【「仮面ライダーギーツ」SPインタビュー】「みんなで一緒に進んでいく」──簡秀吉&佐藤瑠雅&杢代和人が語る“ギーツのこれから”とは2023/01/15
テレビ朝日系で放送中の「仮面ライダーギーツ」。街の平和をかき乱す敵・ジャマトと戦うゲームの世界「デザイアグランプリ」を舞台に、物語は新章「乖離編」へと突入。新たなライダー、新たなオーディエンスも登場し、新シーズン最初のゲーム「学園ゲーム」を皮切りに、新たな“デザ神”の座をかけ、戦いが繰り広げられています。
TVガイドwebでは、2日間にわたって「仮面ライダーギーツ」メインキャストへのインタビューを敢行。昨日の星乃夢奈さん、青島心さんのインタビュー(https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1985598/)に続き、本日は浮世英寿/仮面ライダーギーツを演じる簡秀吉さん、桜井景和/仮面ライダータイクーンを演じる佐藤瑠雅さん、吾妻道長/仮面ライダーバッファを演じる杢代和人さんのインタビューをお届けします。ここまでの撮影を振り返りつつ、今後の見どころについても伺いました!
──ここまでの撮影を振り返って、どのように感じていますか?
簡 「初めの頃に比べたら現場には少し慣れてきましたが、お芝居の面はもっともっと磨いていかなきゃなとつくづく思います。でも、やっぱり放送されて、周りの声を聞けたりするのはうれしいですね」
佐藤 「僕は初めてのお芝居ということで、最初の方は右も左も分からない状態でやっていたんですけど、約半年間、ずっと一緒にいるメンバーと切磋琢磨し合えて今続けられているので、このまま最後まで走りきりたいと思っています」
杢代 「もう半年たったかという感じです。そんな実感は全くなくて、すごくあっという間に毎日が過ぎていっています。でもその中で、簡や瑠雅くんと一緒にお芝居をする時は、ちょっと楽しみというか。前と違う空気感でやれているのがすごくいいなと思います。あとは何より、放送を見て改善しようと思うところもたくさんあるので、放送と一緒に現場が動いていくのがすごく新しく、それがあるからこそ、日々少しでも成長できるように研究しています」
──特に印象に残っているシーンを教えてください。
杢代 「面白系と真面目系があるんですよね…頑張ったなと思うのは、やっぱり第15話で英寿に「お前の言葉を信じさせてみろ」と伝えたシーンです。あそこは道長のストーリーでも大切なところだったので。道長は純粋で真面目なので、そういうところが見ている皆さんに伝わればなと思いながら、お芝居をさせていただきました。面白くて印象に残っているシーンは、第6話のブーストバックルをかけたビーチブーストのシーン。あれは印象に残っています」
簡 「(小声で)好きやな〜」
杢代 「いやいや、印象に残るでしょ! 強風が吹いたり、ウエストが細すぎたり…いろいろと印象に残っています。風に負けないぐらい声も出しました」
佐藤 「真面目な方だと、僕はやっぱり第8話ですね。セリフを言うのにもクラクラしたりという体験は初めてでしたし、息遣いなども演出してくださった監督に応えたいという思いがあって。毎シーン、一言一言に全力で臨んでいました」
杢代 「面白系は?」
佐藤 「やっぱり、1話のたぬきそば!(笑)。クランクインの日にあのシーンだったので、もうあれは一生忘れられないですね。初日に天かすを顔につけたのが、僕の俳優としてのお仕事の初めてだったので(笑)。忘れないです」
杢代 「簡は面白系、三つぐらい言えばいいじゃん」
簡 「面白系あるかな?」
杢代 「いや、面白系しかないよ(笑)」
簡 「でも最近だと、第15話で道長が退場して、IDコアに触れて、ゲームマスターのギロリ(忍成修吾)に問い詰めに行くシーンは、結構強い信念を持っていました。最後のアクションのシーンでも、バッファのゾンビバックルを使うギーツの優しさというか、思いやりみたいなところは感じましたね。面白系は…『なんだ、彼氏いるのかよ』かな!」
杢代 「それも1話やん」
佐藤 「1話で面白さマックスなわけがない」
簡 「ビーチブーストの話、言われちゃったから…、あ!(第9話で)卵を“おっとっとっとっと”って落としかけるシーンは面白いシーンなのかな。落としたらいけないなと思いながら、思い切ってできなくて。あれも難しかったな」
杢代 「あそこずっと練習してたもんね」
──逆に、杢代さんから見た簡さんの面白いシーンはどんな場面を思い浮かべますか?
