見れば“幸せになるお金の使いかた”が学べる!? 「いろんな世代の方が共感できると思うので、男女問わず見てほしい」――「三千円の使いかた」葵わかなインタビュー2023/01/04

――美帆は琴子から「三千円の使いかたで人生が決まる」と言われるも当時は理解ができず、大人になってようやく意味を知ります。葵さんご自身が、過去に受けたアドバイスで今ようやく受け入れられるようになった言葉などはありますでしょうか。

「NHK連続テレビ小説『わろてんか』（2017年）の時に『常に笑ってくれていたら大丈夫！』と言われて。それが実際どういう意味だったかは分からずなんですが、主演をやらせていただけるようになって、自分の雰囲気が周りに伝染していくっていうことをものすごく実感して。周りの方が自分の表情とか体調、空気感みたいなのをすごく気にしてくださるというか。どんなに大変な状況でも、私が笑顔でいたらその日が無事に終わったりとか、みんなの心が持ったりっていうこともなくはないのかなと思うようになりました。お芝居とは全然関係ない部分ではありますけど、穏やかな人柄でいる、常に笑顔でいられるような人物になるっていうのは、すごく重要なことなんだなと感じました」

――物語にはコツコツ続ける節約術が出てきますが、地道に頑張っていることがあれば教えてください。

「スキンケアです。私は肌が弱いので、拭き取りクレンジングが合わなくて。どんなに忙しくても、メークは洗顔で落としています。化粧品も、泊まりに持っていく時も絶対同じものを使っています。結構、細かいのが多いんですけど、毎朝青汁を飲むとかも。おいしめな方の青汁なんですけど（笑）。健康のためにやっています。あとは、夜はパックをする、日焼け止めをこまめに塗り直す…。その辺はコツコツ地味にやってます」

――スキンケアなどは、毎日となると面倒に思っちゃうことが多いですよね。

「積み重ねが大事なんだろうなと思うので、コツコツ頑張っています。あとは、ボディークリームを塗るとかも。香りで癒やされたりするし、その瞬間が好きになっていくんですよね」

――本作のキャッチコピーの一つに「幸せになるお金の使いかた教えます！」とありますが、葵さんの幸せなお金の使いかたってどんな瞬間でしょうか。

「忙しくなると、なかなか使えるタイミングがないと思うんですけど…すっごいお仕事頑張って、ご褒美でおすしとか、ちょっと高めのおいしいものを食べに行くことが、今のところ一番幸せなお金の使い方です。達成感もつくし、お金をいつもより使っていることに対しての罪悪感よりは優越感というか、『私ここまでやったぞ！』みたいな気持ちになれるので、（撮影などが）終わるとやったりします。『もう少し頑張ったら…！』っていうモチベーションにもなっています」

――最後に本作の面白さ、見どころを教えてください。

「御厨家の家族を中心としたお話になっています。実際、家族のシーンを撮っていても、すごくほっこりするというか。こういう家族がいるんじゃないかと思うというか。自分が、この人たちと本当の家族の可能性もどこかの世界ではあったのかなと思うくらい居心地がよく、楽しく撮影させてもらっています。お金がテーマではあるんですけど、お姉ちゃんだったり、お母さん、おばあちゃんの悩みがすごく等身大なところが面白いなと思っています。今後もどんなふうに撮影が進んでいくのか、とても楽しみです！　もちろん、ためになったりするようなドラマではあると思うんですけど、家族の温かさみたいなのも、もしかしたら感じてもらえるのかなと思いながら撮影しています！　いろんな世代の方が共感できるキャラクターもいると思いますので、男女問わず見てほしいです。このドラマを見て納得だったり、共感だったり、自分はどうなんだって自分に問いかけてみたり…ちょっとでも隣にいるように思ってもらえるような作品になったらいいなと。頑張ります！」

【プロフィール】

葵わかな（あおいわかな）
1998年6月30日生まれ。神奈川県出身。2009年に女優デビュー。17年には、NHK連続テレビ小説「わろてんか」にてヒロインを務めた。23年1月6日に放送する新春ドラマスペシャル「ホリデイ〜江戸の休日〜」（テレビ東京）にダブル主演。同年3月には主演を務める二夜連続ドラマ「キッチン革命」（テレビ朝日系）の放送が控える。また、9月より木下晴香と共にダブル主演を務めるミュージカル「アナスタシア」が上演予定。