杉咲花が「ハケン占い師アタル」で演じる“ニュータイプの救世主”があなたの明日に光をもたらす2019/02/28
「女王の教室」「家政婦のミタ」(ともに日本テレビ系)などで知られる人気脚本家・遊川和彦が手掛けた「ハケン占い師アタル」(テレビ朝日系)でコメディーに初挑戦中の杉咲花。主人公・アタルの秘密に迫る終盤は、ミステリアスな展開にも注目だ。
撮影見本として用意されたコミカルなポーズの写真を見て、「どんな感じでやったらいいのか……恥ずかしいです」と照れまくる姿もかわいい杉咲。「ハケン占い師アタル」では、イベント会社で働く派遣社員で、目が合った人の隠れた内面や原風景を見通す能力を持つ、アタルこと的場中を演じている。
「ドラマで社会人を演じるのが初めてなのですが、アタル自身も社会人経験がない人。どんな仕事も“喜んで!”と引き受けて楽しそうに働いているのですが、占う場面になると人柄とか言動がガラッと変わってしまう。その落差をどのくらいつけたら面白く見てもらえるかなと、いつも悩みながら演じています。もしアタルがいたら“どう演じたらいいですか?”と聞きたい(笑)」
それぞれに悩みを抱えるイベント会社「シンシアイベンツ」の面々を演じるのは、小澤征悦、野波麻帆、板谷由夏、及川光博のベテラン俳優のほか、志田未来、間宮祥太朗、志尊淳ら若手実力派たち。彼らを相手に、杉咲が超上から目線で繰り広げる“説教”は大きな見どころだ。
「占いの場面は長いセリフが多いのですが、すごくいいことを言うんです。だから演じる時は、一番伝えたい部分でピークが来るよう意識しています。そんなことを考えて演じるのは初めてなのですが、一言一言を聞き逃してほしくなくて。5話にあった“幸せは待ってるものじゃなくて、自分で作るものなんだよ”というセリフは、私自身が言われているような気がして、すごく励まされました」
もうすぐ最終回を迎える物語は、徐々にアタル自身の秘密にも近づいていく。幼い頃のアタルに何があったのか、なぜ占いを辞めたのか。ミステリアスな展開とともに見えてくるのは、クールなアタルに見え隠れする人間味だ。
「占いをすることを避けてきたアタルが、会社の人たちと過ごす時間が増えていくうちに、どこかでみんなを気にかけ始めます。本当に強そうに見える人も何かを抱えているし、弱いところもある。そういう部分が見えてくる終盤は、アタルのこれまでとは違う魅力を感じてもらえるんじゃないかなと思います」
【プロフィール】
杉咲花(すぎさき はな)
1997年10月2日生まれ。東京都出身。2016年にNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、映画「湯を沸かすほどの熱い愛」などで大きな注目を集め、18年「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)で連続ドラマ初主演。現在、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」にも出演中。
【作品情報】
「ハケン占い師アタル」
テレビ朝日系
木曜 午後9:00~9:54
取材・文/渥美志保 撮影/堀内亮
スタイリング/大迫靖秀 ヘア&メーク/長島由香
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