石橋貴明&アンタッチャブル、若手の頃のオーディションの思い出は? 「細かすぎて伝わらないモノマネ」インタビュー2022/12/16
「ネタ終了間際にステージが割れ、芸人が足元から落下する」という独自のシステムでおなじみの「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」(フジテレビ系)が、今年も12月17日に放送決定!
「とんねるずのみなさんのおかげでした」(同系)の人気コーナー「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」から装いを新たにし、今では年に一度の特番として放送されている同番組。今回も阿佐ヶ谷姉妹、河本準一(次長課長)、こがけん、椿鬼奴、博多華丸(博多華丸・大吉)といったおなじみのメンバーはもちろん、厳しい全国オーディションを勝ち上がってきた初登場の芸人が次々と登場する。果たして、優勝の栄冠を勝ち取るのは? 収録後、石橋貴明とアンタッチャブル(柴田英嗣、山崎弘也)に感想を聞いた。
「新たなスターがここから生まれる予感」
――収録の感想をお願いします。
石橋 「新人のメンバーも多かったんですが、ここ数年で一番レベルが高かったんじゃないかと。また新たなスターがここから生まれる予感がしました」
山崎 「すごくレベルが高かったですよね。個人的にもすごく刺さるネタがあったので、早く帰って子どもに見せたいなと思います(笑)。うちの子たちにたぶんめちゃめちゃ刺さると思うんで、楽しみです。オンエアまで言わずにね、一緒に見て驚かせてやろうと思います」
柴田 「私たちは前回からの参加ですけども、『この人に出てきてほしいな』『久しぶりに見たいな』という方が出てきてくれて、そこに対する一瞬の感動みたいなものがありましたね。これってやっぱり歴史が作るものなんだなって」
石橋 「あの1回だけだったよね?(笑)」
山崎 「あれで終わっちゃいましたね」
石橋 「ひょっとしたらオンエアないかもよ!?(笑)」
山崎 「それはもう、スタッフさんの判断ですから(笑)」
柴田 「でもあんなに活躍してたメンバーもなかなか出られないくらい、やっぱり難しい番組だなと。あらためて可能性がいっぱい詰まっている番組なんだなっていうのを、今日は痛感させられましたね」
石橋 「1年に1回の放送だけど、本当にちょっと回数増やした方がいいよね」
山崎 「いいですね、タカさん。その前向きな意見!」
石橋 「1年に2回とか、3回とか。そしたらまたいろんな人が出てこられるし、可能性が広がるわけで。春の選抜、夏の選手権、みたいな」
柴田 「芸人さんもシーズンを越えてかぶせるネタとかがやりやすくなると思うから、よりグレードも上がっていきそうですね。1年に1回だと、さらなる新しいネタを作らないといけなくなっちゃいますから」
山崎 「タカさんが言ってくれましたからね。これは大きいですよ」
石橋 「今日と同じメンバーでね」
山崎 「ありがとうございます! (眞栄田)郷敦くんも!」
柴田 「満島(ひかり)さんはこの番組、相当好きですね(笑)。ずっとしゃべってるんですよ、マジで! 『あれ本当に面白くなかったですか!?』って(笑)」
山崎 「大ファンだから(笑)。(滝沢)カレンちゃんもそうだもんね」
芸人の幅の広さが実感できる2日間
――この番組からブレークする芸人さんも多いですが、放送日の翌日、12月18日は「M-1グランプリ2022」(テレビ朝日系)の決勝戦です。
石橋 「『M-1』といえば、2人は?」
山崎 「2004年は、我々は予選敗退だったっけな?」
柴田 「いや、優勝です(笑)。ごめんなさいね。これ、毎回やるんですよ」
石橋 「(笑)」
山崎 「でもジャンルは違えど、それくらい業界注目度は高いと思うんですよね。この番組に出ると、それ以降テレビで見るようになりますから」
柴田 「全く違う大会ですからね。『M-1』の決勝に出てるメンバーでここにも出てるの誰かって言ったら、1人もいないわけですから。全く違う大会だけど、でも、そこに匹敵するくらい面白いですよ」
山崎 「芸人の幅の広さを実感するというかね」
若手の頃のオーディションの思い出
――出場資格はプロ・アマを問わず、全国オーディションで狭き門を突破した芸人の皆さんが出演できるというのもこの番組の魅力です。皆さんは、若手の頃のオーディションにまつわる思い出や、苦い記憶はありますか?
