川村壱馬、不思議な“縁”を感じる出会いに「すごいことだったんじゃないのかなと思います」――「日曜の夜ぐらいは. . .」インタビュー2023/05/27
ABCテレビが4月から新設し、日曜午後10時の全国ネット連続ドラマ枠の第1弾として放送中のドラマ「日曜の夜ぐらいは. . .」。脚本家・岡田惠和さんのオリジナル作品となる本作は、お互いの存在も知らない3人の女性があるラジオ番組をきっかけに運命的な出会いを果たし、戸惑いながらも心を通わせ始め、漫然とした暮らしの中で行き詰まっていた3人の人生が静かに動きだす姿を描いています。
バスツアーでの運命の出会い、宝くじで3000万円に当選するという奇跡、そして「3人でカフェを開く」という共通の夢を持った岸田サチ(清野菜名)、野田翔子(岸井ゆきの)、樋口若葉(生見愛瑠)。3人を巡り合わせた市川みね(岡山天音)、そしてカフェプロデューサーの住田賢太とともにカフェを建てるため、それぞれが動き始めました。
「カフェを開く」という夢には欠かせない賢太の存在。先週放送された第4話では、サチだけではなく翔子や若葉ともついに対面し、3人の夢に今後どう関わっていくのか、気になるばかり。そんな賢太を演じるのは川村壱馬さん。話を伺うと、演じる役について「バッチリです!」と笑顔を見せながら、撮影現場の裏話や人生を変えた大きな出会いについて語ってくれました。
――制作発表記者会見では「現場の雰囲気がすごく温かい」とおっしゃっていましたが、ここまでの撮影を振り返って、あらためてどう感じていますか?
「事務所制作のドラマも良い現場で、すごく恵まれているなと感じていたんですけど、みんなが『外の現場はもっと大変なこともあるよ』と口をそろえておっしゃっていたので、その時の“怖いイメージ”がつきすぎてしまって(笑)。『どんな現場なんや。一体どんな雰囲気やねん』と思っていたんです。でも、一緒に撮影させてもらっている中で本当にいい雰囲気だし、スタッフさんもみんな優しくて、監督さんともフランクに話せる温かい感じがありますね。僕はまだそんなに撮影回数を重ねていないし、人見知りというところもあって何を話したらいいか分からなくなることがあるけど、徐々に他のキャストの皆さんともお話できる機会が増えています。皆さん優しくて、本当に良い現場です」
――雰囲気がいいと感じた、一番のエピソードを教えてください。
「20代ぐらいの男性スタッフさんがいらっしゃるんですけど、その方が脚立に乗って作業している時に手を上に伸ばしたんですね。その時に見えたパンツがめちゃくちゃかわいかったです(笑)。水色ベースに、クマさんかワンちゃんのイラストが入っていて、それを見たみんなも『かわいい!』と笑っていて。最初に5秒ぐらいコソコソ話し始めて、それが伝染していって『めっちゃかわいいですね!』みたいな感じになって、ご本人も『え…あ!』と照れていて、すごくほっこりしましたし、『なんかいいな』と思いました」
――川村さんが演じられる賢太は、清野さん演じるサチとの出会いを経て、翔子や若葉とも出会っていきますが、一番共演シーンの多い清野さんの印象を教えてください。
「すごく優しい方だと思います。作品では賢太という役だからこそ、『お手伝いして、手助けしたい』と遠慮がちなサチと接しているから、普段の自分で清野さんと接する時とはまた違って、現場の入りのあいさつも帰りのあいさつもすごくフラットにされていて。僕はなかなか自分から話しかけにいけないですけど、皆さんがいる中で少しだけお話させていただいた時に『優しい方だな』という印象を受けました」
――情報解禁時は「(賢太が)謎が多いキャラクター」とコメントされていましたが、撮影を重ねてキャラクターはつかめてきましたか?
「賢太についてはもうバッチリです! すごく好青年で、初対面でもきっとすごく印象がいいと思います。『日ぐら』(『日曜の夜ぐらいは. . .』)は女性3人の友情物語だけど、全体で考えた時に、“陽”の部分を担っているキャラクターなのかなとすごく感じていて。もちろん、シーンによっては3人にも“陽”の雰囲気がありますけど、いろいろと抱えていて癖が強い分、賢太はこの作品の中では明るくてバリバリ仕事をしていてパキッとしている、意外と珍しいタイプなのかなと。そんなに抱えているものもないし、あるとしても仕事のこととかで、そこまで“陰”にはならなそうな感じですね。なんというか、人に癒やしのようなフワッと明るい気持ちにさせてくれるキャラクターだと思うんです。『サチさんたちを手助けする』という部分でも、すごく大事な役割を持っていると思います」
――演じる上で、監督から「こう演じてほしい」というリクエストは何かありましたか?
