稲垣来泉、優香、田中直樹が「NHKスペシャル 超恐竜世界2」で共演。最先端のVFXで描かれた恐竜の大迫力に感動!2023/03/21
2019年に放送されたNHKスペシャル「恐竜超世界」の第2弾となる、NHKスペシャル「超恐竜世界2」(NHK総合)が、3月21日、26日に前・後編で放送されます。恐竜が大好きな少女・ハルカ(稲垣来泉)が体験する“恐竜世界の冒険”のドラマを交え、最新研究で見えてきた“未知の恐竜世界”を最先端のVFX技術を駆使してリアルに伝えるシリーズです。
ドラマでは、想像の世界で街なかに自分の好きな恐竜を歩かせて楽しんでいる想像力豊かなハルカが、自分の知らない巨大恐竜に遭遇するという不思議な体験から始まります。恐竜にどんどんのめり込んでいくハルカに対し、複雑な思いを抱く母のユカリ(優香)。一方、父のヒロシ(田中直樹)はハルカの探求心を優しく見守りサポートしていきます。
恐竜を通してハルカだけでなく、家族も成長していく物語に出演する稲垣来泉さん、田中直樹さん、優香さんが国立科学博物館で行われた取材会に登壇し、それぞれの役柄への思いや好きな恐竜を語ってくれました!
――それぞれの役柄を演じてみていかがでしたか?
稲垣 「私が演じたハルカちゃんはちょっと私と似ています。私は夢の続きを現実の世界で想像することがあるんですけど、ハルカちゃんには街なかで恐竜が歩いている姿が見えているんです。その想像の広げ方は似ているなと思いました。ドラマにはちょっとギャグ要素も入っていて、それが面白くて楽しく演じられました」
田中 「恐竜が大好きな娘・ハルカの父親役ですが、心配になるほどののめり込み具合なので、普通の親だったら『それくらいにしておいた方がいいんじゃない?』とブレーキをかけてしまうと思います。だけど、ヒロシはブレーキをかけずにどんどん背中を押して、伸び伸びと好きなものにトライさせる父親なので、こういうすてきな父親役が死ぬまでずっと続けばいいと思いながら演じさせていただきました」
優香 「私が演じるユカリは、田中さんがおっしゃっていたように、のめり込みすぎるハルカを見て心配になってしまうお母さん。そろそろお姉ちゃんになるのに、このままで大丈夫かなとハルカを止めようとするのですが、ハルカが妄想の世界と現実でいろいろ悩んだり、お父さんと一緒に楽しい日々を過ごしたりしていく中で、お母さんも刺激を受けてハルカと共に変わっていきます。(来泉ちゃんは)普段もすごいお母さまと仲良しで、休憩中や撮影中もその仲の良さに癒やされていました。こんな娘がいたら本当にいいですよね! 本当にすてきな家族になれてよかったです」
――完成したドラマをご覧になっていかがでしたか?
稲垣 「撮影をしている時に、ここにティラノサウルスがいて、ここにデイノケイルスがいるんだよと教えてもらって想像しながらやっていたんですけど、ドラマは想像を超えるほどの大迫力で。恐竜のバトルシーンを見た時は、感動とうれしさと、体中から『わあっ』という気持ちが出ました。このドラマを見ると、人間も恐竜も命を続けていくことの大切さが分かります。すごく楽しくて面白いし、迫力があってアドレナリンが出るし、感動もできる作品です」
田中 「ドラマ以外の取材内容やGCは、今一番の恐竜の最先端の情報が反映されていて、それにドラマが見事に相まっています。40m近くもある恐竜たちと私たちが一緒になっている映像が本当に自然。いい意味で大迫力の違和感が映像から伝わってくる素晴らしい内容になっています」
優香 「私も本当に感動しました。命のつながりが家族にも恐竜にもあって、気持ちよくつながっていく。私はあまり恐竜のことを知らなかったんですが、すごく丁寧に分かりやすく教えてくれるので、見ている方にすんなり入ってくると思います。ただ、携帯の小さい画面で見てしまったので、大迫力の映像を大きい画面で見たかったです!」
――今作ではメジャーな恐竜だけでなく異形の恐竜が登場しますが、それらの恐竜で好きなものや驚いた恐竜を教えてください。
稲垣 「私はデイノケイルスがすごく好きです。まつ毛があって、すごくかわいらしいし、鳥のように卵を温めてふ化するのを待っている、その母性がすてきで好きです。驚いた恐竜は植物食恐竜の竜脚類の恐竜です。バトルもしますし、尻尾をパーンと振り回す姿が格好いいんです。植物食恐竜も肉食恐竜に負けないことにも驚きました」