柴田 「いっぱいありますよ、我々なんて」
山崎 「いやいや、そもそも我々なんて、オーディションがあるということ自体教えてもらえなかったですから。人力舎という事務所が小さすぎて、オーディションの案内が事務所まで届かなかったんですよ(笑)。だからライブに出た時なんかに『今度あのオーディションあるよね』ってほかの事務所の芸人がしゃべってるのが聞こえてきたりすると、『えっ、そんなのあんの!?』みたいな」
柴田 「ただ、優勝すると次回も参加できるんですよ。だから、とりあえずその大会に出たらもう絶対優勝しないと、次のオーディションの連絡がないっていう。そんな状況だったからこそ『絶対優勝しよう』って頑張ってこれたので、少し結果が残せたところはあります」
山崎 「それぐらい、もう弱小も弱小でしたから。吉本興業とかだったら、例えば若手を探してるような番組のオーディションなんかに、たぶん普通に呼ばれてたと思うんですよ。我々はそこに呼ばれないっていう。なのでみんなで地道にね、人力舎を知ってもらうために頑張ってましたね」
石橋 「でも、今ではあんなに大きな事務所になって。すごいよね」
柴田・山崎 「いやいやいや。おかげさまで」
山崎 「タカさんはないでしょ? とんねるずさんで。オーディションってありますか?」
石橋 「『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ系)を19歳くらいで受けましたね」
柴田 「でもオーディションって感じじゃないですもんね」
山崎 「とんねるずとして、落ちたことってあるんですか?」
石橋 「いやいや、結構ありましたよ」
柴田・山崎 「えーーー!?」
石橋 「でも24、25歳の時にはまぁ、もう売れちゃったから…。楽な人生でしたね…(笑)」
柴田 「そんな落ち着いたトーンで!(笑)」
山崎 「すみません、タカさんはないみたいです(笑)」
――(笑)。では最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんへ、石橋さんからメッセージをお願いします。
石橋 「この番組を見ると『今年ももう終わっちゃうんだね』と感じる季節だと思いますが、大笑いしていただけたらうれしいですね。『いいこともあったし、悪いこともあったけど、来年また頑張ろう』という気持ちになっていただけるような楽しい番組ができました。ぜひ皆さんに見ていただきたいと思います」
【プロフィール】
石橋貴明(いしばし たかあき)
1961年10月22日生まれ。東京都出身。1980年、「お笑いスター誕生!!」(日本テレビ系)に帝京高校の同級生・木梨憲武とのコンビ「貴明&憲武」として出場。「とんねるず」への改名後、82年に同番組を10週連続で勝ち抜き、グランプリを獲得する。「オールナイトフジ」「夕やけニャンニャン」「ねるとん紅鯨団」「とんねるずのみなさんのおかげです。」(すべてフジテレビ系)などに出演し、爆発的な人気を獲得。2020年、YouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」を開設。
アンタッチャブル
柴田英嗣(1975年7月15日生まれ、静岡県出身)と、山崎弘也(1976年1月14日生まれ、埼玉県出身)により、1994年に結成。プロダクション人力舎所属。2004年、「M-1グランプリ2004」で優勝。主なレギュラー番組は、「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」(テレビ朝日系)、「腹ペコ魔人のグルメな魔法 脂過多ブラ」(東海テレビ)、「スクール革命!」(日本テレビほか/山崎)、「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系/山崎)、「VS魂 グラデーション」(フジテレビ系/山崎)、「ラヴィット!」水曜レギュラー(TBS系/柴田)、「世界をちょっとだけ変えるサミット」(関西テレビ/柴田)など。
【番組情報】
「土曜プレミアム『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』」
フジテレビ系
12月17日 土曜 午後9:00~11:10
出演:石橋貴明、アンタッチャブル(柴田英嗣、山崎弘也)
満島ひかり、眞栄田郷敦、滝沢カレン
RG(レイザーラモン)、阿佐ヶ谷姉妹、エハラマサヒロ、キンタロー。、河本準一(次長課長)、こがけん、JP、椿鬼奴、博多華丸(博多華丸・大吉)、山本高広
ほか、細かすぎて伝わらない芸人の皆さま
取材・文/宮下毬菜(フジテレビ担当)
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