「探偵・由利麟太郎」重要人物を演じる佐野岳。「ミスリードを誘うような場面がいくつもあるので、そこにも注目」2020/07/13
現在放送中の「探偵・由利麟太郎」(フジテレビ系=関西テレビ制作)。洞察力に非常に長けた元警視庁捜査一課長で、犯罪心理学者、探偵としても活躍する由利麟太郎(吉川晃司)と、ミステリー作家志望で由利のことを崇拝し、助手も務める青年・三津木俊助(志尊淳)が協力しながら、数々の不可解な事件を解決していくドラマです。
7月14日放送の第5話で、遂に最終回。オペラ界のスターでソプラノ歌手の原さくら(高岡早紀)が何者かによって殺害され、楽団員のコントラバスのケースの中でバラの花びらに包まれて発見されるという事件が発生。さらには動揺する楽団員たちの中で、亡くなったはずのさくらの亡霊を見たという人間が複数出現。そんな中で今度はさくらのマネジャーの助手・雨宮順平(水沢林太郎)が殺害される事件が発生し…といった内容になっています。
今回は最終回でキーパーソンとなる、さくらに思いを寄せていたテノール歌手・小野竜彦を演じる佐野岳さんが、最終回の見どころ、そして今回2回目の共演となる吉川さんの印象などについて語りました。
――台本を読んだ時の感想をお願いします。
「1回読んだだけでは、すぐに理解できないくらい難解で、さまざまな事実が複雑に絡み合うストーリーでした。複雑さの度合いが、ミステリー好きの人にも満足していただける内容になっているのではないかと思います。ミスリードを誘うような場面がいくつもあるので、そこにも注目していただければと思います」
――小野竜彦を演じるにあたり、意識したことはありますか?
「高岡早紀さん演じるさくら先生への愛情を一番大切にしたいと思いました。小野のすべての原動力が、さくら先生なので、まずは“さくら先生像”を自分の中で作り込んで演じました」
――吉川さんの印象や、撮影現場での様子を教えてください。
「吉川さんとは『下町ロケット』(TBS系)で共演させていただいて以来2度目です。実は僕、吉川さんのライブにも1度行かせていただいたことがあるんです。僕の人生で初めて行ったライブが吉川さんのライブでした。そのライブの時、吉川さんが指輪をなくされたんですよ。舞台上で、『ちょっと待ってくれよ。オレの指輪とれたよ!』っておっしゃって(笑)。思い出深いです。すごく強いオーラを放ってらっしゃるので、緊張しちゃうかなと思っていたんですけど、とてもチャーミングな方で、おどけてみせてくれたり、男でもその魅力に魅せられます」
――志尊さんとの共演はいかがでしたか?
「志尊くんは常に、作品をいいものにしようと現場のことに気を配っていて、柔和な雰囲気とはギャップもあり、とても魅力的だなと思います」
――では、最終回の見どころ、視聴者へのメッセージをお願いします。
「いろんな愛情の形があって、それゆえにどんどん複雑にこじれていく。単に愛情って、響きはいいですけれど、少し道を外すと、憎しみにもつながる危ういものだなと感じます。今回、複雑な愛情というものをキーポイントとして演じたので、そのあたりを楽しみにしていただければと思います」
登場人物全員がさくらにほれ込んでいるという異様な状況。愛憎渦巻く複雑な人間関係、知られざる過去が事件解決への鍵となる最終回。希代の名探偵・由利麟太郎はどのようにこの事件に立ち向かっていくのか。由利と俊助の名コンビを見ることができるのもあと1回。お見逃しなく!
【番組情報】
「探偵・由利麟太郎」(最終回)
フジテレビ系
火曜 午後9:00~9:54
フジテレビ担当 A・H
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