田中 「いろいろいるんですが、やはりメインで紹介されているプエルタサウルスの卵のメカニズムがとても好きですね。卵の殻が1cmほどあって、厚いから硬すぎて肉食恐竜に食べられないんです。それは逆に言うと、中にいる赤ちゃんたちも出てこられないんですが、地熱地帯に卵を産むことで、1cmあった卵の殻が溶けて2mmほどの厚さになり、ひなが卵の殻を突き破れるようになるんです。生き物が子孫を残していくメカニズムがしっかりと卵に反映されているところがすごいなと思いましたし、とても驚きました」
優香 「私も取られちゃいましたけど、プエルタサウルス…(笑)」
田中 「あっ! じゃあ違うのにしましょうか?」
優香 「いやいや(笑)。すごいですよね。プエルタサウルスはあごで地面の熱を測るので、『どういうことなんだろう?』とびっくりしました。マイプという恐竜も格好よかったです。音を鳴らしてパッと飛び立っていく姿や、とても賢く強い部分も良かったです。やはり強くて賢くて格好いいというのが恐竜のイメージですよね。フォルムや姿も格好いいですし、本当に魅力的な恐竜がたくさん出てきました」
田中 「私もあごは発達しているんですけどね。なかなか(温度を)キャッチできないですね(笑)」
優香 「ごはんの時の熱さとか…」
田中 「あ、でも人よりも早めに感じられるかも(笑)。って何を言っているんですか!」
稲垣・優香 「あははは(笑)」
――小さなお子さんもご覧になると思いますが、どの部分に注目してもらいたいですか?
稲垣 「ちょっと強がって自分が興味を持っていることを隠してしまう子もいると思うんですが、ハルカみたいに想像を膨らませて、世界の見方を広げるということはすごく大切なことで、生きることの大切さも分かる作品です。恐竜が怖いというイメージのお子さんもいらっしゃると思うんですけど、恐竜も生き抜くために必要な進化を遂げていることが子どもでも分かりやすく説明されているので、ぜひ見てほしいです」
田中 「来泉ちゃんが言っていたように、制作スタッフさんも子どもにたくさん見てもらいたいという思いで作られている部分があります。どうやって恐竜たちが厳しい状況の中、生き抜いてきたか、どのように子どもたちを残していくか、家族を守っていくかなど、生き物の本質的な一番大事な部分を軸にとても分かりやすく描かれています。恐竜って今は見ることができないので、架空の空想の、どこか別次元の生き物みたいに捉えている人もいるかもしれません。僕も子どものころはそうだったんですけど、でも、自分のずっと前に恐竜たちがいて、最先端のところに自分たちがいて、つながっています。恐竜たちがいたんだということを考えながら見ると、ドラマの楽しみ方が変わると思います」
優香 「のめり込むことって本当にすごいことだなと思います。ヒロシとの会話にありましたが、ユカリとヒロシののめり込むことに対しての考え方が異なっていることがすごくいいなと思いました。のめり込むことは素晴らしいことなのに、駄目なんじゃないかと思ってしまうところがありますが、駄目ではありません。視野が広くなるし、多くのことに興味を持つといろんな経験ができます。また、大人になると、現実を知っているから想像することが難しくなるので、ハルカみたいにいろんな想像ができるのは本当に素晴らしいことだと思います。子どもの素晴らしいところは、一つのものをいろんな角度から見られて、いろんな想像ができること。私も子どもがいて、毎日いろんな発見があります。小さい子もハルカより年上の子も、本当にいろんな可能性があります。恥ずかしいことではないので、のめり込めるものがあったらいっぱいのめり込んで、楽しいことをたくさん見つけてほしいです」
――ありがとうございました!
【番組情報】
NHKスペシャル 恐竜超世界2
NHK総合
前編 巨大恐竜の王国 ゴンドワナ(仮)
3月21日 午後7:30~8:52
後編 見えてきた!恐竜絶滅の新たなシナリオ(仮)
3月26日 午後9:00~9:49
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