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山崎育三郎&松本穂香&栗山千明が“子役たちのパワー”を絶賛!「子どもたちのお芝居に心を動かされます」──「リエゾン」会見リポート2023/01/16

山崎育三郎&松本穂香&栗山千明が“子役たちのパワー”を絶賛!「子どもたちのお芝居に心を動かされます」──「リエゾン」会見リポート

 1月20日からテレビ朝日系でスタートする連続ドラマ「リエゾン-こどものこころ診療所-」。主演に山崎育三郎さん、ヒロインに松本穂香さんを迎える本作は、「Dr.コトー診療所」(2003、06年/フジテレビ系)など感動作の名手として名高い脚本家・吉田紀子さんが手掛ける全く新しい医療ドラマ。

 多くの人が生きづらさを感じる現代で、不得意なことがあったり、時に周りを困らせてしまったりする特性を持つ発達障害=凸凹(でこぼこ)を抱えていたら――。郊外の児童精神科クリニックを舞台に、自らも凸凹を抱える院長・佐山卓(山崎)と研修医・遠野志保(松本)のコンビが、さまざまな生きづらさを抱える子どもとその家族に真っすぐ向き合い、寄り添っていく姿を描いていく。

 1月20日の初回放送を目前に、ドラマの舞台となる「さやま・こどもクリニック」のロケ地にてトーク取材会を開催! 山崎さん、松本さん、そして佐山と志保の2人を温かく見守る臨床心理士・向山和樹を演じる栗山千明さんが登壇し、撮影現場の柔らかい空気をそのままに、3人からほっこりエピソードが続々と明かされた。

山崎育三郎&松本穂香&栗山千明が“子役たちのパワー”を絶賛!「子どもたちのお芝居に心を動かされます」──「リエゾン」会見リポート

 周囲を自然に囲まれたクリニックのロケ現場で行われた今回の取材会。山崎さんが「やっぱり気持ちがいいですね!」と切り出し、「昨日もずっとここにいたんですけど、昨日は僕がラーメンを差し入れさせていただきまして。ここでみんなで食べたんですけど、匂いが気にならないか心配で(笑)。今日は抜けていて大丈夫でした」と笑顔を見せた。「もう最高でした! おいしかったです」(松本)、「寒い時期というのもありまして、温かいラーメンが本当に身に染みました」(栗山)と、早速チームワークの良さが垣間見えるエピソードが飛び出した。

山崎育三郎&松本穂香&栗山千明が“子役たちのパワー”を絶賛!「子どもたちのお芝居に心を動かされます」──「リエゾン」会見リポート
山崎育三郎&松本穂香&栗山千明が“子役たちのパワー”を絶賛!「子どもたちのお芝居に心を動かされます」──「リエゾン」会見リポート

 役作りや準備したことについて聞かれると、山崎さんは「監修に関わってくださっている先生のドキュメンタリーだったり、資料を読ませていただいて、今現場にもリョーハムさんという発達障害の当事者の方もいらっしゃって、ずっと僕らの芝居を見てくださっています。ずっと話をしながら進めているので、日々気づかされることばかりというか」と丁寧に作品と向き合い、「目線の動きとか距離感とか、本当にちょっとしたところなんですけど、日々ずっとチェックしながら進めているので、今現在進行形で勉強中です」と真摯(しんし)に挑んでいる。

 松本さんも「原作の漫画を読んでいても、ものすごく勉強になることがたくさん書いてあるので、そこをメモしながらやっています。私もそういう凸凹を抱えている研修医の役なので、リョーハムさんがいらっしゃることもあって、『このシーンだとどれくらい体が動くかな?』とか、そういうところを細かく相談しながら作っています」と続け、栗山さんは「私の演じる向山は、3人の中では一番フラットな役どころではあるのですが、臨床心理士としてのお仕事を少しずつ勉強しながら演じています」と、おのおのが難しい役との向き合い方を明かした。

