スターチャンネル「GO!GO!私のサンダーバード」短期連載/北原照久2022/01/28
短期連載中の「サンダーバード55周年プロジェクト」企画。今回は「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)でもおなじみのコレクター・北原照久さんが登場! レアものぞろいの「サンダーバード」コレクションも公開してくれました。
スターチャンネル「サンダーバード55周年プロジェクト」×デジタルTVガイド
1 ◆コレクションを始めた当初から集めていました
僕は「サンダーバード」の本放送の時は高校2年生でしたから、子どもの頃に夢中になったという世代ではないです。でも面白い作品だなと思って見ていましたし、グッズも集めました。25歳でブリキの玩具コレクションを始めて、玩具店を訪ねて売れ残った商品を買い集めたんですが、その時に「サンダーバード」のものも手に入れたんです。いろいろあるのでお見せしようと倉庫から引っ張り出してきましたが、残念ながら最初に買ったプラスチックのサンダーバード2号はお見せできません。倉庫の奥の方にしまったようで、探すのを断念しました(笑)。あるのは確かなんですけどね、買ったものはすべて覚えていますから。
2 ◆メカはリアルで細部まで作り込まれている
ストーリーは毎回面白かったし、キャラクターもみんな好きです。それぞれ役割があって、長男のスコットはサンダーバード1号で現場に飛んで指令を出して、三男は2号で救助メカを運んで、次男は宇宙にいて…と兄弟が協力し合って救助にあたるのがいいじゃないですか。あとはなんといってもメカ。リアルで、細部まで作り込まれていてカッコいい。中でも2号が好きです。それとジェットモグラとペネロープ号(FAB-1)。
3 ◆国際救助隊のメカがあったらいいのにと思う
ジェットモグラ以外にも救助メカがいろいろあって、目的に合わせて2号が現場まで運ぶというコンセプトもいいですよね。作り手のジェリー・アンダーソン(原案、制作など)が、ドイツの鉱山の事故で生き埋めになった人たちが救助されたことを知って、作品の着想を得たそうで。穴を掘って地中を進むメカがあればもっと簡単に助けられるのに、という思いからジェットモグラが生まれたんじゃないかな。今でも大きな事故が起きて救助が難しい様子が報道されるたび、国際救助隊のメカがあったらいいのに、と思います。そう思わせてくれるのが作品の魅力。メカにもストーリーにも、未来への夢が詰まっていますよね。
4 ◆コレクションのお気に入りはスコット!
コレクションとしての魅力は、キャラクターやメカの種類が豊富なこと。しかもそれぞれに役割と特徴があるから、集める意欲が湧く。僕が持っているものでお気に入りは、デアゴスティーニの2号ですね(2015~17年に発売されたシリーズ「サンダーバード2号&救助メカ」の完成品)。あとは操縦席に乗ったスコットの人形。あるコレクターの方から譲っていただきました。もとは店頭に飾るものだったんじゃないかな。
5 ◆映画はもちろんシリーズ本編も圧倒される
55周年を記念して「サンダーバード55/GOGO」が公開されましたが、うれしかったですね。本放送世代の僕らは新しいエピソードを楽しむことができたし、見たことがなかった方や新しい世代に作品の素晴らしさを伝える機会を与えてくれたという意味でも最高の企画ですよ。多くの方に見ていただきたいし、シリーズ本編にも触れてほしい。現代の水準で見てもメカのカッコよさや描写のこだわりに圧倒されると思います。
【プロフィール】
北原照久(きたはら てるひさ)
1948年1月30日生まれ。東京都出身。みずがめ座。O型。玩具コレクター。「ブリキのおもちゃ博物館」などでコレクションを展示、公開。「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)に鑑定士として初回から出演中。
【番組情報】
「シン・コンプリート・サンダーバード[HDリマスター版]」
スターチャンネル1
3月6日 午後5:45~
3月21日 午前11:15~
1985年に庵野秀明氏がプロとして初めて構成・編集に関わった「サンダーバード」本編のダイジェスト版を、修復とHDリマスターを施して、庵野氏の構成・編集で新生させた作品。メカニックを中心に細かいガジェットやキャラクターたちが数多く登場し、庵野氏のサンダーバード愛を随所に感じることができる。
完成した作品に庵野氏は「1985年に描いていたが叶わなかった構成と編集を、オリジナル音楽音源の発掘とデジタル編集技術によるバージョンアップで当時の想い以上に出来たことに、あらためて感謝します。ありがとうございました。本作は37年前にやり遂げられなかった仕事の延長ですが、あらためてサンダーバードのメカの魅力や物語の面白さを集めて紡ぎました。ご覧頂けると、幸いです」と語っただけに、必見だ。
「ネビュラ75」(全11話)
スターチャンネル1
2月13日より 日曜 午後9:00~ ほか
配信:スターチャンネルEX 2月10日~ (https://ex.star-ch.jp/series/2375)
「サンダーバード55/GOGO」スタッフによる新作スーパーマリオネーションが、独占日本初放送&配信決定。
宇宙船「ネビュラ75」のクルーたちがミッションに臨んでいたが、故郷から何千万マイルも離れた場所に放り出されてしまう。宇宙の彼方に取り残された船長とその勇敢なクルーたちは、地球への帰還の道を模索する中で、宇宙の屑鉄商人から人類が知らない邪悪な生命体まで、さまざまなキャラクターと遭遇する。
【作品情報】
「日本語劇場版 サンダーバード55/GOGO」
スペシャルメーキング番組付きでオンラインで上映中
世界中で愛され続けているマリオネット・エンターテインメント「サンダーバード」。オリジナルの撮影手法を完全再現した新作3話を、「シン・ゴジラ」監督の樋口真嗣氏がエピソードはそのままに日本語劇場版として構成。また、新たな日本語キャストにはペネロープ役の満島ひかりのほか、井上和彦、大塚芳忠、森川智之、日野聡ら豪華声優陣が集結。
日本語劇場版「サンダーバード55/GOGO」として日本公開された三つの新エピソードの撮影の裏側を追ったメーキング番組「サンダーバード1965」もオンラインで絶賛上映中。
オンライン限定スペシャルメーキング映像はこちら▶▶▶ http://tb55movie.com/news.html#news220107a
オリジナルシリーズのスーパーマリオネーションでの撮影手法にこだわったことによる苦労や、メカの再現への工夫、爆発シーンへのこだわりなど、オリジナルへのリスペクトあふれる裏話が披露されるほか、今回50年ぶりに参加したオリジナルシリーズのスタッフである監督のデヴィッド・エリオット氏と人形師のメアリー・ターナー氏が撮影に参加するシーンや、2人の貴重なインタビューも必見だ。
製作:イギリス 配給:東北新社/STAR CHANNEL MOVIES
取材・文/佐藤新 撮影/尾崎篤志
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