綱啓永、演じるスミレの攻略法は“何もしない”!?「仲間を増やして、その人たちに任せます(笑)」――「ひともんちゃくなら喜んで!」インタビュー2023/03/10
矢作穂香さんと犬飼貴丈さんがダブル主演を務めるドラマ「ひともんちゃくなら喜んで!」(ABCテレビ・テレビ朝日ほか)。天使すぎる新人コンサルタントと一見乱暴な悪魔社長が、新人離職率100%のブラック企業を救うべく奮闘する本作はいよいよクライマックスに突入。
佐京紫織(犬飼)が経営するアパレル会社「ジェットブラック」の離職率を改善すべく、人事コンサルタントとして派遣された人見まもる(矢作)は、その裏に潜む“マウント四天王”を攻略すべく奮闘。“ボンバイエ高円寺”こと高円寺エリカ(大谷麻衣)、“シャーデンフロイデ桃井”こと桃井亜里沙(北野日奈子)、“マニピュレーター常盤”こと常盤舞子(鳴海唯)を攻略したものの、最後に立ちはだかるのはスミレの愛称で社員からも慕われる美澄レイ。
普段はデザイナーとして佐京からの信頼も厚いスミレですが、裏の顔は他人の大事なものにひかれてしまい、そのルックスを使って組織の平和を乱す“ラブ・ジャイアンすみれ”の一面を持つ非道っぷり。一度は人見によって更生したかのように思われましたが、更生するどころか「人見さんが欲しいから佐京さんをつぶす」とスミレは反旗を翻すことに…。
先日放送された第8話の終了後には「ラブジャイアン強すぎ」「早く来週になってー!」と反響の声も。まさにラスボスと呼べるスミレですが、そんな一癖も二癖もあるスミレを演じるのは綱啓永さんです。話を聞くと、演じたことで「『こういう芝居も楽しい』と思えた」と語ります。ここでは、綱さんが作品への思いを語ってくれたインタビューをお届けしていきます。
――ドラマもいよいよ終盤戦に突入しました。第8話では綱さん演じるスミレの裏の顔が次々と明らかになりましたが、反響はいかがですか?
「『待ってたよ〜!』と言ってくれましたね(笑)。初登場も第3話と結構遅かったので、満を持しての登場になりましたが(笑)。でも、結果的に第3話からでよかったと思います。第1話、2話には出ていない分、助走があったから、みんなも喜んでくれたんだなと思っています」
――出演解禁が一番遅かったですが、それまでどんなお気持ちでしたか?
「綱自身としては、『申し訳ない…』と思いながら、『めっちゃおいしいな(笑)』とも思いましたね。放送の2日前での解禁って新鮮だったけど、あそこまでギリギリだと『あ、出るの!? 出るんだ…もうドラマ始まるよ!?』みたいな(笑)、そういうリアクションはたくさんいただきました。動画だけだと当てられている人もなかなかいなくて、『言われてみれば綱くんだ』と言っていただけることも多かったです」
――あらためて、今回演じられる美澄レイという役についてどのように捉えているか教えてください。
「美しくて、カリスマ性があって、格好いい。僕にはないものをたくさん持っているけど、自信がないところは『あー、分かる』と共感できる部分がありましたね。僕と重なる部分があったから、似ているところもあるのかなと思います。スミレは自信がないところを、見た目の良さ、格好よさでカバーしているけど、僕は違うものでカバーしているので」
――というと、自信が持てない時はどうカバーしているのでしょうか?
