鶴嶋乃愛、「あなたは私におとされたい」の撮影で嫌悪感に襲われる!? W主演の村井良大「確かに差が激しかったね(笑)」2023/01/12
鶴嶋乃愛さんと村井良大さんがダブル主演を務めるドラマ「あなたは私におとされたい」が現在MBSほかで放送中。本作は、ゼッタイに不倫しない男性とゼッタイに不倫させる女性の駆け引きの中で、“セックスレス”、“ハラスメント”などリアルな社会問題を通じて、夫婦の在り方を問うギリギリの不倫サスペンスです。
証券会社勤務の相澤直也(村井)は、同じ会社で働く妻・夏菜(宇垣美里)と社内結婚。2人は会社でも“おしどり夫婦”として有名でしたが、直也の支店に新入社員の立花ノア(鶴嶋)が配属されてきたことから運命が動き始めます。若く妖艶なノアは直也を誘惑し、彼女の色香に翻弄(ほんろう)されつつも断り続ける直也ですが、ノアもあの手この手で直也をわなにかけていきます。それは、辛うじて維持していた夫婦関係崩壊の序章に過ぎず…。執拗(しつよう)に直也に迫るノアの目的とは一体…!?
TVガイドwebでは、ドラマ初主演を務め、“ゼッタイに不倫させる女性”・立花ノアを演じる鶴嶋乃愛さんと、ノアに翻弄される“ゼッタイ不倫しない男性”・相澤直也に扮(ふん)する村井良大さんを直撃。本作の見どころや撮影の雰囲気、役柄について語っていただきました。
――まず、本作のお話を聞いた時のお気持ちと台本を読んでの率直な感想を教えてください。
鶴嶋 「すごく素直にうれしかった半面、初主演ということで最初はすごく責任感を感じました。原作を読ませていただいたんですけど、テーマが絶対不倫しない男と絶対不倫させる女という何ともインパクトが強いサブタイトルだなと。ノアちゃんの悪魔らしさを全開に出しつつ、ノアちゃんの細やかなセリフとか表情の移り変わりとかがあって、読んでいる私までハラハラさせられました。なので、皆さんも毎話ハラハラドキドキしていただける作品になっているんじゃないかなとすごく感じました」
村井 「最初、台本を読みながら、やっぱりノアちゃんみたいな女性が目の前に現れると、“絶対に不倫しない”という信念があったとしても、きっと男性はドギマギするんだろうなということをすごく考えました。本作はドロドロした不倫サスペンスを楽しむというよりかは、人間の心の揺れ動きが繊細に描かれているので、そういう部分にも注目して見ていただけたらなと思います。本当に面白い作品に携わらせていただきうれしいです」
――鶴嶋さんは本作が初主演とのことですが、プレッシャーなどは感じたりしましたか?
鶴嶋 「最初、座長という響きに緊張しちゃって、撮影前はすごく不安でした。でも、村井さんはじめ、ほかのキャストさんたちが本当に優しくしてくださって、何とか最後まで乗り越えることができました。特に村井さんとの2人のシーンがすごく多く、ノアちゃんが結構グイグイ攻めていく役ということもあり、そういう攻めの姿勢のノアちゃんに少し助けられている自分もいました。おかげで、共演者の方々とたくさんコミュニケーションを取ることができて、良かったなと思います。また、本作はドロドロしたシーンが結構多いので、カメラが回っている時はテンションが落ちちゃっているんですが、カットが掛かってすぐに村井さんとキャッキャ言いながら、たくさんお話をさせていただいていました」
村井 「確かにオンとオフの差が激しかったね(笑)。多分、それはやっぱり座長という責任感で、そういうふうになっていたんだと思います。でも、とてもリラックスした楽しい現場ではあったので、ある意味、気を楽にやっていただけたらなという思いはありました」
鶴嶋 「本当にドロドロした作品とは思えないぐらい和やかな現場でしたね。スタッフさんともみんな仲良くなったりして」
――お二人の雰囲気から、とても楽しい現場だったんだなということが想像できます!(笑)。演じる役に対しての印象や演じてみての感想を教えてください。
鶴嶋 「ノアちゃんはとにかく小悪魔だなって思います。今まで男性を落としてきたやり方では直也さんを落とすことがなかなかできないから、結構いろんな表情を見せていくんですけど、涙流してピュアっぽく見せてみたり、時折笑ってみたり、ちょっとふざけてみたりと。そういういろんな表情を見せるノアちゃんは、作品の中ですごく魅力的に描かれています。そう見えるように意識していましたし、不倫することに対して共感はできませんが、隙のないかわいさがあるノアちゃんの魅力を少しでも出せていけたらなという思いで演じました」
