賀来賢人×山本舞香「死にたい夜にかぎって」インタビュー “男と女”の6年に及ぶ波乱の同棲生活に「私にしかできない役だ」2020/02/26
Webサイト「日刊SPA!」で驚異的なPV数を誇る連載エッセーを小説として再構築した「死にたい夜にかぎって」(扶桑社)。原作者・爪切男(つめきりお)さんの実体験を基にした本作は、幼くして母親に捨てられた男・小野浩史が、人生最愛の女性・橋本アスカと過ごした6年間を中心に、さまざまな女性たちに振り回され続けた“ろくでもない半生”を描いた、切なくも笑える作品です。
このたび主人公・浩史役に賀来賢人さん、浩史が愛した女性・アスカ役に山本舞香さんを迎え、実写ドラマの放送がスタート。高校時代に「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね」と言われ、この日を境にうまく笑えなくなった浩史と、“唾を売って”生活しているアスカを演じるお二人は、この物語をどのように受け止めているのか――。作品の見どころや役への印象をお聞きしました。
賀来賢人&山本舞香、互いに「全部受け入れる」?
──クランクインから5日後というタイミングですが、共演されてみていかがでしょうか。
賀来 「僕、現場では女優さんとあんまり話さないんです。でも舞香ちゃんとはよく話してます。すごく今回の現場に集中してきてくれるし、サバサバしているので、俳優さんといるような感覚です」
山本 「よく言われます~!」
賀来 「お芝居の話ももちろんするし、仕事の話や、プライベートの話もします。最近の芸能界の若い子たちの事情とかも聞くし(笑)」
山本 「(笑)」
賀来 「この2人の関係性が近い方がいいので、なるべくフラットに話をしています。すごく面白いです」
山本 「私は、最初は怖い人なのかなって思っていて…」
賀来 「なんで?(笑)」
山本 「全く笑わないんですよ。以前、賀来さんにも話したじゃないですか?」
賀来 「まぁね(笑)」
山本 「でも、眼鏡を取ってこういう格好をすると賀来賢人さんなんですけど、眼鏡をかけてダサい服を着た瞬間、浩史になるんです。だから(愛犬を愛でるように)『わー! よしよし!』ってやりたくなるんですけど、眼鏡を取ると賀来さんに戻るので…」
賀来 「怖い?」
山本 「怖い(笑)」
賀来 「どんだけ怖いのよ。やだよ~(笑)」
山本 「だから、すぐ『すみません、お疲れさまでしたっ!』ってあいさつしちゃいます(笑)」
賀来 「うそでしょ~(笑)」
山本 「賀来さんはオンとオフというか、役と普段の切り替えがすごいんです。リハの時から眼鏡をかけたり衣装を着たりして、やりやすい環境を作ってくださって。でも眼鏡を取ると『あの賀来賢人さんだ…』ってなって…」
賀来 「(笑)」
山本 「だからすごく楽しいです。あと聞き上手な方なので、私がいろんな話を『わーーー!』って一気に話しても『あー。分かる』って言ってくださったり」
賀来 「俺も一緒だからね(笑)」
山本 「共感しながら話を聞いてくださるというか。話をして『それって違うじゃん』って言われると『あ、もういいです…』って思っちゃうけど、互いに全部受け入れながら話してくださるから、すごく話しやすいです」
賀来 「うん、全部受け入れる(笑)」
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