山崎育三郎&松本穂香&栗山千明が“子役たちのパワー”を絶賛!「子どもたちのお芝居に心を動かされます」──「リエゾン」会見リポート

 向山は臨床心理士でありながら“佐山のよき理解者”という設定だが、山崎さんと栗山さんも22年来の仲で、お互いを長く知る“よき理解者”だという。「中学生の時かな。NHKのドラマで共演したのが初共演で。その頃はもう千明ちゃん(栗山)の方が背が高かったんです」(山崎)、「だいぶ小さかったですね(笑)」(栗山)、「見上げてお芝居していたので、今自分が千明ちゃんよりも大きいのが不思議な感じです。もう地元の同級生と芝居するような、幼なじみという感覚があるので」(山崎)、「そうですね。最初の頃は、なんかというか、ちょっと違和感がありましたね。でもその分、安心して共演させていただいてます」(栗山)とテンポのいいやりとりを交わし、互いの信頼はバッチリ。

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 一方、松本さんは栗山さんとは今回が初共演。「勝手なイメージで、キリっとされた役が多いという印象だったので、ご本人もそういう方なのかなと思ったら、千明さんはふわふわとしたかわいらしさがあります!」と松本さんが印象を明かすと、山崎さんも「できる女というか、ピリっとした雰囲気があるじゃないですか。ふにゃふにゃなんですよ(笑)」と意外な一面を披露。これには栗山さんも「ご迷惑をいろいろおかけして…」と照れ笑いを浮かべ、会場は笑いに包まれた。

 そんな“ほんわか”とした撮影現場。印象に残っているシーンやエピソードに関して、山崎さんは「子どもたちがたくさんいるので、例えばリハーサル通りにいかなかったりすることもあって。でも、子どもたちの存在に毎回癒やされています。穂香さんはすごく子どもが好きなんですけど、すごく面白い子どもがいて、撮影が止まっちゃうぐらいツボに入っちゃってね(笑)」とぶっちゃけると、「一人一人、本当に個性豊かな子たちが来てくださって。私もですけど、育三郎さんもものすごいツボに入られていました(笑)」と松本さんがお返し。

 栗山さんが「でも、みんなそれぞれかわいらしいですけど、現場ではすごくプロフェッショナルなお仕事をされていて、感心するばかりでした」と口にすると、山崎さんも「本当に2歳、3歳の子もたくさんいらっしゃって。今、日本を代表する子役たちが集まっているような、子どもたちのお芝居に心を動かされるので、見どころの一つですね」と子どもたちの持つパワーを実感。

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 そんな、たくさんの子どもたちがいる現場では、「もちろんこちらから話すこともあるのですが、撮影の合間のやりとり自体にすごく引っ張られている感じがします」と言う栗山さんは、「萎縮している子がいなくて、子どもたちが空気を作ってくれて引っ張ってくれている感じがありますね」と称賛した。松本さんは「私が役のマインドで接しているというか、普段の自分だと、今までは『どうやって遊んだらいいんだろう?』という感じではあったんですけど、この役に入ってお話の中でお子さんと接していると、志保がそういう人だからなのか、同じ目線で何も考えず、楽しく遊ばせてもらっています」と子どもたちとの接し方にも変化が。「あとは、子どもたちの持つパワーみたいなものに毎回驚かされます。無邪気さというか、そこにすごく救われたり、いい意味で引っ張ってもらったりする場面がたくさんあります」と子役たちに助けられている。

 山崎さんも「本当に子どもたちに助けられる瞬間が多くて」と振り返り、「大人になるとお芝居も含めていろいろなことを考えてしまうところもあるのですが、自然体のままお芝居に入ってくれるような、どこかドキュメンタリーのような感覚があります。子どもたちをしっかり見ていれば、自分自身の気持ちもしっかり動いたりするので、(子どもとの)関係としては、佐山先生として、役のままずっと現場にいるような感じで、温かく受け入れて、コミュニケーションをたくさん取るようにしている気がしますね」と現場での子どもたちのたたずまいを絶賛した。

