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田津原理音が「R-1グランプリ」優勝! 21代目王者の素顔は「銀河一、平場が弱い」【優勝会見リポート】2023/03/06

田津原理音が「R-1グランプリ」優勝! 21代目王者の素顔は「銀河一、平場が弱い」【優勝会見リポート】

 “ピン芸日本一”を決める「R-1グランプリ2023」の決勝戦が3月4日に東京・台場のフジテレビにて行われ、吉本興業所属の田津原理音が21代目王者に輝いた。

田津原理音が「R-1グランプリ」優勝! 21代目王者の素顔は「銀河一、平場が弱い」【優勝会見リポート】

 決勝戦に登場したのは、Yes!アキト、寺田寛明、ラパルフェ・都留拓也、サツマカワRPG、カベポスター・永見大吾、田津原、コットン・きょんと、「復活ステージ」を勝ち抜いたこたけ正義感の8人。ファイナルステージには田津原ときょんの2人が進出し、審査員から3票を獲得した田津原が大会を制した。

 放送終了後、囲み取材に応じた田津原。「本当に、本当に分からないことだらけですので…」と緊張した様子を見せながらも、晴れやかな笑顔で今後の目標などを力強く口にした。

「これからどうしよう?」

田津原理音が「R-1グランプリ」優勝! 21代目王者の素顔は「銀河一、平場が弱い」【優勝会見リポート】

――優勝おめでとうございます。今の率直なお気持ちを教えてください。

「この状況を想定していなかったので、『これからどうしよう?』という心配が大きいです」

――リハーサルなど、本日はどういう気持ちで臨んでいましたか?

「お客さんの顔を思い出せるくらい、めっちゃ落ち着いてできました。楽しんでいるお客さんの顔を見ながらネタをできました」

――ネタの出来は、ご自身としてはいかがでしたか?

「1本目は完璧でした! 1年間、ずっとやってきたネタなんです。昨年の『R-1グランプリ』が終わってから、このネタしかやってこなかったというくらい、どの舞台でもやってきたネタだったので、1本目は何もミスせずできました。2本目は、最後、ファイルの大きさキチキチにカードを作りすぎちゃって、入らなくて。ちょっとだけ『あっ…』ってなっちゃったんですけど、でも平常心でできました」

田津原理音が「R-1グランプリ」優勝! 21代目王者の素顔は「銀河一、平場が弱い」【優勝会見リポート】

――賞金500万円の使い道は?

「電子レンジだけ買いたいなと。今使っている電子レンジが、5回に1回しか温まらないんです(笑)。“ブーン!”って音だけするんですけど、なぜか温まらないんですよ。5回目くらいに、最後の1分でちょっとだけ温まるんですけど。やから、一つのお弁当を温めるのに30分くらいかかるんで、とにかく電子レンジを買い替えたいです!」

――今後出演したい番組や、共演したい方はいますか?

「『相席食堂』(ABCテレビ)がすごく好きなので、出演できたらうれしいです。あと、1人でロケする番組もしたいです。それが『相席食堂』でできたらいいなって思っています。ドキュメンタリー番組にも出たいです! (ドキュメンタリー番組は)何でも格好よくしてくれるので、密着してほしいです」

――4月スタートの連続ドラマ「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」(フジテレビ系)への出演も決定しました。

「えっ…? ホンマに? いいんですか?」

――役柄は、台本が届いてからのお楽しみとのことです。

「え~~~! 夢あるくないですか!? ドラマですよ!? もう夢があるじゃないですか。頑張ります!」

「ピンネタやけど1人で作ったネタじゃない」

田津原理音が「R-1グランプリ」優勝! 21代目王者の素顔は「銀河一、平場が弱い」【優勝会見リポート】

――初の決勝進出で、見事優勝。初の決勝の舞台はいかがでしたか?