「自分で言うのは変だと思うんですけど、人柄…ですかね(笑)。ちょっとでも明るくいようという意識は常に持つようにしているので、それでカバーしています」
――矢作さんと犬飼さんを取材させていただいた際(https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1984581/)、「現場はめちゃくちゃ明るい!」とおっしゃっていました。綱さんの人柄ともマッチしていそうですね。
「僕自身は現場で明るくというか、フラットにいるようにしているんですけど、『ひともんちゃくなら喜んで!』の現場はめちゃくちゃ明るかったですね。びっくりするぐらい楽しかったです。僕は現場に合流するのが遅かったのもあって初めは不安だったんですけど、矢作さんは1発目から『ツナー!』と呼んできて(笑)。『会ったことあるっけ? ないよな?』とも思いましたけど、矢作さんのすごいところは、初対面でそういう呼び方をしても全く嫌味がない。『うわぁ…この人嫌だな』と思わなかったですし、むしろうれしかったです。『すごいな、こんなにラフでしゃべりやすい人がいるんだ』と思うくらい、あの人柄はまねしたいなと思っちゃいました。うらやましいです」
――番組の公式SNSでは、綱さんが矢作さんからダンスを教えてもらっている動画(https://twitter.com/hitomon_drama/status/1620043089741217797)も上がっていましたが、あの時間で距離感が縮まったと感じることもありますか?
「そうですね。矢作さんに関しては、いい意味で出会った時から関係性は今も変わっていないです。徐々に徐々にというより、最初からグッと来てくれた分、本当にしゃべりやすかったから、確かにダンスを教えてもらっていたあの時間は、より距離が縮まる瞬間ではあったかもしれないです」
――ダンスシーンついてはいかがでしたか?
「最初に動画が送られてきたんですけど、僕はどうしても動画で見るだけでは覚えられなくて、『ごめんなさい、先生に直接教えてもらいたいです』と言わせていただいたんです。撮影まで何回かバーっと見て、『なんとなくこういう感じかな』と頭に入れて、当日現場で先生に教えてもらおうと思っていたら、矢作さんに教えてもらうことになって。結局、先生には教えてもらわなかったんです(笑)」
――矢作さんが先生という感じになったんですね(笑)。
「そうなんです! めちゃくちゃ助かりました。SNS上では『タンタンシュンシュンって効果音が多い』みたいな絡みをしていましたけど、効果音って確かに一番覚えやすいじゃないですか。そういった教え方もうまいし、何よりすごく優しいんですよ。僕が『すいません、もう1回いいですか?』と言っても『もちろん! もう1回やろう』と言ってくれて。すてきな方でした」
――犬飼さんもおっしゃっていたのですが、矢作さんは姉御肌な方なんだなというのが伝わってきます。
「ぴったりですよね。ああいうお姉ちゃんが欲しくなります」
――一方で、ドラマでは犬飼さんと対峙(たいじ)していくことになります。共演されて印象は変わりましたか?
「変わりました。初めて共演した作品が去年の5月ぐらいに撮影をしていて、その時は僕の撮影日数が少なかったり、お互い人見知りなのもあってあまりしゃべれなくて。『くそ〜…』って思っていたら、今回共演することになって『あ、犬飼さんだ』となったんです。そしたら、撮影1発目の段取りが始まる時に、犬飼さんが『俺の後輩なんで! 適当に扱っちゃってください!』って言ってきたんですよ。『なんでそんなこと言うんですか! やめてくださいよ!(笑)』と思いましたけど、それが『あ、いじってくれた』とも思えて、それが僕はすごくうれしくて。そこから印象が変わりました」
――現場の良い雰囲気が伝わってきます。撮影中に印象的な出来事はありましたか?
「待機場所のソファに、僕、矢作さん、北野さん、大谷さんの4人が座ってご飯を食べたんです。なんで僕がそこにいたかというと、初日に現場に入った時に(待機場所の)入り口の一番近い場所にかばんをポンって置いたら、そこが僕の特等席みたいになっちゃって(笑)。周りは女性陣だらけだったので『やべえ! やっちまった!』と思いました(笑)。でも、矢作さんだけでなく皆さんすごく優しくて明るい人たちだったから、これまた助けられました。大谷さんも“つなきち”と呼んでくれたりして、うれしかったです」
――そんな大谷さん演じる高円寺、北野さん演じる桃井も、第9話ではスミレに立ち向かっていきます。台本を読まれた時は、率直にどう感じましたか?