簡 「とびっきり面白いの教えてよ」
杢代 「いっぱいありますけど、とびきり面白いのはアフレコですね。簡がギーツのアクションの時に、監督から『ここはこうしてほしい』と結構言われていたんです。普段なら聞いてから本番でやるんですけど、その時は求められることが多かったのか、ペンを持って書き始めたんです。そしたら、それがちょうど卵を使ったシーンで」
──変身前にもあった話題のシーンですね…!
杢代 「そうです。そのシーンで、監督が最後に『卵のシーンはもっと“おっとっと感”を出して』と言われていたんです。ほかにもいろんなことを言われていた後に、台本に向かってずっと何かを書いていて、『なんて書いているんだろうな、いっぱい書いてあるのかな?』と思って台本をのぞきに行ったら、一言だけ『卵のシーン、おーっとっとっとっと、よっと』と書かれていて……。『この人はすげえな』って思いました(笑)」
佐藤 「いろんなことを言われていたのに、一言だけ書いてたんだ(笑)」
杢代 「いろんなことを言われていたはずなのに、『おーっとっとっとっと、よっと』だけ書いてた(笑)」
簡 「だって、書かないとバランス崩れるから!」
杢代 「それ以外にも大切なこと言われてましたよ!」
──(笑)。簡さんとしては、考え抜いた上でのメモだったのでしょうか?
簡 「(少し満足げな顔で)でも、ちゃんと『おーっとっとっとっと、よっと』って言えましたから」
杢代 「僕はあれを見た時に天才だと思いました」
佐藤 「その回だけ僕は出ていないんですけど、めちゃくちゃ面白かったです。そういう珍事件はたくさんありますね」
──佐藤さんと杢代さんから見て、現場での“座長・簡秀吉”という姿はどう映っていますか?
佐藤 「本人は座長ができているか、できていないかみたいことをすごく気にしているんですよ。けど、あまり“座長・簡秀吉”を見ていないような…(と簡さんの方を見る)」
杢代 「そもそも“座長・簡秀吉”って何だ…?(と簡さんの方を見る)」
簡 「(ツッコむように)でもみんな本当にフラットよね!」
杢代 「そこがうちの座長のいいところです」
──「座長として引っ張っていくぞ!」という感じではなさそうですね。
簡 「僕はそれがめっちゃ苦手なんですよ」
佐藤 「でも、撮影に入ったら割と真面目になっているので、そこを見て『あ、俺もしっかりしなきゃな』って何回か思ったことがあります。そこは座長っぽいことしているんじゃない?」
杢代 「真面目なところもあるから、『座長だから頑張んなきゃ』みたいなのをやめた方がいいと思う。ちゃんとできているから」
簡 「でも『仮面ライダーリバイス』の拳ちゃん(前田拳太郎)を見ていて、拳ちゃんはまとめるというか、俯瞰(ふかん)で見ている感じで。でも、『ギーツ』は別に俯瞰で見る必要もないし、逆にみんなに助けていただいています」
佐藤 「なるほどね。『リバイス』は拳ちゃんがみんなを率いていっているけど、『ギーツ』はヒデ(簡)が歩いてくのと一緒に周りが進んでいく感じかな」
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