「劇場の舞台より緊張しなかったです。舞台の方が奥までお客さんがいますし、今日はお客さんがあったかいのが確定していたので。『緊張するかな?』と思ったんですけど、あんまり緊張せず、楽しんで挑めました」

――本日披露した、カードゲーム開封を題材にしたネタができた経緯を教えてください。

「このネタは、最初はフリップやったんです。でっかいフリップの大きさのカードパックを銀紙で作って、それを実際に開けたら、中からフリップサイズのカードが出てくるというネタだったんです。それを思いついて舞台でやっていたら、ビスケットブラザーズの原田(泰雅)さんが『実際に本物のカードを作った方がいいんじゃない?』とアドバイスをくださって。僕、趣味でカメラをやっているので、カメラをケーブルでつなぐのを思いついて。Photoshopもいじれるし、イラストも描けるので、『これ作れるな!』ってなって、1回やってみたら周りの芸人の反応がすごくよくて。みんなが『これどうやって作ってんの!?』って寄ってきてくれて、『じゃあこれでいこう!』と。それが昨年の5月くらいです」

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――現在所属している、大阪の「よしもと漫才劇場」のメンバーへの思いは?

「今日やったネタは、ピンネタやけど1人で作ったネタじゃないという自覚があるんです。ビスケットブラザーズさんもですし、ニッポンの社長さんや、後輩の真輝志とか、いろんな人がネタを見てくれて、『ここをこうした方がいいんじゃないか』って、僕にはない発想もいっぱいくださって。みんながやりたいと思っていることを僕が代表してやっている感覚なので、みんなに『本当にありがとうございます』と伝えたいです」

――東京進出は考えていますか?

「ねぇ!? どうしますか!? 僕は今『生野区住みます芸人』をやってまして、お祭りのイベントの司会をさせてもらったりしているんです。区長さんとはいつも『生野区をどう盛り上げたらいいか』ということを話すんですが、僕が有名になるのが一番盛り上がるんじゃないかと常々言ってまして。だから『僕が頑張らないと』と思ってたんですけど…ねぇ!? これで東京行ったら、『どういうこと!?』ってなっちゃいますもんねぇ。いろんな人に相談しながら、じっくり考えていきたいと思います」

――昨年の「M-1グランプリ」でのウエストランドのネタにおける「R-1には夢がない」という言葉により、今大会が注目を浴びている側面があると思います。優勝者として、プレッシャーはありますか?

「お察しの通り、すっごいプレッシャーです(笑)。僕が今後、ちゃんとスターにならないと『夢がない』と言われるわけですから。僕、自分では思っていないんですけども、大阪で『銀河一、平場が弱い』『地球の言葉をしゃべれない宇宙人より、平場が弱い』と言われてまして。『このままではヤバいぞ』って大阪の先輩たちに言われているので、そのあたりをいろんな人に相談しつつ、『R-1』には夢があると思ってもらえるように、今後活躍できるよう頑張っていきたいです」

――最後に一言、お願いします。

「(番組スタッフや記者に向けて)僕、本当に、本当に分からないことだらけですので、皆さん教えてください。どうすればいいのかとか、いろいろと相談させてもらうと思うのですが、優しく教えてもらえたら幸いです! よろしくお願いしまーす!!」

田津原理音が「R-1グランプリ」優勝! 21代目王者の素顔は「銀河一、平場が弱い」【優勝会見リポート】
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【プロフィール】

田津原理音(たづはら りおん)
1993年5月25日生まれ。奈良県橿原市曽我町出身。B型。NSC大阪35期生。大阪市24区住みます芸人(生野区担当)。2019年、「第40回ABCお笑いグランプリ」で決勝進出。23年、「R-1グランプリ」で初の決勝に進出し、21代目王者に輝く。趣味は写真撮影(デジタル一眼、フィルムカメラ)、写真鑑賞、古着屋巡り、DIY、ドライフラワー作り、人の幸せを願うこと。

【番組情報】

「R-1グランプリ2023」
フジテレビ系
MC:霜降り明星(粗品、せいや)、広瀬アリス
※TVerにて見逃し配信中

取材・文・撮影/宮下毬菜(フジテレビ・関西テレビ担当)



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