「率直な感想は…『うわ、最高においしい! 早くやりたい!』でしたね(笑)」
――いかにもラスボスっぽい展開ですよね(笑)。演じていて楽しいなと感じることも?
「楽しかったです。初めての役どころだったので『あ、こういうお芝居も楽しいな』と思いながらやっていました。今までは、元気でエネルギッシュなキャラが多かったんですけど、今回はコスパのいい役というか(笑)。それこそ、第3話での初登場の1発目が指が映るシーンから始まるんですけど、ちょっとエッチな感じで格好つけてみたり。そしたらファンの方も『エロいな!』と言ってくれて、僕も『監督、やりましたよ!』って言ってました(笑)。めちゃくちゃ楽しかったです」
――第8話と9話では、人見と佐京は協力してスミレを攻略していく展開になります。ご自身がスミレに立ち向かっていくとしたら、どう攻略しますか?
「1対1は無理ですね。もし、本当に攻略しなきゃいけない状況なら…仲間を増やして、その人たちに任せます(笑)。僕は勝てないから何もしないです。でも、友達にはなってみたいですね。面白いし、格好いいし、服もおしゃれだし。あ、一緒に服を買いに行きたいです!」
――スミレの回では“自信”という言葉が鍵になってきますが、綱さんの自信につながる仕事への一番のモチベーションを教えてください。
「ファンの皆さんはもちろん、友達、家族です。一番と聞かれて三つ答えちゃいましたけど(笑)、本当に一番と聞かれたら家族…いやでも、こう言ったらファンの皆さんが悲しんじゃうからな…。やっぱり“ファンの皆さん”、“友達”、“家族”の三つですね!」
――先日のインスタライブでも本作に懸ける思いの強さを感じましたが、やはり周りの方の存在が大きいですか?
「大きいですね。この仕事は自分1人じゃ100%できない仕事だから、いかに周りが大事かというのはちゃんと理解しなきゃいけないし、常に意識しなければいけないことなので。そこはこれからも変わらず、僕の頭の中心にずっとあるものです」
【取材後記】
取材現場に入る際、「綱啓永です! よろしくお願いします!」とこちらに元気にあいさつをしてくださった綱さん。インタビューでも、現場でのエピソードやスミレに対する役作りについて楽しそうに語る姿が印象的でした。取材はあっという間に時間が過ぎ、取材終わりにも「ありがとうございました!」とあいさつをしてくださり、綱さんが大事にしている“明るくいる姿勢”と“周りへの感謝”が終始感じられた取材になりました。
【プロフィール】
綱啓永(つな けいと)
1998年12月24日生まれ。千葉県出身。第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリ受賞。2018年にドラマ「文学処女」(MBS)でデビュー。主な出演作にドラマ「君の花になる」(TBS系)、「-50㎏のシンデレラ」(Paravi)、「騎士竜戦隊リュウソウジャー」(テレビ朝日系)、「ラブシェアリング」(ひかりTV)など。現在、ドラマ「バツイチがモテるなんて聞いてません」(MBSほか)に出演中。
【番組情報】
ドラマL「ひともんちゃくなら喜んで!」
テレビ朝日
土曜 深夜2:30〜3:00
ABCテレビ
日曜 午後11:55〜深夜0:25
※ABCテレビでの放送終了後、TVer、GYAO!での見逃し配信あり
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【締切】2023年4月6日(木)正午
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※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
取材・文/平川秋胡(ABCテレビ担当) 撮影/蓮尾美智子 スタイリング/三宅 剛 ヘア&メーク/牧野裕大(vierge)
カーディガン ¥35,200、シャツ ¥28,600、パンツ ¥22,000/ブランド:ラッド ミュージシャン、問い合わせ先:ラッド ミュージシャン 原宿 03-3470-6760 ※表記がないものは私物。
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