいなって思っているのと、3人それぞれのロケも見てみたいです」

若井 「1人のロケって緊張する! 僕は、みんなが放課後に行っているお薦めの店に行ってみたいです」

大森 「あと、朝から登校して、授業をみっちり受けてみたり、休み時間とかも含めて普通に一緒に学生生活を送ってみたい」

若井 「部活動とかも参加して」

大森 「そうそう。おしゃべりしてて先生に怒られて、みたいな」

若井 「うちら絶対教室の隅っこにいそう(笑)。お互いに話すの禁止とか、ルールを作らないとほかの生徒と交流できなさそうじゃない?」

藤澤 「確かに(笑)」

大森 「何それ! 寂しいじゃん」

若井 「じゃないとあんまり意味なくない?」

大森 「若井とずっとしゃべれるものだと思ってたのに!」

若井 「駄目だよ、俺はムーブメントを起こすから(笑)」

大森 「じゃあ、俺らはその様子を腕組んで見てるよ(笑)」

Mrs. GREEN APPLE、高校生との交流で「青春を経験させていただいている感覚」――冠番組「ミセススクールクエスト」インタビュー

【プロフィール】

Mrs. GREEN APPLE
2013年結成。15年メジャーデビュー。新曲「ケセラセラ」が配信中。フルアルバム「ANTENNA」を7月5日にリリース。8月12・13日には、埼玉・ベルーナドームでバンド史上初のドームライブを開催する。

【番組情報】

「ミセススクールクエスト」 
テレビ朝日 
水曜 深夜2:30~2:47

人気バンド・Mrs. GREEN APPLE初の地上波冠番組。バラエティー初挑戦の3人が学校を訪問し、ロールプレーイングゲームのように次々と現れる“ムチャぶりクエスト”に挑戦しながら、現役高校生たちと交流する。

取材・文/小松香里



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