永瀬廉が語る「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」の魅力2024/07/24
森田碧氏の同名ベストセラー小説を、永瀬廉と出口夏希の共演で描いたラブストーリー「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」が配信中。出口演じる桜井春奈との期限付きの恋に身を投じる早坂秋人を演じた永瀬は、次のように語っている。
── 演じたキャラクターについて、どのように感じましたか?
「始めの方はいきなり余命宣告を受けて、気持ちは真っ暗だったと思います。何に希望を見いだしていいか分からない時に、春奈という“光”に出会う。本来は自分のことでいっぱいのはずなのに、残された時間を春奈のために全部使おうとするところは優しいなと思いました。それくらい春奈の存在は大きい光だったんだろうとも思うし、ある意味で春奈との時間にすがっていたのも秋人らしいなと。結局、秋人は春奈と出会ってから最後の瞬間まで、春奈のことだけを一番に考えていたと思います」
── 秋人は春奈のことをいつ本当に好きになったと思いましたか?
「気付いたら好きになっていた…という感じだと思います。まずは興味から始まって、彼女の内面を知ってからはどんどん好きになっていったんだと思います。お互いに余命があるという共感は秋人にはあっただろうし、春奈は春奈で秋人は初めて“魔法の言葉”が効かなかった相手ですし。出会うべくして出会った2人だと思うし、運命という言葉が似合う2人だなと思います」
── 秋人に共感するところはありましたか?
「はい。僕もどちらかと言うと言葉より、行動で示すタイプなので。ただ秋人の真っすぐさには勝てない! 高校生ということもあるかもしれませんが、自分の“好き”という気持ちにどこまでも素直になれる秋人は見ていて気持ちが良かったし、尊敬もできました。“生きている”ということを強く実感させてくれる2人だなと思います」
── 久々の高校生役でしたが、役作りで何か意識されましたか?
「外見で言うと、少し幼く見えるように前髪はかなり短めにしました。確かに高校生役は久しぶりでしたが、衣装合わせで制服を着た時『まだ高校生役いけるね』と周りの方々に言われたので、その言葉を信じました(笑)」
── 春奈役の出口夏希さんの印象は?
「透明感がすごくある方でしたね。春奈のちょっといたずらっ子っぽいところ、天真爛漫(らんまん)な雰囲気をすごく魅力的に引き出してくれたし、ふたを開けてみると秋人以上に感情豊かな春奈になっていました。春奈の素直さ、真っすぐさに秋人も感化されていったんだろうなと感じます。ただ、春奈は普段は気丈に振る舞っているけど、心の中で絶対に不安はあったと思います。それを秋人も分かっているから、同じ気持ちを共有していくんです。強さもあるけど、17歳の女の子らしいはかなさもある春奈を、出口さんは等身大の魅力で演じてくれたので、僕もリアルに春奈を感じられてありがたかったです」
永瀬廉が印象に残った撮影シーンとは?
── 撮影で印象に残っているシーンを教えてください。
「病室から別々で見る花火のシーンは切なくて印象に残っています。あとはやっぱり文化祭! 見ているだけでワクワクするような画の切り取り方、撮り方でした。秋人と友人の綾香(横田真悠)が春奈のために行動して、結果、春奈がすごくうれしそうな表情をしてくれるのが、僕もうれしくて。秋人と綾香の行動力がすごく好きなシーンだし、2人の優しさを文化祭の一連の撮影からは感じました」
── その後、文化祭から2人で海に繰り出すシーンになりますね。
「あそこは本当にキレイな画が撮れました! 限られた数10分間のゴールデンタイムを狙ったので、カメラマンさんも監督も僕らも必死で。少しでも時間を無駄にしないように全員で頑張りました。あの春奈をおんぶした後ろ姿は、自分で言うのも何ですが、すごく良かったなと思います。『俺、もってるな』と思いました(笑)。ただ当然、春奈をおんぶした状態のまま、いろいろな角度から撮影したのですが、すごく引いた画の時に出口さんが謎に笑っていまして。何か面白いことをしたのかな? 正直あまり記憶にはないのですが、ずっと彼女はツボに入ってましたね(笑)」
── 完成作を見た感想は?
「大体、出演作は自分への反省点が気になってしまうのですが、この作品は珍しく素直に見られた気がします。もちろん反省点はありつつですが、気付いたら秋人と春奈に感情移入していました。2人のほっこりするシーンは、自然と頬がゆるんでいたりして。悲しいだけじゃなく、不思議と前向きな気持ちになれる映画でした。悲しいだけで終わらないところが、僕はすごくいいなと思っています」
── 作品を楽しみにしている視聴者へ、メッセージをお願いします。
「タイトルにある通り、お互いに余命がある2人の物語です。この2人は“好き”という感情だけで動いている本当に純粋な2人で、そこには“好き”以外の余計なものがありません。見てくれる方たちの純粋な気持ちを取り戻してくれる2人だと思うし、間違いなくいい時間を過ごせたなと思う作品になっていると思います。重たい部分もあるけど、最終的にそう感じさせない秋人と春奈の生きざまを楽しんで下さい」
【プロフィール】
永瀬廉(ながせ れん)
1999年1月23日生まれ。東京都出身。2018年、King & PrinceとしてCDデビュー。19年「うちの執事が言うことには」で映画初主演。ほか、映画「法廷遊戯」(23年)、ドラマ「東京タワー」(テレビ朝日系/24年)などに主演。
【番組情報】
Netflix映画「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」
Netflixで世界独占配信中
学校では地味な存在の秋人(永瀬)は、二科展の入選を目指している高校生。だが、悪性の腫瘍が見つかり余命1年と宣告される。ある日、病院の屋上で余命が半年だという春奈(出口夏希)と出会い心引かれた秋人は、自分の病気は隠して春奈の元へ通い始め、残された時間を彼女のために使うことにする。
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