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 そんな3人の幼少期について話が及ぶと、「子どもの時は本当に引っ込み思案というか、それこそ人前が嫌いで、家でも4兄弟の中で、家のどこにいるか分からないぐらいおとなしくて、それを心配した母親が『何かこの子に自信つけさせたい』と始めたのが歌で。だから、基本的には引っ込み思案なのはあるんですよね」と告白した山崎さん。松本さんも「私は昔からおとなしいと言われ続けていますね。幼稚園の頃から先生からも親からも『おとなしい』と言われるタイプでした。今はちょっとずつ、このお仕事で開きつつはありますけど、根っこは…という感じですね」と打ち明け、栗山さんも「私は人見知り克服ではないですけど、『直ったらいいな』という気持ちもありつつお仕事を始めたのもあるので、人見知りな方ですかね」と、3人とも今の“役者”という仕事からは考えつかないような、人前に出たがらない子どもだったことが判明。全く正反対の職業をやっていることに触れられると「不思議ですね」と3人とも顔を見合わせ、再び会場からは笑いが起こった。

 ここから、フリップトークを開催。事前に用意したお題をもとにトークを展開していくと、3人からは予想外の回答が次々と飛び出し、取材会は大きく盛り上がった。

①最近幸せを感じたことは?

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山崎 「“絵本”。これは、自分の子どもが寝る前に僕が絵本を読むのですが、この間『いちばん しあわせな おくりもの』という絵本を読んだんです。『僕は君といることが一番幸せなんだ。ただ、隣にいるだけでいいんだ』というセリフがある絵本だったんですけど、僕は読みながら『こんな泣ける絵本があるんだ』と思って涙を流してしまって…。パッと両サイドを見たら、隣にいた(子どもたち)2人も泣いていて。『ただいるだけでいいんだよ』ということを感じ取ってくれた2人を見た時に、『なんて今幸せな時間なんだ!』と思うぐらい、3人で涙を流した瞬間がありました。『さやま・こどもクリニック』にいても家に帰っても、ずっと子どもに囲まれているので、ずっと佐山でいるような気持ちです」

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松本 「“志保を演じている時”。第4話ぐらいで、だんだんと研修医として(志保が)このクリニックになじみ出した中でも、志保自身凸凹を抱えていることでちょっと違う悩みがあって。そんな志保をこのクリニックのお二人が支えてくれるというか、励ましてくれるシーンがあるんですけど、温かさをすごく感じるシーンだったので、やっていても『あ、いいな』と思える時間でしたね」

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栗山 「ちょっと(松本さんと)似た感じなんですけど、“チーム『リエゾン』との出会い”。いくちゃん(山崎)含め、スタッフの皆さんの中にも2度目、3度目とお世話になる方もたくさんいらっしゃるのですが、その方たちとまた会えた喜び。そして新しい出会いもあって。私、本当に緊張しいで場の空気に飲まれそうになる時もあるのですが、『リエゾン』の現場においては、作品の温かみをそのまま現場でも感じるような空気の中で撮影をさせていただけていることに、ありがたみを感じています」

②2023年に新しくチャレンジしたいこと

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山崎 「“始球式”。やってないんですよね、始球式。歌わせていただくことはあって、いつも自慢しているのですが、イチロー選手の引退試合で国家独唱をやらせていただいたり、甲子園で歌わせていただいたり。そういう経験はあるけど、投げてはいない。小学校6年生の時に、野球の全国大会で西武球場でピッチャーをやりました。割といい球を投げるので、お待ちしております! (山崎さんが東京ヤクルトスワローズのファンということで)“村神様”(村上宗隆選手)がいる間に球場行けたら幸せですね」

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 さらに、山崎さんは「いつでも肩を作っているので!」と自慢のピッチングフォームを披露するとともに、「球団どこでも構いませんので、全国お待ちしております」と念を押すアピールを見せた。

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松本 「私は“アクティブ”に。あまりアクティブな方ではなくて、今までは外に出るとしても、1人でということが多かったので、もうちょっと範囲を広げていきたいなと。いろいろとやってみたいなとは思っています」

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栗山 「チャレンジというか抱負みたいな感じなのですが、“生活リズムの改善”をしたいなと。すぐ夜型人間になってしまうので、撮影が続くと朝早い日もあるので、結構大変なんです。なので、ちゃんとした生活リズムを日々していれば、撮影の時も支障がないかなと思うので、ちゃんとしたいです。お酒が好きなのもありまして、おうち時間にお酒を飲むと、結構深い時間になってしまったりすることがあるので、そこもコントロールしながら生活したいなと思います」

③あなたにとっての癒やしは?