村井 「台本を読んでいても撮影していてもすごく思っていたことなんですが、今の若い子はこんなにも距離感が近いんだなと。既婚者の直也は、ノアちゃんからどんなにアプローチを受けても、最初はアプローチを受けていることに気づいていなかったり、それが好意だと思っていない。単純に1人の人間として見ているんですが、ノアちゃんがどんどんあの手この手を使って誘惑してくるので、ちょっとずつ奥さんには言えない男心が芽生えてくるんです。既婚者だからこそ、ノアちゃんの誘惑に負けないようにしっかりと軸を守ろうとする直也は、とてもリアルに描かれていると思いますし、こうやって少しずつ不倫や浮気が始まってしまうのかなと。視聴者の方々に、直也は一体どこからがいけなかったのかすごく聞いてみたいです!」
――演じてみて難しかったことや大変だったことはありましたか?
鶴嶋 「ノアちゃんは本当に私と正反対のタイプなので、まず、ノアちゃんを演じるということに関して難しかったなと思います。よく撮影の帰り道に、カメラの前ではノアちゃんとして生きなきゃいけないという嫌悪感に襲われることもあり、役に入り込めば入り込むほど、ノアちゃんを演じるということがとても大変でした」
村井 「直也と平野恭介(内藤秀一郎)が居酒屋で会話しているシーンがあるんですが、そのシーンは意外と男性同士がリアルな話をしているところだと思います。何げない会話でも、女性が聞くと酷いと感じるようなことを軽くさらっと言っているのかもしれない。そこの見せ方を一つ間違えると、実は直也は浮気したいんじゃないかとドラマを見ている皆さんに思われてしまい、本作の趣旨が違って見えてしまうので、そう見えないようにセリフの言い方だったり、間(ま)の取り方を結構気をつけてお芝居していました。そこがある意味、一番難しかったかもしれないです」
――貴重なお話をありがとうございました。最後に視聴者の方へ向けてメッセージをお願いします。
鶴嶋 「本作はフィクションだからこそ楽しめる内容になっていて、毎話、本当にハラハラドキドキしていただけるんじゃないかなと思います。皆さんをノアちゃんの沼に落としていけるよう大切に演じさせていただきましたので、楽しんでいただけたらとってもうれしいです」
村井 「直也は絶対に不倫をしないぞという思いでノアちゃんからいろんな攻撃を受ける中、僕個人としては、やっぱり直也は一体どこからがいけなかったのかという意見がとても気になります。もし家族や友人、恋人などと見ていただく際は、意見交換をしながら見ていただけたらうれしいです」
――ありがとうございました!
【プロフィール】
鶴嶋乃愛(つるしま のあ)
2001年5月24日生まれ。高知県出身。ふたご座。B型。主な出演作に、映画「僕らはみーんな生きている」(22年)、ドラマ「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)、「恋に無駄口」(テレビ朝日ほか)、「村井の恋」(TBSほか)、「覆面D」(AbemaTV)などがある。
村井良大(むらい りょうた)
1988年6月29日生まれ。東京都出身。かに座。O型。ドラマ「風魔の小次郎」(2007年)で主演デビュー。主な出演作に、舞台「RENT」(15年、17年)、「デスノート」(20年)、「ローズのジレンマ」「蜘蛛女のキス」(ともに21年)、「ミュージカル手紙2022」「スラムドッグ$ミリオネア」(ともに22年)、映画「パティシエさんとお嬢さん」(22年)、ドラマ「教場」(フジテレビ系)、「邪神の天秤 公安分析班」(WOWOW)、「インビジブル」(TBS系)などがある。
【番組情報】
ドラマ特区「あなたは私におとされたい」
MBSほか
木曜 深夜0:59~1:29
※地域によって放送日時は異なります
取材・文/村谷美和(TBS・MBS担当) 撮影/蓮尾美智子
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