置鮎龍太郎、初主演ドラマで転生して赤ちゃんに!?「楽しんで撮影できました」――「名探偵だった俺が転生したら赤ちゃんだった件」インタビュー2023/02/13
人気声優・置鮎龍太郎が実写ドラマ初主演を務めるドラマ「名探偵だった俺が転生したら赤ちゃんだった件」(中京テレビ)が2月18日に放送。
脚本を手掛けるのは、「山田孝之の東京都北区赤羽」や「サ道」(ともにテレビ東京ほか)や、独創的な視点と演出が高く評価された「光秀のスマホ」(NHK総合)などを世に送り出してきた竹村武司。そんな竹村ワールド全開の本作は、置鮎扮(ふん)する名探偵・御園生がある日赤ちゃんに転生してしまい、そこで起こっている事件を赤ちゃん目線で解決していくという新感覚転生ミステリーだ。
TVガイドwebでは、予告のアフレコを終えたばかりの置鮎にインタビュー。出演が決まった際のエピソードや、注目してほしいポイントなどを聞いた。
――本作が置鮎さんにとってドラマ初主演になります。「名探偵だった俺が転生したら赤ちゃんだった件」というタイトルの通り個性的な作品だと思うのですが、このお話を聞いた時の率直な感想を聞かせてください。
「お話をいただいて、僕が認識したタイミングがちょうど舞台の公演中のタイミングで、『いつ収録するんだろう?』と思ったら、3週間後くらいだったんです。『えー!?』と驚いたんですけど、たまたまスケジュールもクリアになっていたので、脚本を読ませていただきました。実際に自分が演じるシーンももちろんあるんですけど、本業の声優の方のパートも結構ボリュームがあって、これだったら自分のいいところも生かせるかなと思ったので、受けさせていただきました」
――転生したら赤ちゃんになっていた、というストーリーですが、中身は名探偵・御園生のままですよね。そこはあまり変えず、演じ分けたりはしなかったのでしょうか?
「そうなんですよね。僕もそういうイメージかなと思ったんですけど、意外とそこにもこだわりがあって。演出的にうまくギャップをつけたい箇所もたくさんあったりして、こだわって収録をしていただきました」
――現場で監督たちと相談しながら作り上げた感じでしょうか?
「そうですね」
――かなり特殊な役どころですが、こだわった点はありますか?
「撮影までに、いわゆる見た目のコンディションを整えることが全くできなくて、ふっくらとしたおじさんがいるなっていう感じなので(笑)。実際に映像を見て、自分ではそれが面白かったです。そういう部分も全部含めて楽しんでもらえればいいなと思いますね。映像で自分ができることは何だろうと思いながら、でも(スタッフが)よきように撮ってくれるだろう、いい作品にしてくれるだろうという思いがありましたし、せっかくお声がけいただいて、そんなに巡ってくるチャンスでもないので…」
――今回の役をご自身で説明するとしたら、どういった感じになるでしょうか?
「赤ちゃんに転生するおじさんです(笑)。いわゆる“なろう系”みたいな異世界転生ものとはちょっと違って…転生ものは、最近のアニメではたくさんあって、実写ドラマでもなくはないと思いますが、過去に戻ってことを解決して…。未来はどうなるんだろう、昔でいうとタイムパラドックスはどうするんだろうっていう物語的な面白さもありますし、コメディーとしての要素も多分にあるので、その辺も楽しめるのかなという気はしましたね」
――先ほど予告の収録の模様を拝見したのですが、キャストも個性的な方が出演されていますよね。
「そうですね。竹原芳子(旧芸名・どんぐり)さんもベビーシッター役で出演しているんですけど、見た目にもすごく個性的ですし、キーマンなんだろうなという印象がありますよね。あと実写パートでご一緒した仲野温くんもイケメンさんで、僕といい対比になってくれて、すてきだなって。あとは、両親役の前原滉さんと北原里英さんとは全然会えなかったんですが、赤ちゃん(須長春陽)とは会えました。ずっと泣いていましたけど(笑)。僕が会った時もずっと泣いていて、みんなであやしているのが面白かったですね」
――転生してからは赤ちゃん視点で物語が進みますが、現場も特殊な感じだったんでしょうか?
「赤ちゃん目線だっていうことで、ずっと皆さんがカメラを抱えて撮影していたみたいです。そこが特殊だったのかなと思います」
――名探偵役ということで探偵らしい格好をされていましたが、ご自身でご覧になっていかがでしたか?
「僕はいわゆる名探偵っぽい外観ではないので、どんな感じに一般の方には見えるのかなと思いますけど。いや、本当に映像見たら丸いおじさんいるなって思って、めちゃくちゃ面白かったんですよ。個人的にはその辺のちょっとおじさん味を感じていただければ、少し楽しんでいただけるのかなと思いますね」
――実写ドラマで初主演を務められて、今後も実写の芝居に挑戦してみたいというお気持ちはありますか?
「機会があれば! セリフを覚えるのがあまり得意じゃないもので。なので、今回もセリフを覚えなきゃいけない実写パートで、覚える箇所はこれぐらいならいけるな…っていうのをちょっと加味してお引き受けしたので…(笑)」
――声優は手元に台本を持ちながら芝居をしますが、演じるという難しさではいかがでしたか?
「自分をよいように見せるという撮られ方やポイントも分かっていないんですよ。写真だったら、後でチェックもできるんですけど、映像は皆さんとの兼ね合いもあるので、その辺がやっぱ難しいなと思いました。でも、今回は楽しんで撮影できました。昨今は声優業界の方もたくさん実写ドラマに出てらっしゃいますので、僕もその一端を担わせていただけて光栄だなと。ファンの方にも楽しんでいただければと思います」
――ありがとうございました!
「名探偵だった俺が転生したら赤ちゃんだった件」あらすじ
名探偵の御園生は、階段から転落し不慮の死を遂げたはずだったが、暖かな部屋の中で意識を取り戻す。しかし、何かがおかしい…。なんと御園生は転生して赤ちゃんになっていた。そんな彼の目の前で事件が発生。赤ちゃんになっても探偵としての記憶がそのまま残っている御園生は、詐欺計画や完璧な密室トリックもすべてベビーベッドの上から目撃し、謎を解き明かす。しかし、それをどうやって伝えるかが問題で…。
【プロフィール】
置鮎龍太郎(おきあゆ りょうたろう)
1969年11月17日生まれ。福岡県出身。声優として、「ONE PIECE」黄猿・カク、「名探偵コナン」沖矢昴、「鬼滅の刃」黒死牟など人気アニメに数多く出演するほか、海外作品の吹き替えやラジオ、舞台にも出演。2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」でテレビドラマ初出演を果たす。出演する舞台「よんでますよ、アザゼルさん」が東京・池袋のMixalive TOKYO Theater Mixaで上演中。
【番組情報】
「名探偵だった俺が転生したら赤ちゃんだった件」
中京テレビ
2月18日 深夜0:55~1:55
※TVer、Locipoで見逃し配信あり
取材・文/K・T(日本テレビ担当)
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