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松本 「“犬”! ワンちゃんがおうちにいるので、やっぱり癒やされますね。体の疲れが全部自然と抜けていくというか、はぁーって癒やされます。一緒にいたいから、ますます(家から)出なくなっちゃうんですけど(笑)。ワンコが待っているのは大きな癒やしです」

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栗山 「“晩酌”です! 撮影が終わって、ここから自宅まで結構時間がかかるのですが、マネジャーさんには申し訳ないと思いながら、車の中でちょっとフライングでお酒をいただいて、『はぁー、今日も1日頑張った!』と自分へのご褒美を(笑)。食事も好きなので、食事に合わせたお酒を一緒にいただくのも好きです。毎日ご飯のことばっかり考えています」

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山崎 「“匂い”。赤ちゃんが12月に生まれまして、ミルクしか飲んでいないから、 全身から、特に口からの匂いがたまらなくて! ずっと口の匂いをかいでいます。口の前に自分の鼻を置いてみると、なんとも言えない優しい甘い香りがするんですよ。それが今一番癒やされますね。ミルクの匂いというか、なんと説明したら…(松本さん、栗山さんを見て)本当に1回かいでみて! 安心するというか、自分が赤ちゃんに戻るような感じもあるのかな」

 山崎さんがわが子の匂いに夢中になっていたり、栗山さんのフライング晩酌など、予想外の話が次々と飛び出し大きく盛り上がったフリップトーク。会見の最後には山崎さんから、「この作品は、発達障害、凸凹を抱えた子どもたちと向き合うドラマではあるのですが、今この社会で生きづらさを抱えている方など、どの方にも寄り添うこの3人なので、この作品を見て元気や勇気をもらって、『また明日から頑張ろう』という気持ちになれる作品になっておりますので、毎週金曜日に『リエゾン』を楽しんでいただければと思っております」とメッセージを送った。

セット見学ツアーでは、山崎によるピアノ演奏会が開催!?

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 トーク取材会の終了後には、山崎さんと松本さんの案内で「さやま・こどもクリニック」のセット見学ツアーも開催! 原作のイメージをそのまま再現したかのようなクリニックの内部は、シンプルながらも木の温もりがありつつ、物や空間など、細部にもこだわりが満載。待合室やカウンセリングルーム、診察室がある1階から、佐山の住居兼スタッフルームの2階まで案内する山崎さんと松本さんは、小物や空間へのこだわりを丁寧に説明して回った。

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 そんな中、山崎さんが佐山の得意なチェロやその横にあるピアノの紹介をしていると、松本さんの「弾いていただけるんですか?」という振りで、急きょ山崎さんがピアノを披露することに! その見事な演奏に、松本さんはもちろん取材陣もうっとり&拍手喝采のぜいたくな時間となった。そんな「さやま・こどもクリニック」はさまざまな悩みを抱える子どもやその家族を迎える場所であり、佐山や志保たちクリニックのメンバーが多くの時間を過ごす場所。ドラマではどう映し出されるのか、ぜひドラマと共にチェックしてみてほしい。

【番組情報】

山崎育三郎&松本穂香&栗山千明が“子役たちのパワー”を絶賛!「子どもたちのお芝居に心を動かされます」──「リエゾン」会見リポート

金曜ナイトドラマ「リエゾンーこどものこころ診療所ー」
1月20日スタート
テレビ朝日系
金曜 午後11:15〜深夜11:15 ※一部地域では放送時間が異なる

テレビ朝日担当 S・H



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