「最初の衣装合わせの時に『自然に、ナチュラルな感じで大丈夫だよ』と言っていただいたので、それはずっと意識しています。僕としてはオーバーなお芝居よりも、普通にしゃべっている感じの方がやりやすいので、そういうところは今もすごくありがたいです。でも、本当に普通にしゃべっている感じとなると、ほぼほぼ自分の人格でそのセリフをしゃべってしまうこともあって。『もうちょっと(テンションを)上げて!』と言われることもあるので、そこは難しいですね。絶妙なところかもしれないです」
――事務所制作ではない連続ドラマは初となりますが、この現場を通して感じた“芝居の面白さ”はありますか?
「今まで不良役とかはやったことがあるんですけど、そういうしゃべり方ではないじゃないですか。口調とかも自分の中では今までやったことがなかった役だから、すごく面白いです。もともとお芝居は面白いと思っているんですけど、今までは何作品かで“the・キャラクター”みたいな役をやることが多かったので、日常を大切にしたドラマでお芝居ができることが楽しいというのは確かにあります」
――本作は友情や出会いが大きな鍵になってくると思いますが、川村さんの人生に大きな影響を与えた“出会い”を教えてください。
「いろいろありますね。EXILEさんはもちろん、先輩方の存在があったから『僕もアーティストとしてこんなふうに発信したい』というところから夢を追いかけ始めて。それで人生が変わった部分もあるんですけど、オーディションの1カ月前に『EXPG STUDIO』というスクールに特待生として入るきっかけとなった人がいて。学校でパソコンの授業をやっている時に声をかけてくれた人がいたんです。それが、今のマネジャーさんなんですよ。ビビりますよね(笑)」
――びっくりしました…! すごい出会いですね。
「それを『この人が、あの時声をかけてくれたから』とよく紹介するんですけど、『いやぁ違う違う。やめて。もういいから』みたいに遠慮されるんです(笑)。でも、そういう出会いってすごいことだったんじゃないのかなと思います。マネジャーになったのはここ1、2年ぐらいの話なので、その縁もすごいなとも思いますね」
――その出会いを経て、芸能活動を開始されてもうすぐ10年になりますね。
「(ハッと驚いた表情で)マジか…」
――10年目に向けて、今作も大きな意味を持つのではないでしょうか?
「そう言われてみると確かにそうかもしれないです。最近、『この作品すごいな。ありがたいな』とつくづく感じていたんですよ。でも、そういうことを感じている中で、自分のことには全然気づいてなかったな。そうか、もうすぐ10年か…こうやっておっさんになっていくんですかね(笑)」
――(笑)。体感としては、あっという間でしたか?
「あっという間でしたし、あまり意識していないところもあるかもしれないですね。“◯周年”という節目も、後々考えたらということが多いかもしれないです。ライブでの考え方が根付いている部分もあるので、そこまで特別なものだと固執してないというか、例えばツアーファイナルだからといって『じゃあ今までは特別じゃなかったのか』というと『絶対にそうじゃない』と思いたいので。やっぱり、1公演目でも2公演目でも、来てくれた人みんなを大事にしたい感覚があるから、その瞬間、目の前のことに全力でやっていたらいつの間にかあまり意識しなくなりました」
――最後に、今後のドラマの見どころと視聴者の方へメッセージをお願いします!
「僕自身も女性3人の友情がこれからどうなっていくのか、まだ予想がつかないんですけど、3人がいろいろ抱えているからこそ、これからすごい感動が起きるのではないかなと感じていますし、その中でみんなの手助けをできる役をやれていることがすごく光栄だなと思っています。最近台本を読みながら思っていたのは、今までの事務所制作の作品だと、どちらかというとファンの方に向けたものだったけど、『日ぐら』はどの家族もゆったりと見られるような作品なんじゃないかって。そのドラマの現場に参加できてありがたいですし、皆さんにもゆったりと見てもらえたらいいのかなと思います。週明けがしんどいという方も多いかもしれないですけど、頑張るパワーになってもらえたらうれしいです」
取材後記&裏話
ドラマ撮影の前に行われた今回の取材。その日の撮影に、川村さんはどうやら不安があったようで…。それでも、インタビュー中の川村さんの言葉からは現場での充実度を感じることができ、取材後も「頑張ります!」と爽やかに取材部屋を後にしていきました。果たして、川村さんを悩ませた撮影はどんなシーンなのか、今後の「日ぐら」の注目ポイントになりそうです。
【プロフィール】
川村壱馬(かわむら かずま)
1997年1月7日生まれ。大阪府出身。THE RAMPAGEのボーカルとして活動中。主な出演作に「PRINCE OF LEGEND」シリーズ、「HiGH&LOW THE WORST」シリーズ、映画「貞子DX」など。
【番組情報】
「日曜の夜ぐらいは. . .」
テレビ朝日系
日曜 午後10:00〜10:54
※放送終了後、TVer、ABEMAで最新話を1週間見逃し配信
※TVerでは第1話〜第3話を無料配信中
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【締切】2023年6月23日(金)正午
【注意事項】
※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
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取材・文/平川秋胡(ABCテレビ担当) 撮影/尾崎篤志
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